ジュニアスキー

ジュニアアルペン競技とスキー全般についての情報ブログです。

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「合理性と情熱」

「合理性と情熱」

下の記事の続きとして書きました。

スキーでトップになれる確率は桁違いに小さいし、支出を考えた場合、「期待値」を計算するまでもなく、合理的な判断では選択肢になり得ません。

そこまで努力ができるのであれば、社会人として成功する可能性の方がはるかに大きいと思います。

仮に、スポーツで収入を考えるのであれば、日本ですと野球、サッカー、ゴルフ・・を選ぶべきでしょう。


でも・・合理性じゃないんですよね。

これは、気持ちの問題です。

コンマ何秒かを速くするために、あらゆる可能性を試みる。

試合に勝つために、どんな努力も惜しまない。

その情熱は、絶対的尺度であり、時間、労力、支出は比較対象たり得ません。

これは、自己満足の世界です。(笑)

端から見れば、最高の道楽。

日本では、家族に過度な負担が掛かるような状況ですから、当然アルペン人口は限られます。

物理的に競技を継続できないんですね。

どう考えても選択・継続する理由を合理的に説明できないですし。

ただ、だからアルペンをやっても仕方がないのか、というとそれも違うように思います。

少しでも速くなるために、全力で頑張る、それを何年も継続する、その経験は特にジュニアにとってとても大切だと思います。

数値では評価できませんが、勝てないときの悩みや苦しみの中で、でも他の選手やコーチ達とは良好な関係を保ち、目標に向かって努力を続ける、自分が決めたことには責任を持つ、という様々なタイプの課題に同時に取り組む経験は、必ずや人間としての成長をもたらせてくれるものと思います。

頑張らずに辞めるのは、絶対ダメだと思いますが、とことん頑張って、だけど辞めるという決断を本人がするのであれば、それはOKです。

他の世界に活動の場を移したとしても、その経験は、必ず生きてくると思います。

親は、子供の気持ちを理解しつつ、引き返せなくなる一線を越えさせないよう注意を払う必要はあると思います。

一線を越えるのであれば、才能を確信した場合のみ。

スキーの速さに関しては、努力だけではどうにもならない部分があります。

確信が持てない場合は、勉学との両立を図ること。

やはり勉強は、社会生活の基盤になると思います。

そして大事なことは、できるだけ子供の意思を尊重し、前向きに評価をすること。

信じること。

子供の生きる力を奪わないこと。

最後は、気持ちの折り合いをどう付けるか。

子供が納得するか。

自分が、確信を持てるのか。

いずれにしても、競技・学習成績だけでなく、性格・考え方・志向とも関係するので、ケースバイケースの判断になるでしょうね。

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「信頼される人間」になれるよう努力を続けてください。

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曾野綾子「幼児性と画一性脱し強い国家に」

曾野綾子「幼児性と画一性脱し強い国家に」

キャプチャ1
キャプチャ2
キャプチャ3

まさに、感じていたことでした。

キーワードは幼児性だったのですね。

恐れ入りました。

「自然で楽なスキーのすすめ」の誤り

「自然で楽なスキーのすすめ」の誤り

これは、本当なのか?

こちらをご覧ください。

スキーヤーの膝の健康は予防によって実現できる

国内で700万人以上、60歳以上の3人に一人が変形性膝関節症

健康な下肢とはアライメントが取れてる状態

アライメントに狂いが見られると下肢機能軸からずれた状態・・重みが偏る・・・これが変形性膝関節症といわれるものである

ターンコントロールをひねりに求めるのは膝のリスクが高い・・

自然で楽なスキーは膝関節の運動が安全なものとなる


私自身は、このネタ本を持っていませんので、引用内容が正しいものとして、お話しします。

正直言って、いちいち間違いを指摘するのが汚らわしいほどの、下卑た内容です。

テレビの健康番組をマネただけの根拠の無いニセ科学です。

自分勝手に、屁理屈を付けて、都合の良いデタラメな解釈をしている。

医学の素人が、素人向けの解説本を上っ面だけ勉強して、分かった気になっているが、当然ながら間違った理解をしているという、恥ずかしいまでの低俗さ。

間違った診断までして、いったいどうするつもりだろう。

こんなことを指導書に書くとは。

この著者は、世の中や学問をなめきっていますね。

基礎スキーがここまで腐っているとは、本当に驚き、あきれました。

口ばかりで中身は無いが、自分を大きく見せたいデタラメな人間が、ここにもいたわけですね。

なんで、スキーというのは、こんなことがまかり通る世界なんだろう。

本当に、うんざりする。

繰り返しますが、この内容は明らかに間違っていますし、絶対にダメです。

SAJは、スキーを通してニセ健康科学を広めようとしているのですよ。

こんなことが許されるわけありません。

追記:

