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「スキー板を踏む・たわます」の意味

「スキー板を踏む・たわます」の意味

板をきちんと踏めるかどうかは、ジュニアレーサーとして大きな関門になると思います。

以前にもご紹介した「カービングスキー大特集 スキー100年目の革命 Q&A」の2012年増補版からの引用です。

1 「あの人は板を踏んでいる」という言い方を聞きますが、どういう意味なのですか?
「スキー板を踏む」の表現は、カービングターンの質の話でよく出ます。「板を押す」「板をたわませる」「板の反発を感じる」「サイドカットだけで回ってはいない」などの言い方は、皆これと同じ意味です。競技スキーヤーは皆がスキー板を強く踏み、板を踏める人はそれなりのベテランです。

2 それは、スキー板に体重が強くかかっている状態ですか?
体重60キロの人が、90キロなどの大きい荷重を板に与えている状態です。ターン時に、見かけのサイドカット半径が設計半径よりもかなり小さくなるまで、板を踏んで押して変形させています。

3 板がたわむのは、ターンした時に誰でもそうなる気がしますが?
そのとおりですが、「かなり」たわませるのがミソです。スキー板は、ターン中に遠心力を受けて必ずたわみます。よく耳にする言い方の「サイドカット半径どおりに回る」などは、物理的には起きません。どんなターンでも、ある程度は板が変形して、見かけのサイドカット半径は小さくなっています。ところが板をかなり踏むと、少しの変形ではなく、かなりの変形が起き、一段とコンパクトな円でクイックに回り込むわけです。

4 でも、ぐっと踏んでも全く反発を感じませんが、筋力が足りないからですか?
うまくいかないのは、板を上から下に踏んでいるからです。正解は、横へ向けて踏みます。大地にドーンと立った状態ではなく、雪を横へ押すように踏んでいます。下ではなく、横。

5 ということは、どういうことですか?
板を踏んでいる人は、体を深く倒し込んでバンクさせています。ひざ下は、斜め横方向に伸びていて。下方向ではなく、横方向。

6 下に向かって踏んだのでは、全然だめだったのですか?
数字で説明しましょう。平らな場所で人が直立すれば90度、横倒しだと0度とします。カービングターンで体を倒す時に、足を70度に傾けたぐらいでは、傾きが浅すぎてほとんど踏めません。スキー板のセンター裏はすでに雪に押しつけられているから、それ以上踏んでも踏んでも、センターはもうへこまないからです。スキー板はたいして変形しません。

7 図に描けば、確かに板裏に圧雪が存在するから、たわみ量は知れていますね?
次に、足を70度でなく45度まで倒した状態をシミュレーションします。70度の時より、スキーヤーの体は深くバンクしています。すると、板のトップとテールはさっきと同様に雪に接しているのに、センター部は浮いてフリーになります。もちろんそれは、板だけを45度に傾けた模式的な話で、現実には人が乗っているから、センターは浮いたままにならずに向こう側に大きく押し込まれます。70度よりも45度の方が、板はずっとたくさんたわみ、弓なりにしなった変形がより目立ちます。

8 体の倒れる角度が、決定的な違いだったのですか?
板を踏んでいる人は45度に倒れていて、板を踏めない人は70度に立っていただけの話です。筋力や元気度の話とは、また別だったという。

(以下略)


凄くわかりやすい説明ですよね。

①ターン前半に、外スキーで雪面を捉え、体を内側に傾けていく。

②全身の重さを板に乗せることで、エッジを雪面に食い込ませつつ(板をずらさない)、大きくたわませる。

③ターン後半から切り替えにかけて、抜重することで、たわみが元に戻り、板の走り(加速感、推進力)が得られる。

*③の後半部分に関しては、よく言われることですが、「たわみの戻り」と「加速感」との間の因果関係を検証した文献は見たことがありません。ただ、(重心移動が適切に行われていることを前提に)感覚的にたぶん正しいだろうと推測しています。一方、回転弧の大きさの変化は間違いないところです。

これができないと、レーサーとしては頭打ちになると思います。

基礎練習(フリースキーやショートポール)での一つの目標になると思います。

板を効果的にたわませるためには、外向傾姿勢とパワーライン(内肩ー外腰ー外膝ー外足が直線になること)が必要ですね。

パワーラインは、外傾姿勢の典型で、①自重+遠心力に自分が耐えられるポジションで、かつ、②その重みを効率良く外スキーに伝えることができるポジション、だと思います。

注)パワーラインとパワーポジションは、違う意味です。

【パワーポジションとは】
股関節が重心より後で、肩が重心の前、両足(足裏全体を地面に付ける)で均等にバランスを取る。骨盤を前傾させ背中を真直ぐに保ち、前後左右上下どの方向にも素早く動き出せる姿勢である。
(注)パワーポジションは、競技によってその高さが変わる。


上の定義は、こちらからの孫引きです。

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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