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Benesseによる「学校外教育活動に関する調査」

Benesseによる「学校外教育活動に関する調査」

Benesse教育研究開発センターが行った大規模調査「学校外教育活動に関する調査」には興味深いデータが数多く掲載されています。

この調査は、子供の学校外教育活動の実態をスポーツ活動と芸術活動に分けて調べ、その傾向と親の属性や意識、あるいは子供の学習成績等との関連性を見いだそうとしたものです。

結果の一部を引用させていただきました。(詳しくは上記リンク先からご確認下さい。)

報告書の目次に従って紹介させていただきますと、

第1章 子どもの「運動格差」を生じさせるものは何か? 

Benesse教育研究開発センター研究員 佐藤暢子

(1)成績の高い子どもほど定期的に運動をしている

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小学生においても中学生においても、定期的にスポーツを行っている子どもは全体の3分の2程度です。その中で、いずれも成績が高いほど運動やスポーツに取り組んでいる割合が高くなっています(図1-1)。

(中略)

しかし学校の成績と運動・スポーツを行うことが、直接の原因結果の関係にあるとは考えにくいでしょう。運動・スポーツの実施有無は、学業成績と同様に、家庭の文化的背景や経済的背景など、複数の要因が絡んでいると思われます。


(2)年収の高い保護者の子どもほど定期的に運動をしている

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世帯年収が高いほど、スポーツの活動率が高くなっており、年収400万円未満層と800万円以上層の家庭では、17.5ポイントの差となっています(図1-2)。

『子どものスポーツ・芸術・学習活動データブック』によれば、年収400万円未満層の学校外教育活動への支出は、800万円以上層のおよそ3分の1という結果も出ています。このグラフから読み取れる活動率に加え、そこへかける費用についても、世帯年収による「格差」が生じています。


(3、4は略)

と、いきなり「子供にスポーツをさせられるかどうかも親の出来次第」という身につまされる話から始まります。

第2章では、スポーツ選択の地域性についての結果です。

第2章 北海道はスキー、関東はスイミング。スポーツにも地域性

Benesse教育研究開発センター研究員 鈴木尚子

(1)北海道はスキー、関東はスイミング? 

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小学生の放課後のスポーツの状況(図2-1)は、一番活発な関東地方は71.0%で、その反対に中国地方は58.9%というように、地域によって違いがみられます。近畿、中部地方は、関東の次に活発です。

では、どんなスポーツをしているのでしょうか。地域別にみますと、北海道はスキー、東北はバスケ、関東はスイミング、中部は野球やサッカー、近畿は空手、中国は陸上やマラソン、四国はバレー、九州はバトミントンというように、どの地域にも活発なスポーツが浮かび上がります。

北海道のスキーのように気候による説明がつくものもあれば、「なぜ?」と考えてしまうものもあります。地域にスポーツを提供してくれる機会や場があるかないかも関係がありそうです。

(2)大きな都市ほど教育熱が高く、スポーツ活動がさかん

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地域によるスポーツの差がどうして生じるのか、都市の大きさで分けて考えてみました(図2-2)。まず、習い事としてのスポーツの状況を比較してみると、大きな都市ほど、スポーツがさかんなようです。

では、母親の意識には違いがみられるのでしょうか(図2-3)。「子どもの将来を考えると、習い事や塾に通わせないと不安である」「親の教育への熱心さが、子どもの将来を左右する」など、大きな都市では不安感が高く、教育熱が高いことがわかります。

大きな都市では、親の不安感や教育への熱意が高く、実際に子どもを習い事に向かわせています。

(3は略)

(4)大きな都市は民間団体が支え、小さな都市は非民間団体が支える

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そんな親の思いを小さな都市で支えているのは、地域ボランティア、自治体や公益法人、学校など、民間以外の担い手です。


子どもはどのような団体で活動をしているのでしょうか。「民間経営」55.1%、「地域ボランティア運営」13.2%、「自治体・公益法人運営」10.7%と、小学生全体では民間経営による場が一番多いという結果です(『子どものスポーツ・芸術・学習活動データブック』より)。

都市の大きさに分けてみると、民間企業や個人経営など「民間経営」の比率は、「指定都市・特別区」の59.4%に対し、「5万人未満」では38.6%です(図2-5)。「5万人未満」では、むしろ非民間団体が多いことがわかります。大きな都市の親の熱意に応えるのが民間の団体だとすれば、「5万人未満」のように小さな都市では、非民間の団体が小学生の子どもの運動を支えているといえます。



いい加減な調査ですと「運動が出来る子は勉強も出来ると」言ってしまうかもしれませんが、さすがにベネッセは保護者の属性もきちんと調べてますね。

親の収入と子供の「学力」が関係していることは以前から言われていましたが、これに加えて親の収入と「運動機会」も関係しているという報告です。

結果的に、「学力」と「運動」は相関する可能性が高いと推測されます。

「相関関係」と「因果関係」の概念の違いを理解するのに良い例だと思います。(収入が原因に当たるかどうかはまた別の機会に・・)

同アンケートの結果をまとめた「子どものスポーツ・芸術・学習活動データブック―「学校外教育活動に関する調査」から」の表3-1「子どものスポーツ活動と活動にかかる費用・頻度・時間・活動場面」によれば、最も多く行われているスポーツは①スイミングで、以下②サッカー、③体操教室等、④テニス、⑤野球と続き、スキー(スノーボードを含む)は10位にランクされています。

ただし、割合でいうと全15,450名の回答数のうち2.5%(390名)でした。

意外と多いじゃないか、と感じられた人もいると思います。

調査をもう少し詳しく見てみます。

スキー・スノーボードの「おもな活動場面(上位3つ)」を見ると、①無所属(68.5%)、②民間経営(9.8%)、③地域ボランティア運営(2.1%)という結果でした。

他のスポーツでは部活動や民間経営がほとんどなので、スキー・スノーボードに関してはチームやスクールに入らずに家族や友人と滑るレジャーとしての運動形態が特徴的であることがわかります。

スポーツとしては、ほとんど組織化されていないということですね。

小学生(3.5%)、中学生(2.8%)、高校生(2.0%)と学年を追うごとに活動率は低下していますが、スイミングや体操ほどの低下ではありません。(ただし、競技に限ればもっと低下は大きいと思います)

かかる費用は、ゴルフに次いで2番目に多く、高額なスポーツであることも調査から確認できます。

逆に言えば、子供にとっては日本で10番目にメジャーなスポーツな訳ですから、何とか経費負担を低減し、システマチックな習得機会を提供できれば、まだまだ成長する余地があるものと思います。

もっともっとスキー(スノボも)の楽しさを知ってもらえるようにがんばりましょう。

調査の方法はこちら、調査対象の基本属性はこちらに載っています。

調査対象者はやはり大都市圏が多いため、全国調査ではあるものの、人気スポーツなどの順位は大都市圏の影響が強くなっているかもしれません。

また、ベネッセのモニターが対象になっているため、教育意識も一般より高いかもしれません。

ただ、スイミングに関していえば、本当に人気があるのですね。(うちの子も週1回通ってますが・・)

近年のスイミングクラブ(ジム)と温水プールの普及は驚くべきものがあります。

「水泳日本」の屋台骨を支えている素晴らしい普及・育成システムだと思います。


ちなみに、大人(20歳以上)の「体力・スポーツに関する世論調査」(内閣府大臣官房政府広報室)については、こちらをご覧下さい。



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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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