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中村さんのノーベル賞「青色LED」の誕生秘話

中村さんのノーベル賞「青色LED」の誕生秘話

片山 修さんのブログから引用です。

中村さんの出身会社の日亜化学工業は、徳島県阿南市にある中小企業です。なぜ、中村さんは、地方の中小企業の実験室で青色LEDの研究をスタートできたのか。キーパーソンは、日亜化学工業の創業者、小川信雄さんです。
青色LEDの開発をやりたいと、会社にいうても、やらせてもらえるとは思わなかった。じつに、太っ腹な人です
中村さんにインタビューした際、当時をそう振り返りました。小川さんは、青色LEDの開発に、ポンと3億円を出したのです。

私は95年、JR徳島駅から単線に乗り、阿南市にある日亜化学工業に、その小川信雄さんに会いにいったことがあります。小川さんは、いかにも創業者然とした、そう、“岩”のようにどっしり構えた人でしたね。

予算なんか好かん。頭が悪いから、そんなん考えてもでけん。そんなのをつくりよったら、開発はでけんわ。20年も前から青色発光の開発は、ガリウムをやれといってやっているだけのこっちゃ
小川信雄さんは、「開発予算も組まずにやりたいことをやらせるというのは本当ですか」という私の質問に、そのように答えました。

中村さんは、小川さんの応援のもとに、最先端の結晶をつくる装置を自作し、たった一人で窒素ガリウム結晶をつくる研究を重ねます。
「これはあかんな。毒で死ぬなと思いました」
と、中村さんはいいました。身を守るために、宇宙服のようなものを着て、研究をしていたともいっていました。また、実験では、
月に1度くらいは爆発していた。あれはすごかったですよ。ドーンという音が部屋中に響き渡って、真っ白で何も見えなくなった
ともいっていました。
「おーい、中村、生きているのか」と爆発のたびにいわれたそうです。「やり出したら、のめり込んでしまう。そのことばかりになっちゃうんですね
と、中村さんは語りました。


突き抜ける人は、ここまでやっているんだと言うことです。(スポーツも同じだと思います)

ひとりぼっちだ何だとぐだぐだ考えている暇があったら、仕事に集中しろということでしょうね。

仕事を「労働」と考えてしまうと、高いレベルに達することはできません。

とことんやらないと。

好きじゃないとできないことです。

大学や研究所、企業の研究職であれば、比較的自分のやりたいことをできる環境があると思います。

中村さんのような場合は、社長等の後ろ盾がないとできなかったのは確かでしょうね。

ノーベル賞受賞者が、エリート大学や研究所出身者だけで占められていないところが、日本の良いところだと思います。

現在の科学技術政策である「選択と集中」は、ポテンシャルをもった幅広い裾野を切り捨てるものだと思います。

きわめて危険だと感じます。

この研究は良い研究だからお金をつぎ込もう、などと政治家や大御所の研究者が考えても、まずその判断は間違える可能性が高いと言うことですね。

少なくとも独創性を(その過程で)見抜くのは(評価する側にとっても)容易ではありません。


以下は天野教授のインタビュー記事。

◆天野氏◆

 ――受賞の感想は。

 まだぜんぜん整理がついていない。ただただ驚くばかりだ。他の2人(赤崎勇氏、中村修二氏)はすばらしい研究者であり指導者。私のような者を中に入れていただき、審査された方々に本当にありがたく思う

 ――社会に役立つ研究と評価されたが。

 私もそれを目指してきた。自分が若いころにやったことが、少しは世の中の役に立ったことが認められ、本当にうれしい

 ――青色発光ダイオード(LED)技術は白色光を可能にし、情報技術(IT)や照明に役立っている。

 若い人がスマホなどを見て歩いているのを見ると「いいことばかりでない」と思うこともあるが、便利になったことは間違いない。いい悪いとは別として世の中が少しは変わったという気がした。

