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学業成績:遺伝の影響は環境の2倍 英で双子を調査

学業成績:遺伝の影響は環境の2倍 英で双子を調査

毎日新聞 2013年12月16日 17時58分(最終更新 12月16日 18時20分)

 【ロンドン小倉孝保】成績は環境よりも遺伝で決まる−−ロンドン大キングスカレッジの研究者らが、中学卒業時の学業成績に対する遺伝子の及ぼす影響は環境要因の2倍であると発表した。

 調査は英国で過去3年間に16歳になった双子約1万1000人が対象。義務教育修了時に受験する中等教育修了試験(GCSE)での「一卵性の双子」と「二卵性の双子」の成績(英語、理科、数学)を比較した。双子は一卵性、二卵性ともに学校や家庭の環境はほぼ同じと考えられる一方、遺伝子は一卵性が完全に一致するのに対し二卵性は別の遺伝子を持つ。一卵性と二卵性の双子を比較することで、成績に対する遺伝子の影響を割り出した。

 その結果、全体では遺伝子の成績に与える影響は58%で、環境(家庭・学校)の影響は29%。残り13%はそれぞれの個性による違いと考えられるという。科目別では、遺伝子の影響は理科58%、数学55%、英語52%で、科学分野で遺伝の影響がより大きい可能性がある。調査メンバー(計8人)のシェイクシャフト氏は、「これまで以上に個人に合わせた教育が必要」と話している。


以下は、ブロゴスで行われている議論です。

●kamokaneyoshi

この種の問題は科学的には結論が出ているのではないでしょうか。例えば、次の研究をご覧ください:
http://mainichi.jp/feature/news/20131217k0000m030010000c.html
この研究によると、学業成績に対する遺伝の影響は環境の2倍と結論されています。この研究はイギリスのものですが、西欧ではこの種の問題を冷静的に分析しています。

日本ではこの「不都合な真実」から目をそらす風潮が強いようです。特に、教育学者にその傾向が強い。彼らは、格差を環境だけで説明しようとやっきになっています。前段で述べた研究でも環境の影響があることは分かっていますが、遺伝の影響はその2倍もあることが冷厳な現実なのです。

学業成績に有利な遺伝的形質の場合、一対の対立遺伝子により支配されるメンデル遺伝とは異なり、多数の遺伝子が関係しています。そのため、「優秀な両親」の間に生まれた子供でも、「優秀な形質」の程度にはばらつきが生じます。同じ家庭に育てば兄弟の間で環境条件には大きな差がありません。しかしながら、兄弟の中には優秀な子もいればそれほどでもない子もいます。最近は少子化のためそのことが目立ちませんが、20~30年前までは珍しいことではありませんでした。特に悲劇的なのは、優秀な兄弟の中に生まれた「出来の悪い子供」です。彼は他の兄弟に負けないように必死になって勉強しますがそれでも他の兄弟のレベルに到達できないからです。この悲劇は、学業成績が環境だけで決まるのではないことの結果です。

前段のケースとは逆に、「並みの両親」から生まれる子供の中に優秀な形質をもった子供が生まれることもあります。いわゆる、鳶が鷹を生むケースである。この場合、教育環境がそれほどでなくとも高い学業成績を上げることになります。

いずれにせよ,この種の問題を建前論で論議することは不毛です。


●Jacques

>日本ではこの「不都合な真実」から目をそらす風潮が強いようです。特に、教育学者にその傾向が強い。<

不都合な真実。まさにそうですね。教育業界は「うちに来れば成績が伸びる、優秀な人間に育つ」と親に信じさせたい。だから、「学業成績の58%は遺伝で決まってしまう」では非常に不都合なわけです。環境因が大きくないと困る研究者の願望が、研究デザインや研究結果のバイアスになっていると想定されます。

2倍はかなりショッキングな比率ですが、そんなものかも知れません。だから、早めに正しくその子の能力を見極めてあげて、適した道、幸せになれる道へ誘導してあげることが大切です。最近の中学受験塾には、そういう方針をハッキリ打ち出している所もあるようです。