誤解を受けるといけないので少し補足をいたします。

スキーそのものは、自然の中で行う適度な運動ですし、心、体の両面で健康に良いと思います。

ただし、

①自分たちが提唱するハイブリッドスキーイング?が健康に良くて、従来の方法が悪いとする主張の方向性と、

②それを証明するために取っている方法が、いわゆる健康商法と同類のニセ科学的アプローチであること、

の2点がおかしいと考えています。

根拠(②)が全然無いのに、いかにもあるように振る舞い、①を断言するというやり方は、とても科学的な方法論を理解している人が行っている行為とは思えません。

こうしたデタラメな指導書に基づいて、現場でスキー指導が行われるという事態を招いたことは、SAJ(教育部)の監督・指導責任が追求されるべき失態だと思います。

指導書の誤りを理解できないのであれば、組織を率いるものとしての資質に欠けると言わざるを得ません。

直ちに事態に対応し、適切な解決策を講じるべきだと思います。

「写真」と「動画」に象徴される日本と世界のコーチングの違い

「写真」と「動画」に象徴される日本と世界のコーチングの違い

誤解を恐れずに言えば、日本のコーチング(の主流)は「写真」のようなもの。

瞬間瞬間を切り取って向きや角度を修正する、「形」に重きを置いた指導方法。

もっと右、もっと上、もっとねじってと、様々な注意を受けます。

目指すものは、基礎スキー、相撲、武道につながる様式美や型の美しさ?

「動き」の要素には、あまり注意が払われません。

(*厳密には、写真も動画の一部ですから、完全に分けることは出来ません。)

GSにおいて日本と世界の差を生んでいる要因」に書いたように、実は世界と日本の一番の違いは、「動きの大きさ(と強さ)を、スピードに変える部分」(の認識と実践)だと感じています。

スピードを上げるためには、ダイナミックな体の動きを使って、その運動エネルギーを、斜面下への重心移動や、強いエッジング、そして、板の走りに変えること。

このメカニズムに対する認識が、最も違うところだと思います。

スピードが上がれば、それに耐えるために内傾角も当然大きくなります。

その大きな内傾角を保ちながら、かつ、内スキーに(必要以上に)乗らないようにするためにはどうするか?

体系的には、基本的な要素から順に細かい要素に話を進めるべきですが、ここもゴチャゴチャになっている気がします。(現場では、難しい部分もあると思いますが)

少なくとも、ミーティング等では、スピードを上げることを目標に設定し、それに関係する要素とその相互のつながりを順序立てて説明できると良いと思います。

演繹的な考え方も、必要な場合があるということです。

そして、ダイナミックな動きの必要性と、それを効果的にスピードに変えるための技術・方法論が大事だということを、子供たちに十分理解してもらう必要があると思います。


加えて、滑りの修正を行うための最適な方法は、理想的な滑走イメージと自分自身の現実の滑りの違いを、自己認識すること。

これが出来れば、誰かにビデオを撮ってもらうことで、自分自身で滑りの改良を行うことが出来ます。

(もっと経験を積めば、滑った感覚で自己修正が出来るようになると思います)

そのために必要なものは、理想的な滑走イメージの形成。

現実には、WCレーサーの滑りが、一番良いお手本(ゴールデンスタンダード)になるのだと思います。

本ブログで、さんざん動画をご紹介しているのも、それが一つの理由ではあります。(手前味噌です(笑))

