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ジュニアアルペン競技とスキー全般についての情報ブログです。

低線量被曝に関するリスクについて

低線量被曝に関するリスクについて

これまで、事実として分かっていることは次の通りです。

(*は私のコメント)

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①日本人は、自然放射線として年間約1.5mSv浴びており、医療被曝で年間平均約2.3mSv浴びている。それ以外の被曝を一般人の被曝限度1mSv以下に押さえたとしても、トータルで年間約5mSv近い被曝をしていることになる。

②広島、長崎の被爆者データから、(1回の被曝で)100-200mSv以下の被曝線量で発がんが増えたという報告はない。

③自然放射線が非常に高い地域に住んでいる住民(イラン、ブラジル、中国等)の発がんに関して多くの研究がされているが、他地域と比べて高いという報告はない。

④チェルノブイリ原発事故で大気中に放出された核分裂生成物により、(子供の甲状腺がん以外の)発がんの増加は認められていない。

*甲状腺がんの原因と考えられるI-131の放出量は、福島よりも桁違いに大きかったと推測されています(日本で設定されている制限線量をはるかに超えたと考えられる)。また、現在日本ではI-131(半減期約8日)はほとんど消えてしまっている状態です。日本人は海草などを食べる習慣があり、ロシアの子供と比べ甲状腺へのI-131の摂取率も低いと考えられます。それ以外の発がんの増加は、白血病を含めて現在まで確認されていません。

*チェルノブイリ原発事故では、セシウム-137、134も大量に放出されました。セシウムは筋肉等全身に分布すると言われていますが、これまで発がんは1件も確認されていません。

*核実験が多数行われた1960年代の日本の大気中の放射性物質量は現在よりも多かったが(福島事故後の一時期これを超えたことはある)、当時は食品に関する規制は行われず、そのことによる発がんの増加も現在まで確認されていません。

⑤100mSv以下の被曝による発がんは確認されていないが、絶対に無いとも言い切れない(あることを証明するのはできるが、無いことを証明することはきわめて難しい)。従って、より安全を考慮した「直線仮説」がICRPによって提唱され、日本を始め、多くの国々で取り入れられている。

*「直線仮説」は、科学的事実ではなく、放射線防護の考え方(哲学)です。

⑥被曝による発がんリスクは100-200mSvの被曝に関して、「野菜不足」よりもわずかに高く、「運動不足」「高塩分食品摂取」よりも低い。もちろん、喫煙や飲み過ぎと比べた場合、はるかに低い。(国立がん研究センター)

*当然ながら、この程度だから浴びても良いと言っているわけでは無く、その程度の日常のリスクと同等、あるいはそれよりも低いぐらいなので、一般的なリスクに紛れてしまって見つけるのが難しいレベルという意味です。

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⑦基準値(線量限度)は、基本的には国際基準に従っており、日本が独自に決めているものではない。

*UNSCEAR(アンスケア、原子放射線の影響に関する国連科学委員会)やBEIR(米国科学アカデミー/米国研究審議会が設置した電離放射線の生物影響に関する委員会)などが出しているリスク評価に基づき、ICRP(国際放射線防護委員会)が、勧告を出し、それを各国が法制度として取り入れる仕組みです。

⑧ICRPによれば、緊急事態期における放射線の目安が20-100mSv、事故収束後の復旧期の目安が1-20mSv、平常時が1mSvと勧告され、様々な方法により被曝量の低減を行うことが求められている。

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⑨避難・待避、校庭利用、食品の暫定基準値なども原発事故が継続していることを前提に、線量限度が決定され、もっとも影響を受けやすい対象(例:乳幼児など)が、多めの量を1年間毎日継続して摂取する(浴びる)計算により、規制値(基準値)が決められている。

*基準値は、きわめて安全なレベルに設定されていると考えて良いです。

*具体的には、緩すぎる基準値は健康に対して大きなリスクを与えうること、厳しすぎる基準は社会的に大きな混乱を招きかねないこと、という二律背反の中で(安全なレベルの範囲内で)両者のバランスを考えて決めているということです。

