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ジュニアアルペン競技とスキー全般についての情報ブログです。

昇竜VS.道流 中国と北海道

朝日新聞北海道版に連載されている中国からの投資のレポートです。

投資が拡大していること自体は事実で、その目的・理由について様々な推測がされているという状況かと思います。

尖閣諸島での事件でゴタゴタしていますが、中国資産家が余剰資金を海外投資に回す、その対象の一つに日本のリゾートが挙げられる、という流れは基本的に変わらないと思われます。


昇竜VS.道流 中国と北海道

(上)観光救う 大陸の力

2010年09月22日

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北海道観光を売り込む「商談会」。予定の1時間を過ぎても続く盛況だった=2日、中国・上海

 「空港からのアクセスは」「どんなホテルか」……。
 今月2日、中国・上海のホテル。上海の旅行会社やメディアなど約40社の中国人が約80のテーブルを回り、次々に質問をぶつけていた。
 中国人観光客を北海道に呼び込もうと、上海万博での「北海道の日」(3~5日)に合わせて開かれた「商談会」。道内の約80の自治体・観光関連企業が主催し、担当者が熱心に「北海道」を売り込んだ。
 中国側の一人は「北海道は有名だけど、どこにどんなものがあるのか具体的な話を聞きたかった」と話した。一方、釧路市の渡部港吾観光振興室長補佐(48)は「中国側の本気を感じ、手応えを得られた」と満足そうに語った。

■「何倍にも増」

 北海道観光にとって、中国は「救世主」になっている。
 中国本土から日本への団体観光旅行は2000年に解禁。その年度に北海道を訪れた中国人は2400人だったが、順調に増え続け、昨年度は9万2700人に達した。道内全体の観光客数が漸減傾向になっているのとは対照的だ=グラフ。
 その勢いは加速するというのが一般的な見方になっている。富裕層だけだった中国人向け個人観光ビザの発給対象が、7月から年収6万元(約80万円)程度の中間所得層(約1600万世帯)まで拡大されたためだ。
 北海道は、映画などのロケ地として頻繁に中国国民の目に触れる。ここ1~2年の急増も、08年末封切りの大ヒット映画「非(フェイ)誠(チェン)勿(ウー)擾(ラオ)」(邦題「狙った恋の落とし方。」)の影響が大きいとされる。
 映画の舞台の一つ・釧路市では、一カ月あたりの中国人観光客数が08年4~12月は約100人だったが、09年1月は368人、9月には約1500人にまで増えた。
 この状況に対応すべく、ロケ地となった阿寒湖畔で高級ホテルを営む「鶴雅グループ」は1月に海外事業部を設置した。営業推進第2部の高田茂部長(51)は「まだまだニーズはある。訪れる中国人は何倍も増える」と見る。

■新千歳に制限

 「官」も積極的に動く。
 道は来月、5社程度の中国企業社員による道内の「体験ツアー」を企画。また大手クレジット会社と連携し、中国の決済カード「銀聯(ぎんれん)カード」を道内で5千円分使えば500円のクーポンがつくサービスの12月実施を目指す。
 社団法人「北海道観光振興機構」は7月、内閣府に「北海道観光インバウンド(外国人観光客の国内誘致)特区」の創設を提案した。
 新千歳空港での中国機の乗り入れ制限の緩和や、中国の免許証で道内でもレンタカーの運転を認める措置などが主な内容だ。同機構の坂本眞一会長(70)は「北海道への関心は想像以上。中国での北海道ブームは5年、10年では終わらない」と期待する。
 だが、課題も多く指摘されている。
 インバウンド関連の道内企業の担当者は今月、札幌市での講演で、「中国人の個人旅行客は北海道では増えないだろう」との見通しを示した。レンタカーの運転が認められていないうえ、電車やバスでの移動が難しいからという。
 道幹部の一人は「北海道の玄関口は新千歳空港。乗り入れ制限がなくならないと、中国路線の定期便は増えない」と、空路の限界を懸念する。
 別の道幹部は、尖閣諸島沖での中国漁船と日本側の巡視船との衝突事件に端を発した日中関係の緊張に気をもむ。「この問題が長期化すると、道内でも旅行のキャンセルのような影響が出てこないとは言えない」
 中国人観光客の受け入れ事業を手がける「北海道チャイナワーク」(札幌市)の張相律社長(39)は「具体的な情報の発信」と「人材の育成」が急務という。情報とは、いい食材や最高級のホテルといった具体的なもの。人材の育成は、道が08年度に導入した外国人向け観光ガイド「通訳案内士」の増加を指す。現在中国語では23人しかいないからだ。
 そのうえで張氏はこう指摘した。「また来たいと思わせる戦略が重要。今必要なのは、もはや宣伝ではない」
    ◇
 経済成長が著しく「昇竜」と称される中国と北海道との関係が深まっている。観光、企業進出、資本流入の面で「北海道流」が向き合う現状を報告する。


