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北米の学校教育
北米の学校教育
以下は、カナダ在住のヒロさんのブログから引用させていただきました。
北米の学校教育では答えが確定しているような学問は別として、解に正解も不正解もないという考え方をします。例えば学校内で起きた問題についてその対処をクラスで討論する際、誰の意見が正しいか、という最終判断はせず、どの判断を採用するか、ということかと思います。その意見がもっともらしく聞こえた結果、それを採用することがまずは道理にかなっているということであり、採用されなかった多数の意見が必ずしも間違っているというわけではありません。
先日マツダミヒロさんの講演を聞きに行ったと書かせていただきましたが、その際、見ず知らずの参加者同士でお互いに質問をし合い、回答するプロセスの中でマツダさんから「相手の答えを否定せず、なるほどそういう考えもあるね」と受け入れてください」と初めに注意されました。私はこの注意が日本人にはとても意味あることだと思うのです。
日本教育は解は一つしかない、という考え方をベースに教育します。結果として受験でも答えは一つで翌日の新聞にその回答集が掲載されたりするわけです。元々の理由は先生の採点する時間が省ける、ということもあったようです。最近でこそ、大学の入学試験はだいぶ様相を変えてきたところもあるようですが、例えば就職活動をする学生と会社の人事の間には解が一つのように思えます。理由は「変な奴を採ったら会社に社員教育費を含め、多大なる損害を与える」発想がそこにあるからでしょう。つまり、会社の採用ほど枠からはみ出ないものはないともいえるのです。オーナー社長が好きに裁量をもって採用試験をするなら別ですが、そんな時間のある社長さんは従業員が限定されている規模でしかありえません。
日本が島国でほぼ単一民族で会社員は紺色のスーツと白いワイシャツという制服からはみ出ないその姿は北朝鮮のマスゲームに重なるものがあります。本来であれば小さい時から刺激とそれぞれの発想をもってさまざまな意見が取り交わされなくてはいけないのですが、親はそれを許しません。小学校、中学校という低学年から何故私立の学校に入れたがる親が多いのか、これは私立にくる子供たちが一定の画一性を持っており、その教育の結果はある程度想定できるからともいえそうです。つまり、日本は想定外を特に好まない国だともいえるのです。
しかし、日本が世界の中で後れを取っているのも事実で、その一つに世界の発想についていっていないということがあります。
日本で”改革”を訴える人の提案の中身を見ると、「アメリカのコピーばかりで、独創性のかけらもない」ことがほとんどなのは、皮肉でしょうか?
しかも制度を変えれば、中身が良くなると頑なに信じているようで、いつも器だけを取り替えようとします。
中身に関する議論が薄いのも”改革”の大きな特徴です。
ほとんどが、これまでのように(学生が)遊んでばかりいると、グローバル化に対応した(英語を使える)人材育成ができず、日本は取り残されるぞ、という主張だけですね。
*実際には、会社は、採用時に大学の成績など見もせずに、コミュニケーション能力やリーダーシップばかりを求めています。勉強をしてきた学生を取らずに、今の学生は勉強をしない、英語もできないと文句を言うというとんでもない矛盾。しかも、業種によっては、安い時給で大学生をこき使うなど、意図的な勉強に対する妨害行為までしています。その裏には、アルバイト(やフリーター)がいないと店を開けないなど、異常な雇用状況の存在があります。
大学では、授業時間だけでなく、自己学習時間も含めて(勉強しているものとして)、単位を出しているのですが、文部科学省から、「自己学習時間に遊ばせずに、いかに勉強させるか、その方法を考えろ!」という宿題がずっと出されています。(笑)
でも、「非拘束時間にいかに勉強させるか」という難テーマを延々考えてないで、勉強させたいのなら、24時間拘束しておけば良いのですよ。
少なくとも、朝9時から夜9時までは、拘束して勉強させておけば良いのではないでしょうか?
(キャップ制を強要して)自由時間をわざと作っておきながら、自分で勉強しないと文句言ってても意味がないと感じます。
でも、下のTEDビデオにあるように、「モチベーション」は「強制」からは生まれないのも真実だと思います。
命令されたことに従順に行う人間を作り出すだけで、自律性や主体性を育成できず、独創性やイノベーション(笑)などは遠い世界です。
勉強させて何を求めているのでしょうか? 即戦力?
