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ジュニアアルペン競技とスキー全般についての情報ブログです。

スキー・スノーボードとケガ

スキー・スノーボードとケガ

スキー・スノーボードとケガについていくつか引用させていただきました。(文字の強調は筆者が行っています)

最初は、野沢温泉村スキー場の野沢医院と町屋五丁目整形外科クリニックで、長年、スポーツ外傷、特にスキー傷害を専門に、5万人以上のけが人の治療を行ってきた片桐知雄先生のコラム、スキードクターからのひと口アドバイスから、

小学生から高校生ぐらいまでのスキーによる傷害にはどんなものがありますか?

 スキー部に入っていると陸上トレーニングがありますね。その場合ちょうど成長期にあるお子さんというのは、とても障害が起こりやすい年齢なんです。
 ひざ回りの傷害というのが結構あります。スキーの場合、ひざの上の大腿四頭筋をたくさん使います。この筋肉を使いすぎて出る傷害では、ちょうどお皿の上のあたりの痛みから、お皿の下の膝蓋靭帯(しつがいじんたい)の頸骨の結節部に痛みがくるのがオスグット病。発育期のスポーツ傷害の代表格です。また、靭帯に炎症が起きるのが膝蓋靱帯炎。お皿の上の筋肉に起こってくるのを伸筋症候群といって筋肉のお皿との付着部に痛みが出てくる。
 どうして起こるかというと、発育期の子供はは、骨がどんどん伸びます。すると筋肉がその伸びるのに追いついていかない。スキーなんかをやっていると、なお筋肉を使うから筋肉がいっそう収縮する。それでこの障害が一番起こりやすい。これは小学生の四、五年から高校を卒業するまでの広範囲に起こってきます。ジャンパー膝とも言いますが、これは何と言っても大腿四頭筋のストレッチングをすることです。運動の前後、運動の最中でも、家でもいつでも筋肉を伸ばしてやらないとこの傷害が出やすい。コーチの方々はこういうことをよく理解して指導してあげなければいけない。

 問題になるのは疲労骨折。若い人のスポーツ障害の中でも特徴的なものです。一回の外力で折れるのではなくて、繰り返し外力が加わって起こるいわゆるストレス骨折です。頸骨や足背に痛みがあった時は専門医に相談することです。コーチの方もこういう骨折があるということを知っていなければいけない。

 あとはアキレス腱。これも付着部のところが炎症を起こしやすい。アキレス腱は下腿の裏側の三つの筋肉が一緒になって踵(かかと)の骨に着いている。その踵自身が炎症を起こす場合もありますし、踵のところ・踵骨(しょうこつ)のアキレス腱の付着部の炎症もある。この踵骨というのは八歳から十三歳ぐらいの間に骨端が発育して大人になる過程で、ここに炎症を起こすのが踵骨骨端症。ジャンプの多い種目に発生しますが、アキレス腱のストレッチや起きてしまったら靴に足底板入れてやると治ってきます。結局、骨の発育の段階でいろいろ障害が起こってきますが、それはある程度の注意で悪化しないようにスポーツをさせることですね。



ケガはどんなものがありますか?


 一番多いのはひざです。何と言っても多いのは靭帯損傷なんですよ。特にひざには四つの靭帯がありますが、それがある力が加わった場合、内側の靭帯が伸びながらねじれてしまうなど損傷を起こしてしまう。一番多いのは内側と前の靭帯です。
 次に多いのが足首のケガ、外くるぶしの骨折とか、有名なのはブーツトップレベル骨折です。これは靴が硬くなり深くなって増えたんですよ。昔のように軟らかい皮製でぐらぐらするような時は、スキー骨折というとくるぶしの骨折のことを言ったものです。最近はこれが減って向こうずねの上部のブーツトップレベルの骨折が増えています。