●kFLez5NIdQ

この研究は、研究に協力するようなある程度裕福かつ教育に熱心な家庭が前提での話でしょう。

教育の環境要因が格差に繋がるという話は、環境的に子供の教育への投資が極端に少ない貧困家庭なども想定しなければいけないので、2倍という数字はあくまでそういった例を底に沈めた後の上澄みの話でしかない。いくら遺伝的に優れていようと、生活に追われて勉強に時間を割けないような環境では意味が無いわけで、そういった環境も含めて環境と遺伝を比較した時に、環境要因が重要視されるのでしょう。少なくとも格差を語る上では、この研究だけで即座に遺伝要因が環境要因の2倍とは言えないです。そもそも遺伝的形質は変えようがないので、教育格差を支援する話ではほぼ出番がないのでは?

しかし、メンデル遺伝とは遺伝子による遺伝全般を指すので、多数の遺伝子が関連していようとメンデル遺伝では無いわけではないのでは? メンデルの法則自体も形質にばらつきが出ることを否定していない、というかばらつきの出方に法則性があるという理論だったかと。


●kamokaneyoshi

>この研究は、研究に協力するようなある程度裕福かつ教育に熱心な家庭が前提での話でしょう。
このように主張する根拠はあるのでしょうか。また、もしもそうだったとしても、それによって研究結果が大幅に変更を受けるようなバイアスが生ずる根拠はあるのでしょうか。

>生活に追われて勉強に時間を割けないような環境では意味が無い

途上国の場合、生計の補助として子供たちが働いていますが、日本における教育格差の問題ではこのことは重要ではないのではないでしょうか。

遺伝学に関する私の主張を論駁したいのであれば、遺伝学をもう少し勉強してからされたらいかがでしょうか。知能などの量的形質の遺伝はポリジーン遺伝と呼ばれる遺伝の法則に従い、一対の対立遺伝子により支配されるメンデル遺伝の「優性の法則」が崩れます。従いまして、私の主張には誤りはありません。

誤解されているようですが、私は知能に対する環境の影響を否定しておりません。否定しているのは、知能が環境の影響だけで決まるかような議論です。


●yahoo user 422b1

>特に、教育学者にその傾向が強い。彼らは、格差を環境だけで説明しようとやっきになっています。

具体的にはだれのことを言っているのでしょう?基本的には遺伝:環境の比率は1:1ということにして,その中で環境の影響にについて語っているまともな教育学者がほとんどだと思うのですが.

それとこの論文はで示されている寄与率は推定値のため,放り込む因子によって変動するため,
「科学的には結論が出ている」
というのは拙速でしょう.


●kamokaneyoshi

yahoo user 422b1 様

1990年代以降の研究で知能に対する遺伝的影響を否定したものあるいは30%以下であることを結論したものがあればご教示願います。


●yahoo user 422b1

kamokaneyoshi様

なるほど。私の質問にはお答えいただけないのですね。残念です。
それだけ偉そうに語っているなら、遺伝ー環境論争をふまえての発言なのですよね。
いや、知ってたらそんな発言できないはずなんだが…。

あなたはいない敵に向かって大声あげているだけですよ。
多くの教育系研究者は遺伝の問題を織り込み済みでやっているのです。


●kamokaneyoshi

遺伝を持ちだすと感情的に反撥する意見が出るようです。仮に「知能」を学業成績が高いこととして定義した場合、それに対する影響は環境よりも遺伝の方が2倍程度高いという研究結果が現実から大きくはずれていると考えるべき証拠はないのではないでしょうか。

ところで、人生での成功を収入で測定できるものとした場合(私はそう考えないが)でも、人生での成功には「知能」だけでなく、体力、胆力、話術、統率力、忍耐力など様々な能力が関係します。また、人生での成功はその人の総合力だけでは決まらず、運も極めて重要な要素になります。東大をトップクラスで出た秀才達の平均年収が1、500万円とすれば、日本国民の平均年収の3倍弱であり、「知能」の年収に対する影響がその程度であることを示しているだけです。無学の人あるいは並みの「知能」人で年収が1、500万円を上回っている人はゴマン(数十万?)といるでしょう。だが、「知能」の段階ごとの平均年収で比較すると「知能」の影響が3倍弱になるということなのです。

