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日本の半導体やエレクトロニクスが何故負けたか。皆がやっているから始める、皆が止めたから止める。こんなことの繰り返しでは勝てっこない。

日本の半導体やエレクトロニクスが何故負けたか。皆がやっているから始める、皆が止めたから止める。こんなことの繰り返しでは勝てっこない。

日本では、「イノベーション」と声高に叫ぶ人ほど、その中身は諸外国の「コピー」ばかりという、不思議な光景をよく見ます。

まあ、イノベーションという概念自体もコピーしただけなんでしょうね。

問題なのは、こうした人達が政治家や、マスコミや、学者・評論家に多く、これにつられて会社のトップ層が同じことを言っていること。

人事権を持つ会社のトップ層が自分の頭でモノを考えられないのでは、会社も先行き真っ暗ですね。

ある意味、責任を他人(部下)に押し付けているようにも見えます。

今回は、その辺の状況を実に上手に文章に表現された記事をご紹介します。

「もう日本の半導体はダメだ」

「日本人はエレクトロニクスはむいてない」

などと、撤退して至った方々が言い出す始末。

そんな中、日本の中では数少ない好調を維持しているフラッシュメモリやSSD。私にも「どうすれば日本のエレクトロニクスが復活できるのか?」という類の講演を良く頼まれます。そういう時に、

「日本の半導体がダメなわけではなく、エレクトロニクスが日本人に向いてないのではなく、単にやり方が悪かっただけ。現に、東芝のフラッシュメモリやソニーのイメージセンサは好調を維持しています。やり方さえ変えれば勝機がある。」

という話をすと、同業者の大先輩方から袋叩きに遭うのですよね。

やり方を変えるというのは、意思決定者を変えるということですから、自分の立場が危うくなる。

反発はほとんど感情的で、最後は「竹内は生意気だ」くらいで終わる。

人を招待しておいて、招待した人から袋叩きに遭うので、不思議なものです。それなら呼ばなければよいのに。

そういう半導体やエレクトロニクスから撤退して行った人達は、日本では半導体が向いてない、ということで、ご自身の失敗を正当化したいんでしょうね。

そんな時に、「やりようによっては勝てる」などと私が言うと、困るのでしょう。

半導体は設備投資型の産業だから人件費はあまり関係ありません。そもそも日本人のエンジニアの給料は世界的に見ても安い方じゃないですか。半導体を日本ではできない理由なんて、ないでしょう。

まあ、こうして悪口を言われるくらいなら大した害も無いのですが、最近はそういうかつての半導体・エレキの大先輩方が率先して、「日本の電機はもうダメだ」と仰ること。

例えば私が資金調達のための研究提案を出しても、「どうせ半導体はダメだ」と十把一絡げにして叩き落される。

「いや、フラッシュメモリやSSDはソフトとハードを連携さえて勝ってきました」

「これからも工夫と戦略次第では勝てる」

なんて言っても聞いてもらえない。

理屈の問題ではなく感情の問題だからいくら論理的に説明しても無駄で「お前は生意気だ」くらいで終わります。

確かに、フラッシュメモリなど一部の強い企業以外では、日本の半導体産業では携帯電話のCPUなどに使われるシステムLSIは壊滅的な状況で、メモリも生き残ったのは東芝だけ。

ただ、負けたには負けた理由があるのです。多くの場合は、アメリカ企業など先行企業が始めた事業がうまく行きそうになると、競って参入する。

しかし、先行企業を追い越せる技術も事業をまわすためのエコシステムも作れずに、最後は皆で撤退する。


そういう方々が、「これからはエネルギー(パワーエレクトロニクス)だ」なんて仰っているのを聞くと、また同じことを繰り返すんだなあ、と思ってしまいます。

先行者を追い越すには、卓越した戦略なり技術なり、先行者を凌駕するほどの桁違いの資金力なり、何らかの競争優位が必要です。それもなく、何となく流行っているから参入するでは勝てっこないでしょう。

私が大学を出てから30年が経ちます。振り返ると、最初の10年では皆がダメというフラッシュメモリの立ち上げに携わりました。

事業が立ち上がり始めると、それまでは「できっこない」と言っていた人たちが手のひらを返して参入してくる。

ただ、そういう流行で入ってくるような人たちは、やがて負けて撤退していきます。


そして、今では「日本では半導体はダメだ」と言い出す始末。

困ったことは、そういう方々が社会のあらゆるところの意思決定に近いところに居たり意思決定者だったりして。この国ではマジョリティにならなければ、資金も得られない。

これは年功序列の弊害ですね。

失敗の原因を作った人が、若い現場の人をリストラする一方、自分は失敗の責任を取らずに担当事業を変えて組織の中に生き残り、意思決定者となる。

そういう人に何を言っても無駄であり、日本で研究を続けるのは無理でないかと、かなり絶望的な気分になっていました。


原文は、こちら

エズラ・ボーゲル先生が、「ジャパン・アズ・No1」と評した日本の黄金期でさえも、日本にはオリジナリティはなかったと思います。

存在したのは、アメリカの技術をコピーし、耐久性の高い製品を、安く作る技術でした。

この分野は、今は韓国、台湾、中国に追い上げられ、追い越されています。

技術の根幹は、ほぼアメリカ発です。

日本は、新しいことを考え、生み出す力が弱いのは確かです。

同世代の中で、最も高偏差値層をすくい取っている医学系も、偏差値の高さの割には、新しいものを生み出せていないと思います。

基本的には、欧米の真似ですね。

高等教育も同じです。

政治家をバックに付けた経済界が、文科省を使って「いいからアメリカの真似をせよ。真似をしなければ潰す。」と大学に迫っている状況です。

どこもかしこもコピーばかり。

大事なのは、知識・経験を踏まえて、自分の頭で考え、新しい理論、価値観、システムを作っていくことなのに、制度だけコピーしたからといって、そんな発想力が生まれるとは到底思えません。

日本は、現在の(均一的ではあるが)高い教育の質をできるだけ落とさずに、考える力を生み出す教育を付加していくという難しい舵取りに迫られていると思います。


実は、スキーも同じだと思っています。

失礼を承知で言いますが、指導者層も、選手も、考える力が弱すぎます。

正しい判断をするためには、多くの情報を集めて一定水準以上のものだけを選別し、経験と照らし合わせながら、ストーリーを作り上げ、それをチェック・修正していくという作業が必要です。

英語やドイツ語がわからなければ、入口の部分である、質の高い情報を取り入れることもできないでしょう。

情報を踏まえて、何を結論・考察し、新しい方向性を確立できるかが考える力の核心です。

方向性が定まったら、それを実行する力、連携力なども必要になるでしょう。

的確に情報を集められない、情報・経験を踏まえて論理的に正しい結論を導けない、協力してシステムを作り上げたり実行できない、という状況が、日本アルペンが長期間の低迷から脱せない、「本質的な」理由だと思います。

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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