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ジュニアアルペン競技とスキー全般についての情報ブログです。

米国スキー選手の生い立ち

米国スキー選手の生い立ち

震災の話が続いていますので、少し本来のテーマであるスキーの話を書きます。

オーストリアの選手育成システムについては、ある程度わかりましたので、米国のシステムについて少し。

まずは、著名4選手の生い立ちから。

Bode Miller

Born in Easton, New Hampshire, to Jo Kenney and Woody Miller, he grew up in Franconia, a small community in the heart of New Hampshire's ski region that borders the Cannon Mountain ski area. His family, including older sister Kyla, younger sister Wren (short for Genesis Wren Bungo Windrushing Turtleheart), and younger brother Chelone (full name Nathaniel Kinsman Ever Chelone Skan),[5] lived on 450 acres (2 km²) of land in a forest, where his parents celebrated solstices, in a log cabin without electricity or indoor plumbing. He was homeschooled until the third grade, but after his parents divorced, he began attending public school. He applied for and got a scholarship to the Carrabassett Valley Academy, a ski racing academy in Maine. His mother's parents owned and started the Tamarack Tennis Camp, and he has played tennis and soccer since childhood.
(Wikiより)

Ted Ligety

Growing up in Park City, Utah, Ligety began skiing at two and racing at eleven. He attended The Winter Sports School and graduated in 2002. He was named to the U.S. Skiing Development Team and won a silver medal in slalom in the Junior World Cup in 2004. He made his first start in a World Cup event during the 2004 World Cup season in the giant slalom at Park City, and he was added to the U.S. Ski Team full-time in the 2005 season, during which he had four top-15 finishes in slalom, placing 24th overall in the discipline.
(Wikiより)

Lindsey Vonn

Vonn was born in St. Paul, Minnesota, as Lindsey Caroline Kildow and raised in the Twin Cities metropolitan area, in Burnsville. She was on skis at age two before moving into Erich Sailer's renowned development program at Buck Hill, which also produced slalom racer Kristina Koznick. Her father, Alan Kildow, who had been a national junior skiing champion before a knee injury at 18, "pushed" her very hard, according to Sailer.[5]

When Vonn was ten years old, she met Olympic gold medalist ski racer Picabo Street, whom she considers her heroine and role model. Their meeting made such an impression on Street that she remembered the meeting and later would serve as Vonn's mentor in skiing. Vonn commuted to Colorado to train for several years before her family moved to Vail in the late 1990s.[6][7]

Vonn attended University of Missouri High School, an online program through the university's Center for Distance and Independent Study.[8][9]
(Wikiより)

下記は、彼女のオフィシャルサイトより引用

Born in 1984, Vonn had her earliest experiences on skis falling down and picking herself up again in a US state not particularly known for being mountainous, Minnesota. But with a grandfather and a father who were competitive skiers, little Lindsey started carving the local hill aged just three. “I began racing at seven, and by nine I was doing international events,” she remembers. Her talent as a small child proved so big that the whole family considered relocating for the sake of better training opportunities. Eventually her parents, brothers and sister all moved to Vail.

Julia Mancuso

Mancuso was born in Reno, Nevada, and grew up in the Lake Tahoe area as the middle of three sisters, between older sister April and younger sister Sara. Her father, Ciro Mancuso, was arrested and convicted of running a $140 million marijuana smuggling operation when Julia was five years old.[12] Her parents divorced in 1992, and her mother said that Julia "took everything out on the slopes."[12] After his release from prison, Julia and her father became close.[12]

She graduated from The Winter Sports School in Park City, Utah, in 2000 and resides in Olympic Valley, California.

Her boyfriend is Aksel Lund Svindal, a champion alpine ski racer from Norway.
(Wikiより)


大雑把な共通点としては、

①山に近いところで育ち、幼少の頃から日常的にスキーに親しむ環境にあったこと。

②レースを始めたのは7歳から11歳で、それ以前に十分な滑走経験を積んでいると推測されること。

③義務教育の途中から、スキー学校(スキーアカデミー)に入り、スキーに関する専門教育を受けていること。

④そこで才能を見いだされた場合、そのまま選手として活躍し、大学等へは進学していないこと。

あたりでしょうか。

子供が、幼少時に十分な滑走経験を積んだ後でレースを始め、適性があれば、中学、高校以降は競技に集中できるという環境や制度が、米国にはあるようです。

オーストリアのスキーギムナジウムに相当するのがスキーアカデミーのようです。

米国のスキーアカデミーについては、今月のスキーグラフィックで久住和永さんが概要を説明されているので、次回その要約を書きたいと思います。

スキーアカデミーは、全米で40校以上あるそうなので、かなりの選手が在籍していると思われます。

選手育成としては欧州に匹敵するような仕組みを持ち、選手達は、体格、体力面でも(例えば日本人選手と比べて)十分なアドバンテージを持っていると推測されますが、(当然のことですが)WCで活躍できるようなトップ選手はごく少数しか輩出されません。

