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ジュニアアルペン競技とスキー全般についての情報ブログです。

コミュニケーション能力とは何か?

コミュニケーション能力とは何か?

以下は、内田樹さんの標記記事からの抜粋です。

思わず、笑ってしまったので。

大学を辞めたのでもうセンター入試の試験監督というものをしなくてよくなった。これが私にとっては退職したことの最大の喜びである。
監督者は事前に1センチほどの厚さのマニュアルを渡されて、それを熟読し、そこに書かれている通りに入試業務を進行することを求められる。私は退職前には入試部長という職にあったが、私が読むことを求められた「責任者用マニュアル」は全6冊、片手では持てない厚さと重さだった。
その中で、年々頁数が増してゆくのが「トラブル対応マニュアル」であった。
「試験中奇声を発する受験生」や「『必勝』はちまきをしている受験生」や「強烈な香水をつけている受験生」をどう処遇すべきかが書いてある。前年版からの増加分は「前年にどこかの会場で本当にあった事例」だということである。このペースで毎年改定を続けてゆくと、やがて「トラブル対応マニュアル」だけで数百頁、重さ数キロの物量になってしまうことに誰かが気づいて、「センター入試はもうやめよう」ということになったのではないかと私はひそかに疑っている。
この笑えない事態は、日本中の受験生に同一の環境を確保するために、監督者は決してマニュアルに書いてあること以外の言葉を試験会場では口にしてはならないし、想定外の出来事に自己裁量で対応することもまかりならないというルールがもたらした事態である。
マニュアル主義者は「想定外の事態に遭遇した場合にも、現場で自己裁量することは許されない」と深く信じ込んでいる。現代日本のシステムがことごとく機能不全に陥っているのは、私の見るところ、この病的なマニュアル主義のせいである。
「臨機応変で事態に処することのできる力」は生物にとって必須の能力であり、それを涵養することが教育の本務であるという合意は私たちの社会にはもう存在しない。求められているのは「すべてを列挙した網羅的マニュアル」の整備と、「決して自己決定しないで、逐一上位者に諮って、その指示を待つ」人間の育成である。


どちらかというと、試験中に鼻血をドバーッと出した受験生をどう扱うかで、マニュアルが厚くなり、かつ議論が紛糾したことを書いた方が良いと思います。(笑)

もう少し真面目に書くならば、

①最初は、5教科7科目を全員が受ける仕組みだったので、試験実施方法としてはそれほど複雑ではなかった。

②私立大学に使ってもらえるように、任意の試験科目を選択できる仕組みにした。(途中で来て、途中で帰るなど)

③リスニングテストが加わった。

④社会や理科の2科目の組み合わせパターンを柔軟にするために、試験方法が変更された。

が、大きいと思います。

いろいろな要望にセンター側が答えた結果、試験実施の仕組みが極限まで複雑化し、ミスが多発する状況になっています。

別に「現代日本のシステムがことごとく機能不全に陥っている」とかにつながるような話ではなく、単純に、できもしない要望を請け負ったセンターの問題だと思います。

まあ、センター側は、マニュアル通りちゃんとやらない大学が悪いと言ってますが。(笑)

マニュアルは、ミスに備えたものであると同時に、ミスが起きた時に大学に責任を転嫁するためのものと、大学側では認識しています。

*マニュアルが細かくなるのは、センター側の担当者の性格もあると思います。几帳面な人や、心配性の人が担当になると、起こる可能性がほとんどないようなケースまであれこれ考えついて、マニュアルに入れてくるので、余計厚くなります。センター側担当者だけがしゃかりきになっていて、その高揚した気持ちが、試験実施側に伝わっていないという「コミュニケーション障害」が起こっているわけです。

マスコミも、ミスが起きるのを待っていて、1日に何回も「ミス起きていませんか?(隠してませんか?)」と電話してきます。

ミスがあると彼らは喜ぶので、全く腹が立ちます。(笑)

しかも、季節の風物詩扱いされてますし。


ただし、上記抜粋は、前振りのようなもので、記事のポイントは、

対話において、真理は仮説的にではあれ未決状態に置かれねばならぬ。そうしないと「説得」という手続きには入れない。
「説得」というのは、相手の知性を信頼することである。
両者がともに認める前提から出発し、両者がともに認める論理に沿って話を進めれば、いずれ私たちは同じ結論にたどりつくはずだというのが「説得」を成り立たせる仮説である。
(中略)
説得するためには対面している相手の知性に対する「敬意」をどんなことがあっても手放してはならない。
(中略)
コミュニケーションの失調を回復するために私たちは何をするか。
私がスーパーのレジでしたように、「身を乗り出す」のである。相手に近づく。相手の息がかかり、体温が感じられるところまで近づく。相手の懐に飛び込む。「信」と言ってもよいし、「誠」と言ってもよい。それが相手の知性に対する敬意の表現であることが伝わるなら、行き詰まっていたコミュニケーションはそこで息を吹き返す。


だと思います。(口調は大げさですが、内容は至って普通のように思えます)

念のため。

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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