動画を繰り返し見ることで、徐々に自分なりの理想的なイメージが出来てきます。

ポイントは、レーサー個々の滑りの「違い」にあまりこだわらず、「共通する」滑りの要素を見いだすことかと思います。

共通する部分を使って、自分の頭の中で理想的なイメージを形成する。

その上で、上級生の滑りや様々なビデオを見たり、トップレーサーやコーチの話を聞きながらそのイメージを適宜修正していくこと。

経験が少ない選手は、自分で分からないことも多いでしょうから、コーチのアドバイスを中心に、修正していく。

この方法が一番でしょうね。

ただ、小学生ぐらいですと、なかなか理解が難しいので、本人にも見せながら、保護者がこの作業を代行すると良いかもしれません。

コーチに丸投げというのも一つの選択肢かもしれませんが、できれば保護者も、技術要素への理解があった方が効果的と思います。

子供が、自分自身で考え、判断できるようになれば、本人とコーチにお任せするのが良いでしょうね。


まとめると、

①スピードを上げるためには、ダイナミックな動きと、それを効果的に、重心移動、エッジング、板の走り等に変えていく認識と実践が必要。

②練習の目的は、理想的なイメージと自分の滑りとの違いを理解して、理想のイメージに近づけること。

③理想的なイメージの形成には、例えば、WC動画(とそのスロー再生)を繰り返し見ること、上手い人の滑りを見ること、話を聞くこと。また、必要に応じてフィードバックを掛け、修正を行っていくことが重要。

④②と③は(コーチのアドバイスを受けて)選手自身で行うべきことであるが、小さいうちは、保護者の関与もあった方が良い。

GSにおいて日本と世界の差を生んでいる要因

GSにおいて日本と世界の差を生んでいる要因

GSは、日本のアルペンで最も普及している種目だと思います。

小学生はもちろん、国体などもやっぱりGSです。

ただ、これほど普及していながらも、その世界での実績はSLにはるかに及ばないのが実情です。

理由はいろいろ言われています。

俊敏性や持久力はいずれも種目でも必須ですが、高速系に近づくほど、体格やパワーが成績に影響する割合が高くなること。

日本人は、体の大きさ・パワーではやはり負けます。

結果として、俊敏性が強く影響するSLが有利になるという考えです。

また、目標とする種目を伸ばすためには、それよりも一つ高速系の練習をすることが効果的という話もあります。

日本では高速系の練習が出来る場所も、用具もほとんどありません。

それが、GSに影響していると。

技術面での指摘ももちろんあります。

システマチックな検証はされていないので、もっぱら、日本人選手と外国人選手のフォームやラインの違いを成績の違いに結びつける提案になっています。

私には、WC選手達との違いは、(WC選手達は)

①切り替えで高い腰、上半身の位置を作る。

②ターン前半からターンマキシマムにかけて、体全体(の反動)を使って、体を弓なりに押し込みつつ、重心を低くする。

③②で作り出した力(と遠心力)を使って、板へ大きなプレッシャーを掛け、強いグリップを得る。

④マキシマムでは、低い重心、しっかりとした外向傾姿勢をとる。

⑤マキシマム後から切り替えに向かうタイミングが速く(曲げられたバネがぴょんと元に戻る感じ)、動き(上、前、斜面下方向)が大きい。

という印象です。

日本選手は、腰の位置があまり変わらず、下半身だけで切り替えているように見えます。(おしとやか?)

一番の違いは、「高い位置からの体の押し込みを使って、強いエッジグリップを作る」動作。

それを準備・構成する要素としての上下動、クロスオーバー、バナナ・シェイプの完成度も違っていると思います。


まあ、WCを3年ぐらいしか見ていない素人意見なので、間違っていたらご容赦を。


追記:

帰宅後に、スキーグラフィックを見たら、よく似たことが書かれていました。(笑)

私には、SLと比べて、GSのフォームは世界と日本ではかなり違っているように見えるので、少なくともレベル差を生んでいる「一つの要因」であることは間違いないだろうと考えています。(論理の飛躍がありますが、無視します)

ただ、仮にこの指摘が正しいとすると、逆に、素人でも分かることを、なぜ日本のアルペン界は実行できないのか?という疑問が湧いてきます。

一番あり得る解釈としては、「ほとんどの選手がそんなレベルに達していないから」というものです。

もっと基本的なところの修正が必要で、後回しになっているという考えです。

でも、ジャパンジュニアのような子達でも、そのような滑りをしている選手がいますので、「そうした指導を受けていない選手が存在する」というコーチングの問題の可能性もありそうです。

