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ジュニアアルペン競技とスキー全般についての情報ブログです。

大学教育がグローバル化しても、 経営者がグローバルになれるかがより深刻な課題だ

大学教育がグローバル化しても、
経営者がグローバルになれるかがより深刻な課題だ


(略)

しかし現実には、世界各国が大学のグローバル化を積極的に進めているの対し、日本では、留学する日本人学生の減少、若者の内向き指向、大学の国際競争力の低下、外国人留学生数の伸び悩みといった逆行する現象が起きている、と指摘されている。

主要国の学生の年間海外派遣人数を見ると、中国(56万人)がトップで、次いで米国(27万人)、インド(21万人)、韓国(12万人)の順で、日本は6万人と少ない。順位は第5位であるものの、年を追うごとに派遣人数は減少してきている。

一方、日本が受け入れている外国人留学生数は13万人で今まで一貫して増加してきたが、2011年から減少に転じている。最大の派遣国は中国(8万7000人)で、韓国(1万7000人)、台湾(4500人)と続き、この3ヵ国で8割を占める。

日本人学生が海外に留学したがらない理由は三つある。留学しても就職に有利にならない留学費用が高い日本の大学側に留学支援体制がないことだ。こうした事情から、海外で働きたくない日本人は10年前の三人にひとりから、今では二人にひとりになってしまった。しかし一方で、海外で働きたいと考える人は少数派ではあるが、10年前の8人にひとりから4人にひとりに増加してきている。内向きと外向きが二極分化する形となっている。

英語力は引き続き惨憺たる状況である。TOEFLの平均点で見ると、全世界順位では163ヵ国中135位で、韓国(82位)、中国(107位)の後塵を拝している。アジア30ヵ国の中での比較でも下から4番目の27位で、日本の後にはラオス、タジキスタン、カンボジアしかない。

日本の大学生の勉強時間数が少ないのではないかと巷間言われているが、日米で比較すると明確に差が出る。米国の大学生は授業に関連する学習に週11時間以上費やしている人の比率が58%なのに対し、日本の大学生は14%しかない。この部分で4倍の格差が生じている。日本の学生はアルバイトとサークル活動に忙しく、学習密度は米国の半分くらいと推測される。

大学院レベルでも日本は遅れている。人口100万人あたりの修士号取得者数は、英国(3116人)、米国(2158人)、フランス(1592人)、韓国(1557人)、日本(586人)、ドイツ(210人)の順になる。日本は第5位ではあるが、韓国の1/3である。

博士号取得者数で見ると、ドイツ(307人)、英国(285人)、米国(222人)、韓国(204人)、フランス(173人)、日本(131人)の順になる。日本は第6位であるが、ここでも韓国の後塵を拝している(中国の順位は不詳)。

博士号取得者の絶対数で見ると、米国がダントツの第1位で5万6300人、中国(3万6200人)、インド(1万7800人)、日本(1万7300人)、英国(1万6500人)、韓国(8600人)と続く。日本は第4位であるが、中国には2002年に抜かれ、インドには2004年に抜かれた。日本の技術力は、中国、インド、韓国との比較で、まだまだ高いといわれているが、優位性をいつまで維持できるのかが懸念される。

(中略)

文部科学省の施策に「グローバル30」と呼ばれる施策がある。これは「2020年までに海外から日本への留学生数を30万人に増加させる施策」で、2008年に制定された。その内容は、日本への留学を、別の留学先の国内にいてもできるように手続きを簡便化することと、卒業後に日本に定住してもらって、日本企業の国際化を支援することにある。その後この施策に、日本から海外への留学生数を30万人に増やす施策が追加されたが、いまだに重点は留学生の受け入れに置かれている。

留学生の受け入れ政策は、欧米の大学と比較して、日本人の学生数に対して留学生の比率が極めて低い水準にあることから導入されたものである。その結果集まった留学生は、中国・韓国・台湾の出身者が8割を占めている。2011年の東日本震災で減り、2012年の尖閣諸島の国有化問題で更に減少すると予測される。その上最近では、歴史認識問題(教科書問題)も再燃してきた。

それ以上に問題なのは、中国・韓国ともに大学院レベルの制度を急速に充実させており、既に日本を凌駕していることである。彼らが日本の高等教育を必要とした時代は、もう過ぎ去っている。この制度を「上から目線」で推進するのは、もはや時代遅れになっている。この政策を無理に推し進めると、中国や韓国の「落ちこぼれ」を日本の税金で救済することになりかねない。

