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「努力は報われるのか?」と「根拠なき自信」

「努力は報われるのか?」と「根拠なき自信」

本日も仕事で大活躍をしまして、全く困ったものです。(笑)

というのは、この状況は、とりもなおさず、予期しないことが発生した結果であって、できれば避けたかったことなので。

たぶん、分かる人には分かる話です。(当たり前ですが)

本当に忙しい中で、不愉快なメールをもらったりと、いささかげんなりしています。


さて、少し前に「「努力は必ず報われる」の意味」という(引用を元にした)記事を書きました。

ふと思ったのが、競技スキーをしている選手は、はたして報われているのだろうか?ということ。

どのレベルに達すれば報われると言えるのかは、個人によって様々だと思います。

湯淺選手のように、金メダルが目標ということであれば、少なくとも現時点では報われていないことになります。

メダル獲得を基準にするのであれば、アルペン競技では、猪谷千春さん以外は誰も報われていないわけですね。

もし、日本の中でのレースであれば、少なくとも毎年何人かの勝者が出るわけです。

最終目標が日本一であれば、報われる人も毎年複数人は出るわけですが、一般的には、日本一で満足して終わるわけではなく、それを足がかりに世界に勝負を挑み、そして勝てないというプロセスを取ることが多いと思います。

客観的に言えば、何年も血のにじむような努力を続けながらも、選手生命の最後まで報われない可能性がきわめて高い選択と言えると思います。

加えて、アルペンに関して言えば、人気スポーツと違い、成績を上げても、豊かになるどころか、逆に出費が多くなって困窮する状況です。

さらに言えば、アルペンから基礎スキーに転向し、そしてスキーHPに移った小野塚選手が、わずか3年でメダルを取ったりするわけです。

基準を極めて高いところに置いた時に、アルペン競技でそれを達成しようとすることは、基本的には報われない可能性が非常に高いと言わざるを得ません。

せっかく限界まで努力を重ねて、日本一になって、世界に挑戦しても、歯が立たないばかりか、経済的にも困り果ててしまう、と言う状況は、費用対効果、メリット以前に(その後の人生設計も含め)リスクが高すぎる選択と言えるかと思います。


でも、そんなこと言われなくたって、みんな分かっているわけです。

分かっていながら、挑み続ける。

なぜなのでしょう?

たぶん「自分なら勝てるはず」という自信があるからなのでしょう。

そうでなければ、負けが続いている中で、新しく頑張る気力も生まれないと思います。

前者を「根拠のない自信」、後者(の反対)を「根拠のある自信」と言うようです。

ビジネスで何回も失敗して、どん底に落ちながらも、何とか這い上がってきて、最後に大ヒットを飛ばして、大金持ちになるというサクセスストーリーも、「自分なら絶対できる」と信じている結果だと思います。

以下は、ライフハッカーからの引用です。

スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなどの起業家たちに共通しているのは、「自分自身に対する、時に傲慢なほどの信頼感と、それを裏打ちするようなへこたれなさ」ではないか。

彼らは経営者人生において何度も失敗しているけれども、決して自分に能力がなかったからだとか、バカだったからだとは考えない。失敗は失敗として謙虚に認めつつも、それは運や時期が悪かったり、時代を先取りしすぎたせいだと考え、さっさと頭を切り替え、次の戦略に向かうのだといいます。

起業家とは、ある打席で三振に終わったとしても、次のバッターが来なければそのままバッターボックスに居残り、次の打席も打とうとするような人たちばかり。その自信の源泉は、幼少時につちかわれた万能感かもしれないため、いつまでも残り続けて「自分はなんでもできるのだ」と思ってしまいがちです。

しかし他人に迷惑をかけなければ、自分自身に自信を持っていいと著者は断言します。錯覚であっても構わないから「これだけは絶対に他人には負けない」というものを見つけ、誰にも言わずに根拠のない自信を自分のなかで育てるべきだということです。


たしかに、成功した人をサンプルにすれば、「へこたれない心」を持っている人が大部分と思います。

ただ、実際には間違った形の自信を持ちすぎて、他人に迷惑を及ぼすような例も、多くあるのでは?

近くの方にしてみれば、無理難題を押しつけてくる鬱陶しい人かもしれません。(笑)

一方で、「根拠のある自信」というのは、当たり前の自信のことで、例えば、レースに勝ち続けることで、自分は「強い」と自信を深めるケースです。

データから結論を導いているわけで、思考プロセスとすると全く正しいわけです。

でも、逆に負けが込むと、自信をもたらす根拠がなくなってしまって、あきらめがちになり、一発逆転のチャンスが失われます。

しばらく前から、ビジネスの世界では「根拠のない自信」の重要性が指摘されていて、そういう強い性格の人間に育てるためには、小さい時にできるだけ肯定的に育てるのが良いとされています。

自信のある・なしには、何を信頼しているかは人それぞれに違いがありますが、何かしらの信頼が潜んでいます。
自信がある人には、「私は愛されている」とか「絶対にうまくいく」などといった肯定的な信頼があります。
一方、自信がない人には、「私が愛されるはずがない」とか「私は許されない」とか「私は無価値である」などといった否定的な信頼があります。
物ごころがつくまでに失われた自信は、物ごころがつくまでの様々な経験からどのような否定的な自己概念を信頼したかによって失われたものだということができます。(根拠のない自信を育もう!!~自己肯定感を育てる~


幼少期の育て方が強調される傾向はありますが、ジュニア期でもそう変わるものではないと思います。

指導の方法を例に取れば、体育会的な指導で、下は上に従うという考え方で、下が上手くできないとしかり飛ばす、制裁を加えるというやり方を取ると、受ける側の自己肯定感が失われ、「根拠のない自信」が育たないように思います。

上からの指導を待つ受動的態度ができあがってしまい、自分自身で考えられない、工夫ができない、肝心な時に力を出せない、ということになりがちです。

指導テクニックとしては、選手の理解と納得をベースにするべきであり、強制力は例外的なものにするべきでしょう。

でも、こういう古い指導方法は、今でも多く残っているのでは?


話をまとめると、

アルペン競技において、日本のトップ選手たちは、例え勝てなくても「根拠ない自信」に従って挑戦を続けている。ただ、現在のところ報われているとは言い難い状況。

自己肯定感や自信を失わせるような指導が、多くの選手のメンタルの力を削いでいるのでは?

です。

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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