そうならば、コーチの意識を高める工夫も必要なのかもしれませんね。

関連して、可能性で言えば、あまりにも選手層が薄いので、フォームの違いによるタイム差が(日本のトップ30ぐらいだと)順位差の重要な決定要因にならない、という推測。

あるいは、そもそもフォームの違いが(日本では)大してタイム差につながらない、という推測だって否定できません。(笑)

ここでの問題は、①その違いが世界との差を生んでいる大きな原因だという確たる証拠が無いこと、②そういう修正を行ったとして、どの程度タイムが短縮するか分からないこと。③そもそも目標が世界だという意思統一がコーチ間にあるとも思えないこと。

世界をめざすという意思統一があって、かつ、ここを修正すれば、このぐらい世界に近づけるという見通しがはっきりしていれば、そういう方向性に全体が動くと思います。

将来のために、現在の勝利をあきらめるという状況が仮にあるとしたら、選手や親にとって、とても厳しい判断を迫られる事になりますので。

その根拠がはっきりしていなければ、みんな困ってしまうと思います。

根拠になるものは、少なくとも

①そういう指導を受け、上下動を使った滑りの選手が増える。

②そのうちの何人かが、日本のトップクラスになる。(使わない滑りの選手よりも優位に立つ)

③そのうちの複数が、日本代表となる。

このぐらいの証拠があれば、皆さんに信用してもらえると思います。(笑)

大事なのは、人間には個体差が必ず存在しますので、特殊な1-2名の結果を、そのまま一般化してはいけないと言うことです。

必ず、人数を確保した中での「特徴傾向」として扱わないといけません。

同じ指導を受けて、同じ滑りをする複数の選手の中でも、勝ち負けは当然出てきますから、あくまでも一つの要因と考えることになると思います。

私の個人的な見通し・推測としては、上下動を使うことで、現存のGSのレベル差は小さくなると思います。

ただ、世界に通用する選手が出現するかどうかについては、残念ながら厳しいと思います。(他の要因も解決する必要がある)

アルペンスキー思考能力テスト

アルペンスキー思考能力テスト

多分、正解はないと思いますが。(笑)

問1:理想とする滑りは、頭の中でイメージできますか?(以下各4点)

問2:理想の滑走イメージは、どのようにして形成されたか、自分で説明が出来ますか?

問3:イメージ形成に占める自分の滑走感覚とその他の情報知識の割合はどの程度ですか?

問4:自分の感覚に対してどの程度信頼を置きますか? その理由は?

問5:他者が解説する内容が、自分の感覚と違う場合は、どのように整合性を取りますか?

問6:コーチによって指導がバラバラの場合、どの意見が正しいと思いますか? その理由は?

問7:コーチによって指導内容が違うのは、コーチのレベル差だと思いますか、それともプロセスの違いだと思いますか? その根拠は?

問8:コーチングとは、コーチが持つ理想的な滑走イメージを対象者に模倣させるプロセスだと思いますか?

問9:問8でYESの方は、その理由を説明してください。

問10:理想の滑走イメージに近づけば近づくほど、選手のタイムが短縮すると思いますか?

問11:問10でYESの方、根拠はありますか?

問12:理想の滑走イメージと選手の個性(例:WC選手のフォームの違い)との関係をどう考えますか?

問13:競技スキーにおけるコーチングでは、「結果」が一番重要だと思いますか?

問14:これまで日本代表を育てた方に対して、それは自分のコーチングの優秀さを示す証拠だと言えますか?

問15:これまで日本代表を育てていない方に対して、それは自分のコーチングのレベルの低さを示すと思いますか?

問16:それとも、優秀な選手が偶然自分のところに来た、来なかった、の要因が大きいと思いますか?

問17:高校・大学等のスキー強豪校は、優秀な選手をスカウトしているのだから強いのは当然と思いますか?

問18:思わない方は、その理由は?

問19:ジュニア期において、今これをしておけば、将来伸びる方法があるという考え方に賛成ですか?

問20:その方法は何ですか?