 ――赤崎教授との関係はどのようなものか。

 赤崎先生はまさに先人であり、赤崎先生がLEDの研究をやっていたからそこに飛び込んでやることができた。赤崎先生に出会ったことが私の一番のラッキーだったと思う。

 ――受賞の予感はあったのか。

 全くなかった。

 ――ノーベル賞はどんな賞か。

 全く自分とは関係ないものだと思っていた。

 ――今打ち込んでいる研究は。

 ずっと同じ。LEDだけではなく、材料は同じ窒化ガリウムで、発光素子だけでなくエネルギー効率を上げるデバイス(装置)、太陽電池、レーザーなどだ。LEDの次の貢献をしようと、学生と取り組んでいる。

 ――若い研究者へのメッセージを。

 私はたぶん、平均的な日本人だと思う。「こんなのでも取れた」ということで励みになると思う。自分よりも才能のある人が世の中には大勢いるので、その人たちがそれぞれの目標に向かって取り組めば、もっとよくなると思う。

 ――振り返ってつらかったことは。どう乗り越えたのか。

 今から思うと「これはできるのが当たり前だ」と思ってやっていた。そういう信念を持っていれば、方針さえ間違えていなければ、必ずできると思う。だから、あきらめないことだ。やっぱり。

 ――研究成果の発光ダイオードは、至る所で使われている。

 若い時には自分の娘、息子に「これをパパが作った」と言いたくなる時もあった。私がやったのは本当に最初のとっかかりだけ。世の中にこれだけ広まったのは、多くの人の尽力によるものだと思う。

 ――赤崎氏や中村氏への思いは。

 赤崎先生は、この材料を教えてくれ、示してくれたかけがえのない方中村さんは実験の神様みたいな人。あの人がやったから実用化が急速に進んだ。この材料が注目された最大の功績者は中村さんじゃないかと思う。

2014年10月08日 18時49分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


以下は、ブロゴスの意見欄から。

●yahoo user a31de

個性を排除し多様性に乏しい日本なのに、優れた研究や技術がなぜ生まれるのか? これは不思議です。

日本という社会の風土は、単一民族という環境からか、同一性を重視し、個性や異質を排除し、どちらかと言えば排他的であり、場の空気と異なる者を村八分にする、という独創性や多様性を嫌う傾向が強いと言われてきました。

このような環境は、無から有を生み出すような創造作業には、不向きであり、むしろそのいうものを封じ込めてしまう反創造的なものだと思えます。
中村氏の置かれた会社の環境も、まさにそのようなものだったと思われます。かつてNHKで放送された「プロジェクトX」で取り上げられた独創的な製品開発の苦労話も、独創的アイデアを形にしようと頑張る社員と、それを邪魔する会社、という図式で語られていました。

疑問は、このような閉鎖的な日本社会なのに、どうしてかくも多くの日本人が革新的な研究や技術開発などができたりするのでしょうか。
中村氏は「怒りが原動力だった」と述べていますが、全ての人にとって「怒り」が原動力だとは思えませんし、抑えられても出てきてしまうくらい日本人の創造性が異常に高いとも思えません。

どなたか、この回答をお願いします。

支持する(1) 返信するシェアする 通報する10月09日 09:46


●yahoo user c9e9b

学問に対する敬意、学ぶ姿勢のようなものが、江戸時代から養われてきたことが、背景にあると思います。現役の研究者でも、50代より上の多くは、研究に対してとてもストイックな姿勢を持って来たと思います。

恵まれない環境でも、あるもので何とか工夫して研究することが、一昔前までは当たり前でした。
教授でも実験室を掃除し、器具を洗ったりすることが普通だったのです。
損得を考えないで研究に没頭する人間の割合が、欧米とは比較にならないほど高く、それが、乏しいリソースの中で、高度な研究水準を維持できた理由だと思います。「奴隷」という欧米研究者の揶揄は、多くの研究者に当てはまるものだったのです。

ノーベル賞の輝いた日本人研究者の多くは、そんな雰囲気の中で仕事をしただろうと思います。

日本の財政が長年に渡って悪化を続け、実際に使える研究費は、地方大学では20年前より少なくなりました。業績評価も厳しくなり、好きなことをじっくり研究することは、若い人間には困難です。キャリアを失う危険があるからです。

上手に業績をあげて研究費を獲得し、またそれで上手く業績をあげる、というやり方でないと、研究者として生き残ることが難しくなりました。清貧ではなく、もっと逞しい処世術が不可欠になりました。

