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大学入試センター試験 トラブルの原因

大学入試センター試験 トラブルの原因

センター試験見直し 3月まで結論

1月19日 4時51分 NHK

ことしの大学入試センター試験の地理歴史と公民で問題用紙の配付ミスが相次ぎ、過去最多の受験生が再試験の対象となった問題を受けて、大学入試センターは、外部の有識者を交えて試験方法の見直しを検討し、ことし3月までに結論を出すことになりました。
今月14日と15日に行われた大学入試センター試験では、初日の地理歴史と公民で問題用紙の配付ミスが北海道から沖縄の全国81の会場で相次ぎ、再試験の対象者は3462人に上りました。トラブルがあった会場は、全部で709ある試験会場の1割を超え、再試験の対象者も平成2年にセンター試験が始まってから最も多くなりました。こうした事態を受けて、大学入試センターは、今回のミスの原因を究明したうえで外部の有識者を交えて試験方法の見直しを検討し、ことし3月までに結論を出すことになりました。この中では、片方だけが配られるミスが相次いだ地理歴史と公民の問題用紙を1冊にまとめることや、試験の説明に充てる時間を増やすことを検討するということです。



配布ミス、3400人が再試験対象 センター試験

朝日新聞

 14日の大学入試センター試験で社会科系教科の問題冊子の配布漏れが相次いだ問題で、大学入試センター(東京都)は18日、全国81試験場の3462人全員を再試験の対象とすると発表した。配布の遅れと合わせ、トラブルの影響を受けた受験生は約7500人に膨らんだ。

 再試験は21日に、原則として同じ会場で行う。対象は、地理歴史と公民を受験した45万5900人のうちの0.76%。配布の遅延はあっても、受験生の選択に応じた問題冊子が試験前に不足なく配られていた受験生は、再試験の対象としなかった。再試験は配布漏れ以外のトラブルと合わせると3886人が対象。2008年の1213人を超え、過去最悪となった。

 記者会見したセンターの吉本高志理事長は「(大学側に対する)事前の説明が不十分だった」と謝罪した。配布漏れに関する調査は終える。今後、外部委員が参加する検証委員会を立ち上げ、3月までに問題冊子や時間割りの見直しなど改善策をまとめる。

 監督者が問題冊子を配らなかった事態について、センターの柴田洋三郎試験・研究統括官は「事前に想定していなかった」「大学の先生だからご理解いただけると思っていた」と説明した。各大学は再試験対象の受験生に電話し、14日の試験結果のままでよいか、再試験を受けるか、などの意思を確認する作業をしている。電話がつながらなかった受験生も、当日再試験の会場に来れば対応するという。

 センターによると、地理歴史(6科目)と公民(4科目)から2科目を選ぶ受験生にはそれぞれ2冊の問題を配る決まりだが、多くの会場では1冊しか配らず、最大で48分遅れた。また、受験生は本来、どの科目から先に解くかを自由に選べたが、配布漏れのため先に解く科目を希望通り選べない不公平が生じていた。


マスコミの解説も、誤っていたり、足りないところがあるので、少し説明を。

社会に関しては、教科として「地理歴史」と「公民」の2教科があります。

「地理歴史」の中には「出題科目」として、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」の6科目が含まれます。

「公民」には「出題科目」として、「現代社会」「倫理」「政治・経済」に加えて、「倫理、政治・経済」(倫理と政治・経済を統合)の4科目が含まれます。

受験生は、①受験教科名(地歴か、公民か、両方か)、②受験科目数(1科目受験か、2科目受験か)を事前に登録しておきます。

そして、1科目受験者と2科目受験者の試験室は分けておきます。

2科目受験者で受験教科数を2(地歴と公民の両方)とした場合は、上記2教科10科目の中から2科目を自由に選べる仕組みになっていました。

試験時間は、130分間。

前後60分間を各科目の解答時間とし、中間の10分間を第1解答科目(前半60分)の答案回収時間としてました。

*ちなみに、問題用紙は配布したままです。本来1科目を受ければ良い受験生が2科目受験として申請し、前半60分の科目を捨て科目として、120分間かけて第2解答科目を解く行為を防ぐため、受験に社会・理科の1科目を指定している多くの大学では、「第1解答科目を合否判定に用いる」と受験要領で公表しています。ですから、例えば「公民」に含まれる1科目をを第1解答科目にしようとしていた受験生にとって、問題冊子が配られないと言うことは「地歴」に含まれる1科目を解かざるを得なく、死活問題になります。このため、公民があとから配られたケースでは、公民が配られた時点から60分間に試験時間が延長されました。(時間を延長せず、試験終了後に答案用紙を(第1と第2で)転記する対応もとれたとは思いますが、センターの指示は絶対ですから)