(中)巨大市場 浸透に壁

2010年09月23日

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中国で開かれた北海道物産・観光フェア。道内67社が200品目以上の道産品を出展し、多くの中国人でにぎわった=2日、中国・上海

 札幌市豊平区の札幌ラーメン店「さんぱち」本社。中秀世社長(60)は今月初め、会議室のホワイトボードに中国大陸の地図を描くとこう言い切った。
 「中国でのビジネスはとてつもなく大きな未来を予感できる」
 同社が中国東北部の瀋陽市にラーメン店「八八八拉面(パーパーパーラーメン)」を出店したのは2005年12月。瀋陽市の人口は700万人を超す。札幌とは姉妹都市で、魅力的な市場と映った。
 来店客は現在、一日約200人。札幌市内の店とほぼ同じこみ具合だ。外資系企業で働くサラリーマンをはじめ所得が比較的高い中国人らが繰り返し来るという。この5年で店舗は三つに増え、同じ東北部の長春市にも出店した。
 中国では「北海道」が安心安全な食材の代名詞となってきた。北海道発のラーメン店がにぎわう原動力でもある。中社長は、大都市なら客はさらに増えるとにらむ。
 「次は北京や上海といった大都市への出店だ」

■成長する都市

 中国を「巨大な市場」と見て進出したのは建設機械のレンタル大手、カナモト(札幌市)も同じ。上海、香港に設けた海外拠点に今後5年間で150億円を投資、「新たな収益の柱とする」戦略を昨年末に打ち出した。
 金本寛中社長(63)はきっぱりと言う。
 「国内の公共事業が増えることはないはず。だが、中国は違う。インフラ整備に向けた工事はまだまだ続く」
 その戦略は、天津、重慶と経済発展へひた走る中国都市を視野に入れている。
 日本貿易振興機構・北海道貿易情報センターが今年初めに行った調査によると、中国進出した道内企業は67社。工場などの拠点数は97カ所と、進出先で最も多かった。
 「道内経済には閉塞(へいそく)感が漂う。これからは中国、との機運が高まっている」
 北海道銀行国際部の担当者は、中国市場が注目を集める背景をこう明かした。
 機運の高まりとともに、中国進出の狙いが微妙に変化してきた。北洋銀行国際部によると、さんぱちやカナモトのように「中国を巨大な市場と見る動きが最近は目立つ」。資源や人件費の低さに注目した進出だけではなくなった。

■漁船衝突も影

 中国の人口は約13億人。確かに市場規模は大きいが、攻め入るのは容易ではない。
 北海道国際ビジネスセンターの中国アドバイザー、山崎哲郎さん(61)は「(道側が最も力を入れたい)道産食品の輸出がとりわけ難しい」と指摘する。上海のホテルで2日から開かれた北海道物産・観光フェアがそうだったように、道産食品人気は絶大。だが、これまで本格的な輸出が具体化した事例はまずない。
 その理由を道産食品の中国輸出を手がける北海道通信特機(旭川市)の大貫亮介社長(37)が解き明かした。
 「中国市場に並ぶ道産食品の小売価格は道内の2倍から3倍。手が出なくなる」
 価格が跳ね上がるのは関税のほか、日本の消費税に似た高税率の増値税がかかるからだ。輸送費も無視できない。
 「道産のブドウ100%」を掲げ、アジア市場に熱い視線を注ぐ北海道ワイン(小樽市)は07年、上海への輸出を始めたが、市場は拡大しないままだ。最近では輸出障壁がない香港のコンビニエンスストアでの格安販売に熱心だ。
 食品輸出では検疫に時間がかかるのも悩ましい。札幌市経済局が昨年秋、魚介類を北京向けに試験輸出し、通関や検疫にかかる日数を調べたところ、「冷凍ホタテで42日間、生秋サケで24日間」かかった。食品は北海道ならではの商材だが、新鮮さを前面に輸出するのは容易ではない。
 そこに、日中間の緊張を高める事態が起きた。尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件だ。
 アジア経済に詳しい小樽商大・ビジネス創造センターの海老名誠教授(65)は「これを契機に中国の市場経済化が後戻りすることはないだろう」とビジネスへの影響は少ないと分析するが、「中国は政治的な動きが経済に影響を与えかねないカントリーリスクがある国」と見る道内企業は少なくない。
 中国市場を視野に入れる企業経営者の一人は言う。
 「中国が今後、政治的にも経済的にもどんな道を歩むかを見定めないと商談を具体化しにくい」