これはグローバル化とも言えると思いますが、同時に、これまで日本の学問研究を支えてきた、古風な文化は急速に消滅しつつあります。次の世代には、グローバルなアプローチで生き抜く人材が必要です。

感傷に過ぎませんが、一抹の寂しさも感じます。

支持する(0) 返信するシェアする 通報する10月09日 12:20


現時点で、質問に対して1人の回答が寄せられている状況です。

貧しい中でも、志を高くもって研究に打ち込んできた人たちが現在結果を出しているのだと思います。

新自由主義の流れに乗って、こういうタイプの若い人たちが研究資金を絶たれそうになっています。

自分の研究成果を、決定権を持つ素人に上手くアピールできる研究者が、予算を獲得できる仕組みに変わってきています。

それが上手くできないと、任期制で首が切られる仕組みです。

まさに、「捏造」の温床ですね。

研究者は、生き延びるためにウソをつく、資金を獲得するために話しを「盛る」、まるで営業マンか詐欺師のようになりつつあります。

日本の科学技術は、研究者・技術者の「信念」が支えてきたのに、そこに「損得、打算」を持ち込もうとしているわけです。

国や文科省は、余計なことをするぐらいなら、何もしない方がましですよ。

一番良いのは、中村さんの会社の小川信雄社長の役割を果たすことです。

リスクばかり考えたらできないことですが。


以下は、関口 威人さんの東洋経済オンラインの記事

2002年の武田賞の受賞講演で、天野教授は赤崎研究室の門を叩いた理由をこう述べている。

「これは多分私のまったくの思い違いだと思いますが、当時の大学の研究というのが、我々若い人間から見ると、どうしても研究というよりも研究のための研究、あるいは研究費をもらうための研究、というような感じを受けてしまったんですね。あるいは学位を取るために仕方なく研究しているというように非常にうがった見方しかできなかったんです。当時、とにかく何かにチャレンジしたいと思っていた私は、赤崎先生の研究室で掲げている青色発光ダイオードというテーマを見たときに『これだ!』と思ったんですね。これはまさに、未来のための研究、研究本来の研究であると直感しまして、即座に先生の研究室のお世話になったわけです」

そして当時、難題だった窒化ガリウムの結晶を成長させる装置に工夫と改良を重ね、ついに世界初の青色LED開発に成功した。だが、天野教授の挑戦はそこで終わりではなかった。その後の実用化に向けて試行錯誤を重ねていく。そして当時、意識していたのが、まったく同じ分野で成果を出し始めていた中村教授の存在だった。

青色LEDの輝度を高めるため、窒化ガリウムにインジウムを添加する実験。当初うまくいかなかった天野教授は「中村先生がちゃんとできますよ、非常に明るいですよということを発表されて、じゃあといってやり直してみると、今度はできちゃう」ことを経験した。

それは「何かをやるときに、必ずできると信念を持ってやるのと、ダメだろうなと思ってやるのとの違いを、この時ほど痛感したときはありませんでした」という教訓として語っている。

一方の中村教授も同じ武田賞受賞後の講演の中で、赤崎研究室の成果を常に意識していたことを隠していない。いわく、「先にやられた」「ショックを受けた」「こりゃまいった」。その上で、天野教授に対してはこんなエールを送っている。「天野先生みたいな若い人が、ベンチャーをやるようなシステムにしないとダメだと思う」。

互いを刺激し合うライバル関係。研究と実益の両面を追求するバランス感覚。それらが天野教授と中村教授の間で共鳴し合い、世界を圧倒する結果につながっていたのではないだろうか。

いま、日本の大学は基礎研究一本だけでは許されず、かといってアメリカの大学のようにベンチャーを次々と生み出す土壌が育っているとも言いがたい。ノーベル賞学者を続出させていることになる名古屋大学でも、若い研究者からは「昔のように大らかに基礎研究に専念させてもらうのはもう無理」という声もあれば、「国の研究費に寄りかかるだけで、ベンチャーなどを通じて研究成果が社会に還元されない」と両面で嘆く声が聞こえる。

今回の「3人同時受賞」という快挙を、こうした閉塞感の出口を照らす"松明(たいまつ)"にしなければならないだろう。


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Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
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(2009年7月25日開設)


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