問21:問19にYESの方、何例に対して、そのような指導を行った結果、何例が(将来的に)成功しましたか? その結果が、他の育成方法による結果に比べて優れていると言える理由は何ですか?

問22:問19にYESの方、あなたは、すぐに結果を求める保護者に対し、将来的に伸びるまで待てと説得しますか?

問23:用具の特性が変わった場合、滑り方も変えた方が良いと思いますか?

問24:問23で、NOの方は、ワールドカップ選手の滑走フォームが変わった理由を、用具以外の理由で説明できますか?

問25:「インソールは足の骨格を矯正する」「骨盤の歪みが左右差の原因」「疲労は乳酸の蓄積によって起こる」「ゴールデンエイジは運動の即時習得が可能な年齢」というフレーズは、正しいと思いますか?

①コーチングに求められるのは、考える力

正解があるわけではない質問群だと思います。

なぜ、こんなことを書いたのかというと、コーチングの本質に近いと考えるからです。

決まった解答が無い条件下で、自分なりに筋道を立ててきちんと考えているか? 

経験から多くを学び、正しい「方向性」を見いだす判断力があるか?(ニセ科学を見分ける能力も含めて)

様々な問題を克服して、自分の考えを実行に移せる能力があるか?

②自分の指導方法を認めてもらうには?

自分の意見を述べることは重要ですが、言いっ放しでは意味がありません。

意見が認められるためには、他者から評価を受ける必要があります。

なるほど-、と思う場合もあるし、何言ってんだ、となる場合もあるでしょう。

その違いは、主張の「根拠」をきちんと説明できるかどうかでしょうね。

様々な事例や経験、知識を踏まえ、主張に説得力(ベースは論理性)があると他者から思われるかどうかです。

説得力を高める一つの要素として、「指導者としての実績」もあると思います。(宣伝に使われるケースも多いが)

また、「選手としての実績」が十分にあれば、たとえ説明が感覚的なものであったとしても、一定の共感が得られるとは思います。

③コーチの成績表

コーチングに対する選手や保護者の評価は、大学における「学生による授業評価」のようなものですし(笑)、本来ならそれに加えて、他コーチ(その分野の専門家)による評価も加えるべきなのでしょう。

総論的に言えば、様々な経験や知識をコーチングの向上に生かせているか、それは他者から見て妥当かどうか、各論で言えば、コーチの説明内容が選手や保護者に十分理解ができ、その指導を受けたことで滑走技術や成績が向上したか、ということです。(成績表のようなものです)

*ただ滑っていても上達しますんで、それ以外のプラスアルファとしてのコーチング力を比較することになります。

技術の理解だけでなく、わかりやすく説明する能力や指導力が必要になってきます。

信頼感も重要な要素です。

結構、スキー業界って、(業界としては)いい加減な感じなんで。(もちろん、まじめに努力している人が大勢いるのも確かです)

④大変でもやらなくてはいけないこと

例えば、医学の世界では分野ごとに「ガイドライン」があり、標準的な診療指針が示されています。そして、そのガイドラインはきわめて多くの具体例から、統計的な手法を使って、特徴的な傾向や要素を導き出したデータを元に、作られています。

スキーの場合は、多くの具体例を集約して、何らかの傾向を拾い上げるという作業自体を、組織的にやってこなかったのではないかと思います。

「ガイドライン」(スキーでは標準マニュアル)が無ければ、何でもあり(玉石混淆)になってしまって、業界自体の信用が失われます。(親が見る目を持たないといけない事態になります(笑))

指導に責任を持つ保証という意味でも重要な「評価制度」は、ガイドラインがなければその基準を作成できません。

もっといろいろ、ちゃんとやった方が良いと思います。

(特定の人に関して言っているわけではありません。ただし、SAJには言ってます(笑))

アルペンスキー実践的理解度テスト(基礎編)

アルペンスキー実践的理解度テスト(基礎編)

ただし、採点は自己判定で。(笑)

問1:下記表現が意味する内容を述べよ。(各3点)

