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大会のためのワックス選択

<大会のためのワックス選択>

各社、各人で様々なワックス方法があると思います。

ここでは、比較的使用経験が多いガリウムワックスについて、一例として書いてみたいと思います。

特に、ワックス作業をどこまで前日に行うかについては、板の本数、ワックス経験、宿等のワックス設備、天気予報の信頼度を含めた考え方によって大きく変わってくるところだと思います。

1,ベースワックス(大会前日までに行う)

パラフィンワックスを十分に染みこませた板に対して、大会用ベースワックスを掛けていきます。

ハイブリッドベースは、フッ素がわずかに含まれているパラフィンワックスで、大会用ベースワックスとして用います。

温度帯が0度~-25度と広いため、予想気温が-3度以下であればハイブリッドベースのみを使用します。

予想気温が0度に近い時は、EXTRA BASE PINKを1/2程度ミックスします。

2,滑走ワックス(大会前日までに行う)

GIGA SPEED BN-BLOCKという摩擦低減素材を含んだフッ素高含有パラフィンワックスに予想気温に合わせたAXFシリーズをミックスします。

なお、GIGA SPEED BN-BLOCKは-12℃~-2℃対応のため、予想気温がこれより高い時は使用せず、代わりにAXF20やAXF30を単独あるいはミックスして使っていきます。

板1本で大会に臨む時は、滑走ワックスを軽く剥がした状態で会場に持って行き、ウオームアップやインスペクションを行います。

サブ板を使う時は、完全に剥がし、スタートワックス処理を行っていきます。

スタート地点とゴール地点で雪温が違うと予想される時は、最もスピードが落ちる緩斜面(ゴール付近が多いか?)の温度にワックスを合わせます。

3,スタートワックス(大会当日あるいは前日に行う)

初速を得るためのワックスです。非常に高価です。

パウダー、固形、液体の3種類が使われています。

使いやすさは、液体(塗るだけ、あるいは塗って乾かした後で軽くブラッシングをする)が一番で、固形(生塗り後、コルクですり込み、軽くブラシをする)、パウダー(フェルトで伸ばし、コルクで塗り込み、軽く磨く)の順かと思います。

パウダーは、風で飛ばされるので、スタート地点で塗るのが難しい時があります。

コルクですり込む時、ロールブラシ(ロータリーブラシ、ローリングブラシ)を使うと非常に楽です。

効果を持続させる目的で、液体と他2種のいずれか(あるいは3種類全部)を組み合わせることが多いようです。

サブ板がある場合、パウダーあるいは固形スタートワックスについては、前日にかけた方が楽です。ただし、前日に雪温を決めうちすることになります。

少しでもリスクを減らすために、液体ワックスについては、当日の雪温に合わせてスタート前に塗ります。

雪温が-5度ぐらいのスタートワックス選択に迷う温度の時は、固形のCOLDを使い、その上に液体のマックスフロールを塗ったりします。

スタートワックスを塗ったら、日が当たらないように板を横に向けて乾かしておきます。

なお、スタートワックスはスタート地点の雪温に合わせます。

板が1本の時は、それまで軽く剥がしていた滑走ワックスを、スタート地点で完全に剥がした後で、スタートワックスを塗ります。

特に小学生(低学年)の場合は、インスペクション後すぐにスタートすることが多いため、スタート順から待ち時間を計算し、ワックス選択・処理を行う必要があります。

当日の予想気温が外れた場合に備えて、ありったけのスタートワックスを持って行くことをお勧めします。

個別のワックスのかけ方は、メーカーのマニュアルを参考にして行って下さい。

ここでは、雪温のみを基準に説明しましたが、実際には雪質(新雪-古雪、乾雪-湿雪、硬さ(スノーセメント使用)、汚れ具合)、湿度を考慮してワックス選択を行う必要があります。

ただし、個人で持っているスタートワックスの数には限りがあると思うので、結局はその中からしか選べませんが・・。

レースを2本滑る場合は、汚れをブラシで落としてから、スタートワックスを再度塗ります。

各社、有名な大会をサポートをしていますので、そこで使用されたワックスの組み合わせを参考にして決めるのが良いと思います。ガリウムの場合は、

http://gallium.seesaa.net/ (ワックスインフォメーション

が大会ワックス情報になります。

また、個人サイトでは、「ワクシングでコンマの勝負に勝つ!アルペンスキー!」が参考になります。

スタートハウス付近でワックス作業を行う場合、ワックスの他にスクレーパー、ブラシ(ナイロン、馬毛など)、スターティングバイスを持って上がる必要があります。腰が痛い人は、X型のワックススタンドを持って行くと作業しやすくなります。

ただし、子供が滑った後に、ウエア、サブ板、ワックス道具、バイス(スタンド)、自分のストックを持って下りることになりますので、急コースの場合なかなか怖い思いをします。(保護者の滑走レベルによります)

4,気温、雪温とワックス温度(参考)

○気温と雪温の測定方法(ガリウム)

気温:雪上10cmの温度
雪温:雪中2cm程度の温度

雪中2cmは、実際に滑走した時にソールが触れる雪の深さを想定しているそうです。

○ワックスの温度表示(ガリウム)

マイナス:雪温
プラス:気温

で表示しており、この理由は、

(スノーセメントを使わない場合)、雪温はプラスにはならない。しかし、たとえ雪質が0度であったとしても、気温の上昇によって雪質(水の含み具合)は大きく変化する。この雪質の変化をワックス選択に反映させるために、ワックス温度表示に雪温と気温を併用している、そうです。

○気温と雪温との関係(私見)

一般的に、気温と雪温は余り違わないことが多いようですが、例外もあるようです。

例えば、湿度が低ければ、気温が高くても、雪温は低くなる。(快晴の早朝など)

湿度が高ければ、気温に比べて雪温が高くなる。(曇りの日など)

などです。

逆に、降雪時は気温と雪温はほぼ同じと考えられます。

両者の相関関係については、もう少し調査が必要です。(ワックス選択に限れば、その時に測れば済む話ですが・・)



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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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