神童が大人になってから並みの人になる例が珍しくないことは事実ですが、「栴檀は双葉のうちから芳ばしい」という格言が的を外してしないことも疑いありません。前者の例をあげつらって溜飲を下げるのはいいのですが、後者の格言も冷厳な現実ではないでしょうか。

人生での成功を収入で測定できると考えることを私は偏った価値観と考えます。また、知能、運動能力,「美貌」などに関する議論で遺伝的要素を否定することも偏った価値観と言えます。誰でも努力すると松井秀喜や錦織圭になれると教育することは間違っています。「なれる」ではなしに「なれるかもしれない」とするのであれば許されますが。


●Jacques

運動能力や、歌唱能力などに関して、遺伝因子が環境因子の2倍だと言っても、怒る人はあまりいません。当然のことですし、そんなもんかな、くらいの反応でしょう。これらの能力に関係する遺伝子の数は、いわゆる”知能”や”学習能力”という漠然とした広い概念に比べれば少ないし、遺伝子の発現結果もダイレクトで分かりやすから。

糖尿病の遺伝のような、こうした多因子遺伝に関しての理解。また、知能や学習能力も人間の数ある能力の一つ、社会的成功を得るための一部でしかない事を理解すれば、kamokaneyoshiさんのコメントを素直に受け入れられると思うのですが、なかなか難しい。

私など、学業成績や知能より、「穏やかな気質」や「性的な魅力」などの遺伝する要素や能力の方が、人生で成功したり幸福になったりするためには、よほど重要だと思うので、東大生をそんなに羨む必要はないと考えるのですがww


●yahoo user 422b1

相関から因果関係を見出すときの誤謬についてもう少し自覚的であるべきですね.


●kamokaneyoshi

近年の話題で言えば、スマホを長時間使用している子供はそうでない子供よりも学業成績が劣るとの研究があります。この相間を因果関係としてみた場合、スマホの使用時間を制限すると学業成績が向上することになります。しかしながら、この相間の因果関係的要素は小さく、使用時間を制限しても学業成績の向上は限定的であるように思われます。なざなら、学業成績が劣る結果として学習よりもスマホの使用により興味を持つことがこの相間の主要な原因と考えられるからです。

ところで、知能に対する遺伝的影響の研究の場合、遺伝的に近い子供程成績の類似度が高いという結果が示されています。この相間を、成績の類似度が高いことが原因でその結果として、遺伝的類似度が高くなると解釈することは馬鹿げています。知能に対する遺伝的影響の問題について「相関から因果関係を見出すときの誤謬」を持ち出して批判することは統計学について無知であることを暴露していると言えます。


kamokaneyoshiさん、大活躍ですね。

でも、遺伝の影響があることぐらいみんな分かっていて、それを言ってしまうと「おしまい」な面があるので、あえて言わないというニュアンスもあると思います。

学校の成績だけで人生が決まるはずもなく、むしろ取り組み方やプロセスがその人の評価に大きく影響を与えます。

遺伝で決まっている部分(才能)については、その子なりの長所として認識しながらも、それ以外のところをどうやれば伸ばせるのか。才能と努力がシンクロする形で、その子の目標を高いレベルで実現できるのか、その道筋を示すのが教育だと思います。

馬を水場まで連れて行くのが教師の役目、実際に水を飲むかどうかは馬が決めることなのです。

そして、次は自分で水場まで行けるようにすること。

生きていく上で、あまり遺伝のことを論じる意味・必要性が無いだろう、ということでしょうね。

 *ただ、スポーツでトップアスリートになれるかどうかは、学業成績以上に、才能が決定する割合が大きいと思います。

もちろん、逆に「無限の可能性」ばかり強調しすぎても、というところはあると思います。

子供たちの人生を狂わしても無責任ですから。

テレビに出てくるような教育学者の中には、頭の中に作り上げた理想郷で生きているようなお花畑な人もいる感じですし。

夢を語っていれば、褒められることはあっても、誰も面と向かって否定できません。

昔は、人前で夢を語るなど、笑われるし、恥ずかしくてできなかったところがあります。

まあ、小学校ぐらいまででしたね。

プロ野球選手になるか、電車の運転手になるか悩んでいたのは。(笑)

今は、いい大人まで、夢を語りすぎです。

心配になるぐらい。

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Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
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(2009年7月25日開設)


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