①ターン前半の捉えが早い。

②ターンを早いタイミングで終わらせる。

③高い位置から重みが乗る。

④推進力が得られる。

⑤腰が開く。

⑥ラインが落とされる。

⑦高いラインで、切り返しで十分な時間とスペースがある。

⑧重心を谷側に動かす。

⑨体全体を切り返しで使う。足下で操作しない。

⑩体が回る。

 出題のポイント:専門用語の理解

 出来ない場合は、前項の動画をご覧になり、運動動作と照らし合わせることをお勧めします。

問2:自分の滑りは、模範滑走とどの程度類似していますか?(10点)

 出題のポイント:主観的動作と客観的動作との比較判断の正確性

 多分、ほとんどの方は思ったほど出来ていないと思います。(笑)

 ビデオを見て愕然とできれば、まだ(乖離が認識されただけ)良い方だと思います。

問3:お父さん・お母さんは、ご自分の子供の滑りの長所、短所を理解できていますか?(10点)

 出題のポイント:選手の特徴把握(理想的動作、一般的動作と比較した時の違いの類型化)

 自分で直接指導しなくても、理解した上で見ることは大事なことだと思います。

問4:長所・短所を把握した上で、それを伸ばし、あるいは修正するために、どんな方法(ドリルなど)が必要か、具体例を挙げられますか?(10点)

 出題のポイント:(特に)欠点とそれを修正するための様々な方法の理解

 このあたりも日本の文献では体系化されていません。

 マニュアルがなく、対応する動画も部分的なものにとどまっています。(皆川賢太郎さんのムックなどが比較的まとまっているように思います)

問5:ドリルの結果、選手達の欠点が修正されたかどうか、分かりますか?(10点)

 出題のポイント:微妙な変化を見分けられるか。

 実際には、1日練習して、変わったかどうか「微妙な感じ」が多いと思います。

 劇的に変わったとすれば、それはドリルやアドバイスがぴったりはまったのだと思います。

問6:良い動きは、なぜそれが良いのか説明ができますか?(10点)

 出題のポイント:動作の意味の理解

 現実には、人によって言うことがざまざまなので、正解があるような、ないような。(笑)

問7:あなたの1-6の回答は、有名コーチの意見と一致しますか?(10点)

 出題のポイント:客観性の確保(思い込みを回避する)

 マニュアル等が整備されていないため、ゴールデンスタンダードを有名コーチに置くのが無難。

 厳密には、有名コーチと同じであった場合にのみ、各問の点数を出せるのですが。

問8:ワールドカップの選手の滑りを見て、滑りの特徴が理解できますか?(10点)

 出題のポイント:常に最新のアルペンテクニックを学習する意欲・向上心がある。

 蘊蓄をたれることが出来れば、一人前のアルペンファンだと思います。


さて、(正解が不明ではありますが)自己採点で、80点以上の方がいましたら、おめでとうございます!

あなたは、立派な「素人コーチ」です。(笑)

子供たちの練習の間も、レストハウスで寝ているのではなく、滑っているところを見たり、手伝ったりして、楽しみましょう!

ちなみに、私は、半分ぐらいしか答が分かりませんので、落第です。(笑)

中国と日本のカントリーリスク(再掲)

中国と日本のカントリーリスク

池田信夫 2012年09月17日 22:49

今回の暴動で、中国のカントリーリスクがあらためて認識された。その最大の問題点は、政治の予測可能性が低いことだ。シンガポールのように警察の取り締まりがきびしいなりに一貫性があれば、企業も対応のしようがあるが、中国では共産党指導部の意向で法律は何とでも運用される。中国外務省の副報道局長が記者会見で「暴動の責任は日本が負うべきだ」と述べたのも、日本人の財産権は保護しないということだろう。

近代社会で財産権が絶対的に保護される理由は、この予測可能性(時間整合性)にある。時間を通じて行なわれる投資や借り入れなどの経済行動では、その前提となる法令や契約の遵守が保証されないと、将来のリスクを恐れて過少投資が起こる。法の支配によって国家から個人を守るバリケードを築き、蓄積した資本を国家が略奪しないことを保証したのが、西洋近代で爆発的な成長の起こった一つの原因だった。

この点では、菅首相の「お願い」で法的根拠なく原発が停止される日本も中国と変わらない。シティグループが日本の消費者金融から撤退するとき言ったのも、返済した借金の金利を過去に遡及して減免し、「過払い金」を返還させるようなルールのない国でビジネスはできないということだった。これが日本のカントリーリスクである。