次は、ケガの分類と治療方法についてです。

昭和大学整形外科の塩谷医師が、石打丸山スキー場診療所での診察経験を元に報告しています。

スキー・スノーボード外傷と主な治療について①

整形外科 兼任講師 塩谷 英司

先日、オーストリア・シュタイアーマルク州のスキー場で衝撃的な死傷事故が発生した。ドイツ東部テューリンゲン州のアルトハウス首相がスキー中に女性と衝突。州首相が意識不明の重体になり、相手のスロバキア人の女性が死亡した。本邦ではスノーボードで、1995 年度シーズンに全国で15 人の死者まででている。一般のスポーツは常にある程度の危険を内在しているが、スキー、そしてスノーボードにおいても、その性質上相当高度な危険性が予測される。
当教室の調査(新潟県石打丸山スキー診療所(昭和32 年(1957 年)開設)の統計)による最近10年間のスキー外傷患者2,563 名についての部位/疾患別内訳は、部位では下肢外傷が57.4%で過半数を占めた。頻発外傷では内側側副靭帯損傷前十字靭帯損傷(以下ACL)を中心とした膝関節捻挫(22.4%)が多く、以下、頭部顔面の切挫創(10.0%)、下腿骨骨折(6.9%)と続いた。特にACL損傷があれば、鏡視下に靭帯再建術(時には、解剖学的二重束再建術)を積極的に行なっている。また、手術時に『Bone peg technique』として再建靭帯挿入後に骨柱を充填させる1)。
一方、過去10 年間のスノーボード外傷患者4,201 名についての部位/疾患別内訳は、部位ではスキーとは逆に上肢外傷が51.0%でほぼ半数を占めた。疾患の種類では骨折が35.3%で最も多く、次いで捻挫が19.9%であった。頻発外傷では第一位・手関節骨折(12.3%)、第二位・頭部顔面の切挫創(10.1%)、第三位・肩関節脱臼(7.5%)であった 。
スノーボードでは、アルペン競技とフリースタイル(ハーフパイプ、ワンメイク・ジャンプ、ボーダークロスなど)があり、競技種目が多彩であることから、スキー外傷に比べその受傷形態も多岐に及ぶ。
手関節骨折を中心に上肢の外傷が多く、またスキー外傷に比べ、脊椎・脊髄損傷や頭部外傷が多いことも特徴的である。我々はその受傷形態として、『逆エッジ転倒』や『エア(ジャンプ)外傷』2,3)、スノーボードのソフトブーツによる足関節・足部の特異的な外傷や傷害(距骨外側突起骨折、第5 中足骨頚部骨折など)を総称して『Snowboarder’s soft bootrelated injuries 』4)を報告した。治療においても多岐に及ぶ骨折治療が要求されるが、単純レントゲンには写らない捻挫(靭帯損傷)の治療は、受診時の触診のみならず、こういった受傷形態の聴収も役立たせているが、それはスノーボードに限らず、スポーツ全般で怪我をした患者にもいえることである。
何かスポーツの怪我でわからないことがあれば、毎週金曜日午後の昭和大学整形外科スポーツ外来(03―3784ー8543(雨宮雷太は毎週、塩谷は第2,4 週))まで、お気軽にご相談下さい。

(中略)

参考文献
1) 塩谷英司ほか:膝前十字靭帯再建術後の骨孔拡大を予防するための手術時の工夫.日本臨床スポーツ医学会誌, 16(4) : 184, 2008.
2)塩谷英司ほか:石打丸山スキー場におけるスキー・スノーボード外傷の最近の傾向-各外傷と『エア外傷』の特徴およびその予防対策-.整・災外45:1227-1239,2002.
3)塩谷英司ほか:スノーボードによる脊椎外傷<第三報> -9 年間の統計と受傷形態の検討-.東日本整災19: 20-32,2007
4)塩谷英司ほか:スノーボーダーの足関節・足部の外傷.東日本整災,20:144-152,2008.(2008 年東日本整形災害外科学会・学会賞)


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また、同じ昭和大学整形外科出身の医師による芳村整形外科ホームページの「みんなのスポーツ医学」中、「スキー・スノーボード外傷」にもわかりやすくまとめられています。

是非ご覧下さい。



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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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