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最近のベース作り

最近のベース作り

忙しいのやら、腰が痛かったのやらあって、ベース作りも大分テキトーになっています。

子供に聞いても、一生懸命にベース作りをした板と手抜きをした板の違いは、特に感じないようだし。(笑)

そもそも、最近は自分でやることが多いので、はっきり言ってどう扱っているのかよく分かりません。

ワックスは、スキーヤーにとって、①匠の物作りの頑固さや小物への男のこだわり?という趣味的側面、②ソールやワックスの性質・挙動という科学的側面、③雪質はもちろん、スキーヤーのレベルにも依存する評価の難しさ、が相まってニセ科学にかなり近接した分野になっていると思います。

「事実」と「経験」と「思い込み」が、様々に絡み合って、こだわりのスキーヤーにとって○○流、○○方式という独自の世界を作り上げ、楽しむ対象になっているようです。

さて、最近のベースワックスですが、かける時間・労力と滑走性の向上とを比べて、あまり効果的ではなさそうな部分を省力化することで、「パフォーマンス/手間」比を上げようとするのが、個人的方向性となっております。(笑)

ある程度は、根拠がないといけないので、まず、「たぶん」確かだろうという点に関して、

①ワックスの効果は、ソールの非結晶部分に、様々な硬度のワックスをできるだけ多く吸着させることによって向上する。

②様々な硬度のワックスを入れる理由は、様々な雪質に対応した形で、撥水性を上げるため。

③非結晶部分に入るワックスの量は、きわめて少ない。(満タンになるようなことはない)

④ワックスが非結晶部に入り込む仕組みは、毛細管現象による。(穴が熱で広がったりということではない)

⑤柔らかいワックスから始め、より固いワックスに順次移行する理由は、柔らかいワックスに固いワックスが混ざることで、吸着率を上げるため。(固いワックスだけでは、あまり入らない)

⑥ワックスが非結晶部に吸着できる流動性を持つ時間は、30分から2時間。

⑦一般的に、ベース作りの目的として、1)ワックスの吸着量を増やす、2)ケバを取る、という2つの理由が挙げられている(例:スノーボードの科学Ⅱ)が、この2つは本来別なもの。

⑧スクレーパー、ブラシ、ファイバーテックス等を使用した場合のケバ取り効果と、ワックスを掛けた後で、スクレーパー、ブラシの作業を行った場合のケバ取り効果を比較した時、後者の効果が高いという報告はない。

以上を踏まえて、あいまいさの存在する中で、より「パフォーマンス/手間」比を向上させる(であろう)新板のベース作りの方法を考えた結果、

①最初に、ブロンズ、ボアを念入りに掛ける。

②ファイバーテックス(緑)を念入りに掛ける。

③(ガリウムの場合)ピンクを厚めに掛ける。板が冷えたら、アイロンでなぞる。

④上記を、4-5回繰り返す。(半日から1日あれば余裕です。)

⑤ワックスをはがす。(ブラシは念入りに掛ける)

⑥③-⑤の要領で紫、青を掛ける。

⑦緑を1-2回掛ける。

以上で終了です。(数日で終わります)

 *ワックスとケバ取り作業を分けて個別に行い、効率を上げる。

 *同じワックスを複数回加熱したとしても変性等を起こすとは考えにくい。

 *アイロンを繰り返しかけ過ぎると、(特にビンディングの反対側のソール面が)コンケーブになりやすい。

 *「緑」を掛けると、ソールがてかてかと黒光りしてきます。ガリウムワックスの傑作だと思います。ただし、ソールが焼けやすいのでご注意を。

後は、使用するごとにピンクをクリーニングワックスとして掛け、紫か青のいずれかをその時の状況で入れています。

普段は、パラフィンワックスのみ使用し、大会の数日前から、慣れのために高フッ素を使っています。


用具を大事にするという精神論的な要素を別にすれば、最低限のベース作りは出来ると思います。

事実関係が不明確な部分が多くある中で、現実的な制約を考慮し、より効果の薄そうな作業を省力化するという判断です。

でも困ったことに、あまりにも分からないことが多すぎますね。

もう少し、ワックス関係者に努力をしてもらわないと。

キャプチャ
スノーボードの科学Ⅱp63より(元はSWIXマニュアル)

キャプチャ
ワックス後のT179 Rectangular Steel Brushの効果(現在のSWIXマニュアル

1_20131122021423e36.jpg
スノーボードの科学Ⅱp67より(元はSWIXマニュアル)

上は、アイロンを掛ける時間と重さ(吸着量)との関係との説明。

高い温度で素早く掛けた方が、低い温度で時間を掛けるよりも、吸着率が高いというデータのようです。

 *ただし、現在のマニュアルには載っておりません。載っているのは、下の図。

キャプチャ
The correlation between wax absorption, wax temperature and time of exposure.

 *アイロンの温度は、(ソールを焼かない範囲で)出来るだけ高い方が吸収する。

現在のSWIXマニュアル

引用された図とよく似ていますが、横軸のスケールが違います。

ちょっと怪しい感じです。

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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