⑩単一の基準値は存在しない。

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(東大、中川先生の資料より。ALARAの記述は私が加えました。)

直線仮説によれば、被曝線量は少ないほど良いと考えられます。しかし、避難・待避、校庭、食品などで基準値を決めないと住民や子供たちが危険にさらされ、放射能汚染された食品などが無制限に流通することになりかねません。(両者は矛盾した考えです)

*直線仮説に従えば、リスク(確率)は安全から危険へと連続的に変化していくことから、基準値を境に安全と危険を分けることはできないことになります。しかし、現実的な要求からどこかに基準値を設ける必要があります。

*この基準値は十分に安全側に設定する必要がありますが、極端に小さくする(0に近づける)ことは社会的・経済的負担の増加、混乱や他のリスクの増加(例:医療被ばくを0にするなど)を招く恐れがあります。

*ICRPでは、ALARA(アララ、As Low As Reasonably Achievable)という考え方を採用し、「合理的に達成できる限り低く保たなければならない」としています。

*リスクは連続的な変化(例えばがんになる確率が0.01%ぐらい変化するイメージ)ですが、余裕を持って安全側に設置してある基準値をさらに下げて0に近づけた場合、それによって出荷制限がかかり農家は生活できなくなります。また、多くの人が避難(強制移住)を強いられることになります。これは、社会生活に大きな混乱を招くことになりますので、慎重に判断する必要があります。

*現状でも、がんになる可能性がほんの少し上がるという理由で、(それが飲酒、運動不足よりもはるかにリスクが少ない(もっと言えば、たぶんリスクはない)にもかかわらず)強制移住を命じられる状況になっているわけです。強制移住の方が、生活環境が激変することからたぶん健康に対するリスクは大きいと思いますよ。(個人的には、年寄りが多いのだから、住民自身に決めさせればいいと思います)

*必要に迫られているとはいえ、確率によって社会的な規制を行うことは、その影響の大きさを考えれば、きわめて慎重に判断するべき事柄なのが分かると思います。(総理大臣は、自ら進んで「確率によって」原発を止めましたが・・。本当に思慮が足りないと思います。)

*規制値自体は、十分に安全側に振ってあるため、ちょっと超えた(何回か食べた)からと言って問題はないと言うことです。



最後に、原発問題に関しては、イデオロギーが関係してますし、学者等の中でも主流派と反主流派があります。

私が見る限り主流派は、正確かつ常識的な意見を言っていることが多いようです。(これらの学者の意見が利益で左右されているというのは馬鹿げた妄想です)

反主流派は、比較的個人的な信念(思い込み)で意見を言っている方が多く、中には必要以上に放射線の危険性を強調する人も見受けられます。

木を見て森を見ずというのでしょうか、一部分を否定することで全体を間違いと決めつけるタイプが多いです。

また、この分野の実経験(感覚)が少なく、報告書等の数値だけでモノを言っている事も多いです。

どれが妥当な見解か分からない人は、図書館に行って「放射線生物学」の教科書を見ると良いと思います。

教科書に書かれていることは、(多くの研究者から検証を受けており)基本的に間違っていない(はず)なので。

また、原発の専門家であっても、放射線の人体への影響については素人の人も多いと思います。

そういう方が、放射線の危険性について不正確にコメントしていることがあります(特に、京大系!(渡邉正己教授を除く))。

人体への影響に関しては、放射線医学の専門家の意見を信じた方が良いと思います。

放射線医学総合研究所、国立がん研究センター、放射線影響研究所、日本放射線医学会、日本核医学会、元東大(元放医研)の佐々木先生、東大の中川先生、大分の甲斐先生などは、私が知る限りマトモです。

I-131の水道水の暫定規制値は、300ベクレル/kgですが、この人たちは甲状腺がんの治療のために患者さんに37億ベクレルのI-131を飲んでいただいている人たちですから(もちろん患者さんはピンピンしています。きちんとコントロールしていれば問題はないということです)。

一応、まとめでした。

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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