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アルペンスキーにおける選手育成の考え方

アルペンスキーにおける選手育成の考え方

大層なタイトルですみません。

1,世界で戦うためには

考え方のベースとしては、欧米で戦うことを目標にするのであれば、早い時期からその環境(スキー、生活、語学、友人など)に十分慣れておく必要があるというものです。

前記事のテニス錦織選手のように、有望なジュニアを留学させられるような制度を、アルペンももっと活用すると良いと思います。

サッカーも、若手のトップ層が海外に移籍するようになって、真の実力が付いてきたように感じます。(対人競技では、普段から高いレベルで揉まれてないと、どうにも実力はつかないようです)

フィギュアスケートのように、世界でも比較的競技人口が少ないが国内の人気がかなりあり、年間使えるスケートリンクのインフラが整っている個人競技では、国内での世界レベルの育成も可能と思います。

水泳のように、各地のスイミングスクールが温水プールを持つような仕組みですと、普及と選手育成の両立が可能になります。この場合、一般コースは週1回程度、選手コースは、ほぼ毎日練習をします。経済力を、スポーツの競技レベルの向上に利用した良いシステムだと思います。また、「水泳は健康に良い」というアピールが一般に浸透したことも、普及の大きな引き金になったと思います。

一方、テニス、スキーのように欧米で人気がある個人スポーツですと、日本人選手がマトモにぶつかっても太刀打ちできないレベル差があるように感じます。

また、野球やサッカーと比べ、国内競技人口に恵まれないため、選手育成で選抜システムを基本にしたピラミッド構造を取ることさえできません。

トップ選手にたどり着くために必要条件(十分条件ではありませんよ!)と考えられる10歳以下から本格的にスキーを始める選手は、中学校、高校、大学と学校が進むにつれて極端に減少し、逆に大都市では、部活動やクラブ活動の一環として、高校や大学から初めてスキーをするような選手が増えてきます。

後者は、やはりトップにたどり着くのは難しいので、岩岳のような別カテゴリーにせざるを得ません。

前者のように、トップにたどり着ける可能性を持った選手までもが、選抜システムにかかる以前に止めてしまうような状況で、選手育成を図ろうとする場合、通常はエリートシステムを選択すると思います。

素質のあるジュニアを選抜して、少数精鋭かつ長期的観点で育成していく。

育成が成功して、ヒーロー、ヒロインが出てきたところで、マスコミが騒ぎ出し、競技人気も上がるパターンが多いように思います。

そして育成の過程で、欧米と実力差が大きすぎる場合は、(錦織選手のように)強豪国の強化システムを借りる形で、留学させるのが割と良くある形です。

ただ、現状では、例えば全国大会で優勝しても、(ご褒美として)せいぜいウィスラーカップに参加できるぐらいで、その後の継続性がありません。

本当に育成を考えるのでしたら、優勝者には少なくとも1シーズン、強豪国にスキー留学をさせられるような特典を与えてはいかがでしょうか?(具体的な仕組みや負担の割合は色々考えられると思います)

現在も留学している選手はいるようですが、つてを頼って個人的に行っており、選抜ベースに則った組織的な取り組みはされていないと思います。

アルペンの選手育成の現状を踏まえると、やはりトップになれそうな可能性を持った選手は、中学校時代から海外で練習させて、環境に慣れさせる必要があると思います。

それが育成強化の一番の「近道」でしょう。(この方法が正当性を持つかどうかは、ここでは論じません)

2,国内の育成制度について

同時に、国内育成体制の整備も必要だと思います。

みんなが留学できるわけでもありませんし。(もちろん我が家もしていません(笑))

例えば、北海道では地域のジュニアレーシングチームが、小学生と中学生をカバーし、そこで成績を残した選手が強豪高校に進学するような仕組みのようです。(どこの学校に通うかはあまりクリティカルな要因にならないようです)

これに対し、本州では学校をベースにした育成システムを取っているところもあります。

個人的には、小学生は基礎中心、中学校から高校にかけて基礎から応用への段階的発展、という育成システムが効果的だと思っています。

理由としては、第2次性徴を境として体格や考え方が大きく変わること、競技種目にSLやSGが加わってくること、中高の6年間の継続性が確保できるというメリットがあることです。

本当にトップを目指すのであれば、(時機を逸しないように)中学校から本格的に練習を始めた方が良いだろうという判断もあります。

勉強では、中高一貫校は(その利点から)ずいぶん普及してますから、スキーでもできないことはないと思います。

つまり、分けるとしたら、①小学校と②中・高だと考えています。

小学校時代の目標は、(地域チームで)基本技術をしっかりと習得させること。

競技種目も(高学年を対象に)GS中心で良いと思います。

中学校から高校まで、トップを目指した応用発展技術の段階的習得を目的に、専門のコーチによる一貫指導を行う。

この区分けが一番自然だと思いますし、現実的に構築できる制度だと思います。

そして、チルドレンの区分もこの「育成制度の観点」から、論じられるべきだと考えます。

(チルドレンについては、また後で)

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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