また、1科目受験者の時間は、2科目受験者の後半60分に当たる時間帯を割り当てていました。

2科目受験者の中間の10分間は、(休憩時間ではなく)試験時間扱いとなり、原則として試験室内の座席で待機することになります。

ここを休み時間(自由)にしてしまうと、別室で受験する1科目受験者と部屋の外で接触できるため、カンニングが可能になってしまうからです。

トイレも1科目受験者用と2科目受験者用に分けていました。

ただし、生理的なものは仕方がないので、その場合は、手を挙げてもらい、部屋の外で待機している係員(事務官や大学院生)が付き添った形でトイレに行く仕組みでした。

問題は、①試験問題の冊子が「地理歴史」と「公民」の2冊となっていたこと、②2科目受験者の部屋には、「地理歴史」から2科目選ぶ受験生、「公民」から2科目選ぶ受験生、「地理歴史」と「公民」からそれぞれ1科目を受験する受験生、が混在していたこと、③「地理歴史」から2科目を選択する受験生には「地理歴史」の問題冊子のみ、「公民」から2科目を選択する受験生には「公民」の問題冊子のみ、両教科から各1科目を選択する受験生には、「地理歴史」と「公民」の両方の問題冊子を配る仕組みになっていたこと、④配るときに各受験生の受験票とセンターから配布された資料を基に、その場で、この受験生には2冊配るのか、どちらか1冊を配るのかを確認して配る作業をする仕組みになっていたこと、⑤にもかかわらず、今回の配り方の変更点に関して、マニュアルに明確に分かるように書かれていなかったこと(200ページ以上のマニュアルを通読し、読みこなしておけば分かります。従って、この点に関しては試験監督官にも責任があると思います)、⑥加えて、昨年京大で起きた携帯を使ったカンニング事件を受けて、携帯電話を机の上に出させて電源を切るという作業が(リスニング以外でも)試験開始前に毎回行われるようになったこと、⑦試験問題の訂正があり訂正用紙の配布と説明の時間が加わったこと、⑧以上の状況にありながら、試験時間前の準備時間が去年と同じ時間(20分)であったこと、が今回のトラブル多発の原因です。


以上の説明を、1回で理解できたなら、あなたはきわめて頭がいい人です。(笑)

そして、多くの新聞記事が「問題を2冊配るところを1冊しか配らなかった」と話を簡略化しすぎて、読者に誤解を与えていると思います。


私自身は、このような複雑すぎる仕組みを55万人に対してミスなく行うのは難しいと考えます。

社会の問題冊子を1冊にまとめるだけでなく、手順の簡略化、わかりやすいマニュアルの作成、余裕のあるタイムスケジュール、が絶対に必要だと思います。

加えて言えば、リスニングに関してもトラブルが多すぎます。(試験官や機械のせいにして、終わらせるのではなく)構造的な問題だと認識するべきです。

受験生の選択肢を増やす意図は十分に理解できますが、試験実施に支障が出るようでは、本末転倒です。

最後に、これらの問題点は事前の(各大学の試験責任者を集めて行う)説明会で、実施側(大学側)から既に指摘されていたことです。つまり、パートナー(笑)から、「これではまずいと」さんざん注意喚起を受けていたわけです。

全く無視されていましたし、「けんか腰」のセンター担当者もいました。

そして、(大学側に責任を転嫁できないような)大きなトラブルが発生したら、今度はその原因を外部有識者に考えてもらおうとしているとは・・。

全く、センターというのは面白い人たちの集まりです。

以上、私的覚え書きと愚痴でした。(まあ、問題はなかったのですが)

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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
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(2009年7月25日開設)


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