いま日本に必要なのは日本人の教育の質を向上させることである。どの国も自国の発展と富国強兵のために血税を使っているのである。今の日本に他国の教育のために税金を払う余裕はない。最終的に投資価値が上がるのは、日本人への投資ではないだろうか。

だが、この試みは大学だけが変わっても、それを受け入れる企業側が変わらなければ効果を発揮しない。日本企業は最近になって「グローバル人材の必要性」を声高に言うようになったが、この「必要性」は最近始まったことではない。昔から言われてきたが、実現できなかっただけだ。

日本企業は70-80年代に多くの留学生を海外に派遣したが、その多くは外資系企業に移ってしまった。90年代に入ってからは企業業績の低迷と、留学帰りの定着の悪さから制度を取りやめてしまった。投資の成果が出なかったのである。現在、米国の一流大学のMBAに留学してきているのは殆んどが私費留学生である。

なぜ定着させられなかったのだろうか?それには文化的な要因が大きいように思う。日本は世界でも稀に見る集団主義の色彩の強い国である。個人は集団の中で秩序を保って行動することが求められる。組織の中で上役を引き立てて、グループの一体感を情緒的に作り上げるリーダーシップが好まれる。個人が結果責任を負うことは稀で、責任の所在を不明瞭にする。外部の敵と戦うよりは、組織の一体感を維持することを優先する。

世界のほかの国々は、個人主義をベースにしているところが多い。個人が自分の専門分野で実力をつけて、自分の能力を周りに認めさせ、集団をぐいぐい引っ張っていくのがリーダーシップである。そこには年齢や在籍年数などはかかわってこない。会社を頻繁に変わりながら競争力のある自分を作っていく。そのかわり、結果責任は厳しく問われる

留学生がいったん国外に出て個人主義の世界を知ってしまうと、日本の組織は内向きに見え、競争をしていない組織のように見えてしまう。出来の良し悪しにかかわらず、他人を「平等」に扱うことは、逆に「悪平等」に見えてくる。こうした「悪平等」に耐えられないと感じたグローバル人材は日本企業から離れていった。

グローバル時代とは、企業の「根っ子」が国際化するということである。「国際部門」という言葉を死語にすべきである。むしろ国内しか担当していない組織を「国内部門」という名称に変更すべきである。グローバル人材とは個としての生存を賭けて働く社員を指す。企業と言う小さな組織にぶら下りながら出世を求める国内部門の社員とは、根本的に異なる。ここに決定的な「意識の差」がある。

大学で「グローバルな人材」として育成された人材を使いこなしていくには、経営者自身が「グローバルな経営者」でなければならない。社員の意識の差を理解し、企業文化を変えていかなければならない。今の日本の経営者は「グローバルな経営者」に変身できるのか?ソフトバンクの孫社長、ファーストリテイリングの柳井社長、日産自動車のゴーン社長のように。

これができないならば、如何に大学が「グローバルな人材」を提供しても、日本企業は今までの失敗を繰り返すだけに終わるだろう。グローバル時代に対応していくには社長自身の変身が必要だ。変われない社長には退陣してもらうしかない。日本の将来のために。


グローバル化などという言葉自体がない時代に、高度成長を迎え、世界でも一流の経済大国になり、グローバル化ができないままに、競争に負け始めている訳なので、たぶんグローバル化というのは経済の現状を説明できる主たる原因ではないはずです。

特に、孫社長、柳井社長、ゴーン社長が、例示としてあげられているのは、「皮肉」に見えます。

ただ、我々の親の世代にあった、「勤勉さ」と「一体感」(目標に向かってみんなが突き進むパワー)が失われてきていることは感じます。

頑張っていれば必ず報われるという価値観の共有があったからこそ、現状が辛くても、我慢して努力できたんだと思います。

「未来」を信じられたからこそ、できたことです。

そして、教育とは、「頑張っている子を評価する」のが、その本質だったはずです。

いつからか、努力するのがかっこ悪い、どうせやっても無駄だ、上手くやったものが偉い、という感覚が出てきました。

この閉塞感・倫理観の低下が、パワーを失わせた最大の原因だと思います。

一方、企業は、まじめに勉強して良い成績を取った学生を評価せず、アルバイトで「仕事の厳しさ」(笑)を経験したり、サークル活動に熱心だった学生を、「コミュニケーション力」がある(笑)と評価して採用してきました。

周りの力関係を見て、風にたなびく人間ばかりの会社が、新しいものを作り出せるわけがないですよ。

兵隊が欲しいのかもしれないですが、命令を出す側のトップの判断が悪いですし。

協調性ばかりでなく、能力と信念(特に目標に向かって頑張れる力)がある人を採用しないと。

そういう人たちの力をもっと生かせるようにしないと。

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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