政治家が法を踏み超える「人治国家」という点で、日本と中国はよく似ている。それは事後的には好ましいように見えることが多い。菅氏が原発を止めたときも、メディアは「大英断」として拍手を送った。しかしその結果、定期検査の終わった原発も動かせなくなり、LNGの輸入増で日本経済は大きなダメージを受けた。行政の裁量で電力会社を倒産に追い込む日本が、中国の暴動を笑うことはできない。

最近の反原発をめぐる感情論の暴走も、中国と大して変わらない。法的根拠のない「年間1mSv」という過剰コンプライアンスが16万人を故郷から追い出し、賠償や除染で10兆円以上の税金を浪費することを考えると、実害は中国の暴動よりずっと大きい。特に暗澹たる気分になるのは、曲がりなりにも先進国になったはずの日本で白昼公然と法の支配が蹂躙されていることだ。

日本はこうした近代国家のエートスを身につけないまま、欧米へのキャッチアップで経済発展をなしとげた。それは日本人の高い能力による成功のように見えたが、実は中国もまねることのできる「なんちゃって近代化」にすぎなかった。その報いとしてわれわれが得たのが、大衆迎合をデモクラシーと取り違える「民主」党と、水戸黄門的な裁量行政をみずからの業績として誇る愚かな政治家だ。

そしてこれからも日本は、何のメリットもない原発停止で毎年3兆円を浪費し、GDPを1%近く失い続ける。今のまま放置すると、その結果はゆるやかな衰退ではすまないだろう。西洋近代が普遍的な価値だとは思わないが、アジア的な人治政治がそれよりすぐれているとも思えない。中国人の暴動は彼らの政治への絶望の表現だが、日本人にはまだ絶望が足りないのかも知れない。



書き換えをしたので、再掲します。

この方は、結構良いことも言っていると思いますが、決めつけるような書き方をするので、感情的反発を招きやすいと思います。(笑)

もう少し共感を呼ぶ書き方をした方が良いのでは?

1mSv~5mSvなどの人体に影響が出るはずもない極低線量領域での除染作業(洗い流したり、掘って埋めたり)に膨大な税金を使うことは、構造物を何も残さない公共事業としての意味合いはあるかもしれませんが、本来実施する必要もないことでしょうね。(細野さんが、地方自治体の首長さんに怒られて、簡単に決めたことです)

感情論に左右された原発停止は、貿易赤字の増大を招き、いずれ財政危機や国力低下につながると予想します。

国力低下は、防衛的な意味で、周辺諸国にチャンスと思わせ、紛争等の遠因になるのは、韓国大統領の発言からも分かることです。

最大の問題は、ほとんどすべてのエネルギーを不安定な化石燃料の輸入に頼らざるを得ない状況を自ら進んで選択することで、万が一紛争が起きて、供給が細ったり、止まったりしたときに、外圧に対抗する力を簡単に失うということです。

チベットやウイグル(東トルキスタン)が、どうなったか、住民がどれだけ無残な扱いを受けたか、ご存じと思います。

*中国政府は、法輪功の学習者に対して、虐殺行為のみならず、生きたまま臓器摘出を行ったり、虐殺した死体を剥製にして「人体の不思議展」の見世物にしたと言われています。(最後に関しては噂です)

経済面から言っても、(円高を是正できなければ)製造業は、今度は東南アジアやインドなどに移り、国内産業は今以上に空洞化し、失業者はさらに増え、不況も継続するでしょう。

電気代も2倍以上にはなるでしょう。(このこと「だけ」を考えている人が多い)

それだけでなく、世界市場で化石燃料の価格が暴騰している状況で、日本のような巨大なエネルギー消費国が、資金力にモノをいわせて必要量を確保する行為を継続していたら、世界経済への大きなリスク要因になると思われます。

米国や欧州の多くが日本の原発ゼロに反対している理由です。(核拡散防止もあると思いますが)


たしかに、1000年に1度の大地震で、大津波が起こり、全電源喪失が起き、格納容器圧の上昇や水素爆発が起き、放射性物質が大量に飛散しました。

けど、幸いなことに、その影響は、将来にわたって、放射線被ばく由来のがん死亡者は誰一人発生しないと専門家によって推定されるレベルではあります。(むしろ避難による経済的・精神的ダメージの方が大きいと)

もちろん、今後同様の自然災害が起きても、対応できる改善措置を行うことが条件になっています。

子供たちの未来のためとよく言われますが、皆さんは、どっちのリスクの方が高いと思いますか?