(下)不動産マネー 勢い

2010年09月24日

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住宅街の一画にできた中国人別荘地=千歳市文京1丁目

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中国の資産家が買い取った旧山田温泉ホテル=倶知安町山田

 道内屈指のリゾート地・ニセコ。ホテルが並ぶ倶知安町比羅夫地区のニセコグランヒラフスキー場のすぐそばにあり、休業中だった老舗(しにせ)の山田温泉ホテルが今春、7億円で中国の資産家に売却された。これを聞きつけた、ニュージーランド人の不動産業者が悔しがった。
 「持って行かれた」
 業者によると、日本の所有者と香港企業の間でまとまろうとしていた話が、突然変わった。中国の資産家は建物を撤去し、自分の別荘を建てるという。「チャイナマネー」のニセコへの流入を告げる話題だった。
 同町に本社がある「北海道トラックス・ディベロップメント」。オーストラリア人向けの不動産仲介・開発業者の「古手」だが、中国の投資家もターゲットにし始めている。今年から、4千万円以下のコンドミニアム7戸の建設・販売を開始。5戸がすでに売約済みで、そのうち4戸は上海の個人という。
 同社の大久保実専務(36)は、8月に中国・瀋陽へ商談に出かけた。富裕層のニセコへの関心に手応えを感じた一方で、「金を出すから一緒に開発をやろうという申し出の多さに驚いた」と語る。

■高台17戸完売

 北海道を訪れた中国人富裕層が別荘や土地を購入する――。こんな形での中国側の「資本流入」が道内で進んでいる。象徴的だったのが、千歳市での出来事だった。
 新千歳空港から車で15分の高台にある千歳市文京の住宅街。7月、住宅17戸が立ち並ぶ一角が出現した。1棟2800万円~3500万円。上海を中心とする富裕層向けの別荘で、全戸完売した。
 建設・販売は「ニトリパブリック」。親会社の家具製造小売りチェーン・ニトリが中国で生産した家具を輸入しており、その取引先や関係者が購入したとみられる。
 7月中旬の引き渡しの際には、千歳市内のホテルで歓迎会が開かれた。道の高原陽二副知事(61)も出席し、「この別荘を拠点にして、何度でも来ていただければありがたい」と呼びかけた。

■投資? 憧れ?

 なぜ中国資本の流入が進むのか。不動産価格が東京や大阪に比べて割安であることや、中国の課題とされる食や水の安全の確保という「北海道の利点」だけが理由ではなさそうだ。
 カナダ人で、ニセコを中心にした不動産仲介・開発会社「タイガ」のキース・ロジャース社長(35)は「中国政府への不信と表裏一体。財産を海外に逃避させるための行動」と指摘する。
 北海道トラックスの大久保専務は「自分の別荘というより、早く転売して利回りを稼ぎたいのだと思う」と中国人のねらいについて語る。
 「中国では不動産の所有ができないため、不動産所有への強い憧(あこが)れがある」と話すのは、富裕層向けの投資仲介を手がける「RHインシグノ」(札幌市)の飯島紳社長(46)だ。
 ただ飯島社長は、北海道経済に与える好影響も期待する。「『中国が金を持っていて、自分たちの利益になるから売り払え』ではない。中国資本が北海道に入り、雇用を生むというインパクトがないといけない。地域活性化が我々の大義だ」
 だが、急激な異文化の流入は、時に摩擦を引き起こしかねない。別荘地ができた千歳市役所などには、中国人がまとまった不動産を購入したことに反発する団体の動きが水面下では起きている。
 道内では、私有林7カ所・計406ヘクタールが昨年、中国も含めた海外資本や外国人に購入されていたことも、今月上旬に判明している。
 「経済効果と国土保全、そしてナショナリズム。様々な要素がはらむ問題で、慎重に推移を見ないといけない
 一連の動きについて、道幹部はそう指摘し、その行方を注視する。

(この連載は綱島洋一、横山蔵利、三木一哉、小西淳一、古賀大己、若松聡が担当しました)


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Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
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(2009年7月25日開設)


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