独創性を求めるのなら、詰め込みだけではなく、自分の頭で考えるようにしないとダメだと思います。
以下は、カナダ在住のヒロさんのブログから引用させていただきました。
北米の学校教育では答えが確定しているような学問は別として、解に正解も不正解もないという考え方をします。例えば学校内で起きた問題についてその対処をクラスで討論する際、誰の意見が正しいか、という最終判断はせず、どの判断を採用するか、ということかと思います。その意見がもっともらしく聞こえた結果、それを採用することがまずは道理にかなっているということであり、採用されなかった多数の意見が必ずしも間違っているというわけではありません。
先日マツダミヒロさんの講演を聞きに行ったと書かせていただきましたが、その際、見ず知らずの参加者同士でお互いに質問をし合い、回答するプロセスの中でマツダさんから「相手の答えを否定せず、なるほどそういう考えもあるね」と受け入れてください」と初めに注意されました。私はこの注意が日本人にはとても意味あることだと思うのです。
日本教育は解は一つしかない、という考え方をベースに教育します。結果として受験でも答えは一つで翌日の新聞にその回答集が掲載されたりするわけです。元々の理由は先生の採点する時間が省ける、ということもあったようです。最近でこそ、大学の入学試験はだいぶ様相を変えてきたところもあるようですが、例えば就職活動をする学生と会社の人事の間には解が一つのように思えます。理由は「変な奴を採ったら会社に社員教育費を含め、多大なる損害を与える」発想がそこにあるからでしょう。つまり、会社の採用ほど枠からはみ出ないものはないともいえるのです。オーナー社長が好きに裁量をもって採用試験をするなら別ですが、そんな時間のある社長さんは従業員が限定されている規模でしかありえません。
日本が島国でほぼ単一民族で会社員は紺色のスーツと白いワイシャツという制服からはみ出ないその姿は北朝鮮のマスゲームに重なるものがあります。本来であれば小さい時から刺激とそれぞれの発想をもってさまざまな意見が取り交わされなくてはいけないのですが、親はそれを許しません。小学校、中学校という低学年から何故私立の学校に入れたがる親が多いのか、これは私立にくる子供たちが一定の画一性を持っており、その教育の結果はある程度想定できるからともいえそうです。つまり、日本は想定外を特に好まない国だともいえるのです。
しかし、日本が世界の中で後れを取っているのも事実で、その一つに世界の発想についていっていないということがあります。
日本で”改革”を訴える人の提案の中身を見ると、「アメリカのコピーばかりで、独創性のかけらもない」ことがほとんどなのは、皮肉でしょうか?
しかも制度を変えれば、中身が良くなると頑なに信じているようで、いつも器だけを取り替えようとします。
中身に関する議論が薄いのも”改革”の大きな特徴です。
ほとんどが、これまでのように(学生が)遊んでばかりいると、グローバル化に対応した(英語を使える)人材育成ができず、日本は取り残されるぞ、という主張だけですね。
*実際には、会社は、採用時に大学の成績など見もせずに、コミュニケーション能力やリーダーシップばかりを求めています。勉強をしてきた学生を取らずに、今の学生は勉強をしない、英語もできないと文句を言うというとんでもない矛盾。しかも、業種によっては、安い時給で大学生をこき使うなど、意図的な勉強に対する妨害行為までしています。その裏には、アルバイト(やフリーター)がいないと店を開けないなど、異常な雇用状況の存在があります。
大学では、授業時間だけでなく、自己学習時間も含めて(勉強しているものとして)、単位を出しているのですが、文部科学省から、「自己学習時間に遊ばせずに、いかに勉強させるか、その方法を考えろ!」という宿題がずっと出されています。(笑)
でも、「非拘束時間にいかに勉強させるか」という難テーマを延々考えてないで、勉強させたいのなら、24時間拘束しておけば良いのですよ。
少なくとも、朝9時から夜9時までは、拘束して勉強させておけば良いのではないでしょうか?
(キャップ制を強要して)自由時間をわざと作っておきながら、自分で勉強しないと文句言ってても意味がないと感じます。
でも、下のTEDビデオにあるように、「モチベーション」は「強制」からは生まれないのも真実だと思います。
命令されたことに従順に行う人間を作り出すだけで、自律性や主体性を育成できず、独創性やイノベーション(笑)などは遠い世界です。
勉強させて何を求めているのでしょうか? 即戦力?
独創性を求めるのなら、詰め込みだけではなく、自分の頭で考えるようにしないとダメだと思います。
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