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外向傾、外脚荷重、腰高姿勢は、アルペンの基本です。

外向傾、外脚荷重、腰高姿勢は、アルペンの基本です。

内足、外足、1本足?」で、書いていることはトップレーサーを目指すための理想形です。

成長段階を踏まえたシステマチックなトレーニングの究極が、1本足で滑れる、に行き着くのです。

2本足の方がもちろん安定しているわけですが、不安定な1本でも、問題なく滑れる。

2本足と変わらないぐらい滑れる。

ワールドカップ選手は、ジャンプで360も回せるし、パウダーも、ヘリスキーも、何でも楽しんでいるようです。

板の操作(荷重角付け回旋)とバランスを高いレベルで身につけていれば、あとは、その要素の配分の強弱でどんなコンディションでも、自在に滑れるのだと思います。

この技術の「習得」は、理屈ではなくて、感覚が果たす役割が大きいと思います。(理屈は頭の整理には有効だが、理屈で上手くなるわけではない)

時期としては、幼稚園頃から小学校中学年ぐらいまでがベストです。

この時期に、多様なコンディションで徹底的に滑り込んでおくことが、後の飛躍のために、最も大事な「前提条件」であり、逆に、今までの日本のアルペン指導論で抜け落ちていた部分です。

一番間違った選択は、この時期にポール練習ばかりして、多様性・幅を失ってしまうこと。

「この滑り方が正しいから、このように滑りなさい」と指導者のイメージをコピーさせてしまうこと。

この誤りは、基礎スキーでも、レーシングでも、同じように行われていた(る)と思います。

指導がむしろマイナスの効果を生んでしまう可能性もあると思います。

*幅広い基本滑走能力を一番身につけないといけない成長時期に、細かい型にはめる指導をしてしまうこと。

コーチングの基本として、初学者には「指導的コーチング」を、中・上級者には、「自覚を促すコーチング」を行うと良いと言われています。

小学校後半になってレーシングを本格的に始めるが、まだ経験の浅い時期は、やはり、外傾、外向、外脚荷重、腰高姿勢(切り替えで腰を高くする。上下動を使う)を徹底した練習で身につける必要があります。

*この時期は、上記の基本要素を身につけることと、ダイナミックな滑りをすることを目標にして、あまり細かなことは言わない方が良いと思います。

運動学習の方法論も、「全体学習(全習法)」(例:フリーを滑らせて、アドバイスを与える)と「部分学習(分習法)」(選手に必要な要素を個別にドリルで練習する)があるようです。

これまでの、アルペンのコーチングは、全習法に偏り、結果として、必要な運動要素を習得できず、いくら練習しても「内倒、ローテーション」が矯正されず、「板がずれる、板のコントロールが上手くできない」状態のまま進歩しないという傾向があったように思います。

「全習法」と「分習法」を、効果的に組み合わせるのが良いと思います。


以上の話を、これまでの日本の育成方法の欠点という観点からまとめると、

①幼稚園から小学校中学年頃までの発達時期に、様々な状況下での滑走経験(質と量の両方)が不足している。

②この時期にスクールあるいはレーシングキャンプに入れると、多くの場合型にはめるコーチングを受けることになる。(発達段階に応じた育成という考え方が採用されていないため、大人と同じ指導内容になってしまうケースが多い)

③一方で、本当にレーシングに必要な基本動作を身につけるべき、小学校高学年以降に、必要な運動動作が(なかなか)身につかない指導方法を受けている。

高校、大学になっても、内倒・ローテーションの滑りがあまりにも多いことに驚きます。

今日、もっと驚いたのは、あるプロチームの練習動画をたまたま見て、その選手たちの滑りが、共通して、内倒・ローテーション気味だったこと。

動画からは、そういう指導を受けていることが想像されました。

私的には、上の3点に以下を付け加えたいと思います。

④日本では、指導内容がバラバラである。その理由はコーチ間で理想の滑りのイメージに大きな違いがあるため。

組織としての指針・方針が存在しない結果としての、4重苦ですね。

トップ選手たち(例:湯浅、佐々木、皆川、海和など)が、既存の枠組みから外れたところから、生まれてきていることが、象徴的です。


最後にもう一度繰り返すと、「内足、外足、1本足?」で、書いていることはトップ選手を目指すための理想形です。

(うちの子供を含めた)小学校高学年以上のへたくそ選手たちは、まずは外向傾、外脚荷重、腰高姿勢ができるようになりましょう。

内倒、ローテーションは禁物です。

ワールドカップ選手たちの滑りをよーく見てみましょう。

*ターン後半(山周り)で正対する滑りは、GSでもSLでも少数派です。

決して、周りの選手の滑りをマネしないこと。(笑)

もちろん、リゲティ、ヒルシャー、ボンの滑りもマネしないこと。

マネするならシフリンです。

最後に、もしあなたが、スキー初心者のレベルでしたら、とにかく外足100%で「安定した滑り」を目指しましょう。

技術論としてのポイントは、

①安全に、確実に、滑るためには外足重視。

②カービング特性を生かした速いターンをするならば、内傾角と同時(同調)操作を重視。

③レースのように、スピードと安定性の両方を求められる状況では、①と②のバランスが必要。

 *R35のような板は、カービング特性の強い板に比べて、外スキーに対して(ターンの早い時期から)角付け、加重操作で、撓ませる必要あり。この場合の外脚荷重の意味づけは、「確実性+ターンコントロール」になる。

④バランス配分は、ターンの局面によって変化する。

⑤トップ選手を目指すには、1)小さい時の多様な滑走経験と、2)SkillsQuestのようなスキー操作技術やバランス感覚の習得と、3)ドリルなど部分学習を取り入れたレーシング技術の基本(例:外向傾、外脚荷重、腰高姿勢、ストックワークなど)の習得が必要。その上で、4)本格的なポール練習に取りかかると良いと思います。

*レーシングでトップ選手を目指すには、1)が「前提条件」。「基本技術」とは、2)+3)のこと。時系列は、大雑把に1)→2)→3)の形で進む。4)は、その上に立つレーシング「固有の滑走技術」。2)と3)は、レーシングの基本技術であるが、スキー全般における基本技術と重なる部分も多い。

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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