それほどの競争の中でスター達が生まれてきているのだと思います。

日本の場合は、選手育成の環境や制度も整っていませんし、それ以上にスキー選手を目指す子供が少ないという問題があります。

十分な育成環境の中で勝ち抜いていくというシステムではなく、裾野があまりにも狭いために(才能の有無にかかわらず)徹底的に練習で鍛えれば、トップに肉薄できるという構造があるように思います。

徹底的なレーシング練習の成果で何とか結果を出している多くの(延びしろの少ない)選手達と、ごく一部の(湯浅、佐々木、皆川選手のような)突出した運動能力を持ちながら、たまたまスキーを選択した選手が混在している状況かと思います。

また、米国の場合はスキーアカデミーを卒業してからも、大学に進学できる仕組みがあるようなので、大部分のスキーでの競争に残れなかった子供たちのセーフティーネットが存在するのだと思われます。

親にしてみれば、子供に適性があるかどうかなどわかりませんので、中学高校でスキーに集中させ、やっぱり無理だなと思ったなら、大学に普通に進学させられる制度があるとありがたいですね。

日本の制度は、勉強してますよというポーズを撮りながら、陰でスキーばかりしているような変な仕組みです。


子供の頃の夢を実現できる人もそう多くはないでしょう。

日本の教育制度は、進学するにつれて、多様な未来から手の届かない未来を少しずつ捨てていき、残った現実を選択するという仕組みです。一方、米国ですと、小さい頃から夢を実現するシステムが存在し、かつ、それが無理だとわかっても、他の進路に変更できる仕組みです。

(もちろん勉学面でも優秀であれば、ドクターで代表選手のような高いレベルでの文武両道も可能なシステムですが)

いったん駅を出発したら、途中でいろいろ分岐し、どれかを選ばないと行けない、そして後戻りできない仕組みよりも、途中に乗換駅がたくさんある仕組みの方が、優れていると思います。

子供達は、親の考えや気持ちに敏感に反応しますから、親の不安を少しでも解消できれば、アルペン競技を志す子供たちももう少し増えるのではないでしょうか?

親の一番の心配は、勉強せずスキーばっかりしていて、将来選手として成功しなかったらどうするんだ、という点だと思います。

それ以前に、費用や送迎の問題もありますし、それ以降も、選手として仮に成功してもそれでどうなるんだ、生活できるのか、という(夢のような)心配ももちろんありますが。

親の心配を少しでも減らし、アルペン競技を目指す子供たちが増え、同時に中高でスキーに専念できる教育制度を日本でも作れれば、猪谷選手を上回る選手が出てくるかもしれませんね。

ただ、制度を新しく作ることは、多大な労力と時間が掛かりますから、今、手っ取り早く結果を出すためには、新井選手のように欧米への留学という選択が一番でしょうね。

まあ、他国に育成を丸投げして良いのかという後ろめたさや、もっとたくさんの才能のある子供達が行かないと、やっぱり結果は出ないだろうという予感はありますが。

医学等のように留学が当たり前にならないと、トップのレベルアップは無理かもしれません。


あと感じるのは、現在の日本のシステムでは、普通の感覚の親ではついて行けないと言うことですね。

親がしゃかりきになって、子供を駆り立て、練習に連れ回し、ポールを立て、コース整備をし、ワックスを掛け、エッジを研ぎ、大会計画を立てないと、子供は選手としてやっていけません。

孟母三遷を地でいく親も多いと思います。

それだけの負担を強いられているわけですから、大会の結果に対する思い入れは(子供より)親の方が強いと感じるほどです。

普通の親なら、そこまでしたくない、(仕事の関係で)できないということになると思います。

送迎やワックスは仕方がないにしても、それ以外はお任せできる仕組みがないと、裾野は広がらないと思います。

あまり目を三角にしなくても、小さいうちは楽しみながら競技に参加できるようになると良いですね。


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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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