私は、不安定なエネルギー供給に全面的に頼ることで、巨大な貿易赤字を生み、デフレを脱却できず、世界経済を不安定化させ、国力を壊滅的に低下させ、反日教育を行っている周辺諸国との紛争に怯える状況に陥る可能性の方がはるかに大きいと思います。

化石燃料は(マスコミは忘れてしまったようですが)地球温暖化の主原因とされ、鳩山元総理も25%削減すると2009年の国連サミットで宣言してました。(反原発の人は、エコ・CO2削減運動をしていた人が多いのでは?)

大阪の橋本さんが、大飯原発再稼働反対を主張していたときに、別の政治家が「電気が足りなくなったら、韓国から買えば良い!」と言っていたのを記憶しています。(笑)

エネルギーや主要な食料は、自給率を落とすべきでない、と私は思います。

ペーパーテストをやめたら大学は崩壊する

ペーパーテストをやめたら大学は崩壊する

池田信夫 2012年09月22日 08:40

茂木健一郎氏が日本の大学の現状を誤解しているので、簡単にコメント。

「裏口入学」という言葉自体が、日本の大学経営の発想の貧困の象徴である。入試はペーパーテストの点数だけで思考停止。資金は、国任せ。あげくの果て、文科省のいいなりになる。それでは学問の自由も、組織としての輝きもない。日本の大学は、裁量の自由な飛躍を欠いているのだ。

日本の大学は、すでに「裏口入学」だらけになっている。海老原嗣生氏が指摘するように、早稲田の政経でさえ一般入試は40%。私立大学の半分は定員割れで、当然ながら入試なんかない。慶応は昔から情実入学で知られているから、日本の私立大学では、もうほとんど偏差値なんか意味がないのだ。

大学院はもっとひどい。文科省の「大学院重点化」のおかげで、地方の無名大学から有名大学の大学院に行く学歴ロンダリングが大量に発生した。東大の柏などは毎年何百人も院生をとるから、企業の採用担当者には「柏は東大じゃない」といわれている。結果的には院卒の価値は昔より下がり、大学名を見ても当てにならないので、このごろ企業の人事は高校名を見るようになったという。

茂木氏が誤解しているのとは逆に、面接をしないでペーパーテストだけで選抜する日本の大学入試と公務員試験が、日本が近代化に成功した原因なのだ。江戸時代には、水呑百姓の子供はどんなに優秀でも武士にはなれなかった。今でもほとんどの国ではそうだ。イギリスなどは、オックスフォード・ケンブリッジの授業料を無料にしているのに、学生のほとんどは特権階級の子供で、格差が固定されている。

彼の賞賛するアメリカでさえ、政府高官や金持ちの子は、ブッシュ・ジュニアのようにろくに字が読めなくても、金を積んでハーバードに入れる。それでも向こうでは入学後の競争が激しいから「なんちゃってハーバード」は振り落とされるが、日本ではスポーツ選手でも早稲田を卒業できてしまう。

日本が試験でそういう裁量を完全に廃止してペーパーテスト一本にしたのは科挙の影響だが、これが人材の流動化をもたらし、近代化を飛躍的に進めた。どこの国でも権力者は権力を利用して金を集め、金持ちは金の力で権力を手にする結果、特権階級が腐敗する。日本はそういう弊害をまぬがれ、金と権力が分離され、世界でも珍しく清潔で優秀な官僚が近代化を牽引し、日本社会を平等にしたのだ。

しかしそのエンジンも、文科省の生み出した学歴のインフレのおかげで失速しつつある。もはや国立大学の学部以外の学歴は信用できないので、企業の採用はますます国立大学に集中し、底辺大学は「就学生」と称する不法就労の温床だ。山口福祉文化大学は、東京の「サテライト教室」に600人もの中国人を入れていた。

日本のようにもともと情実のききやすい社会でペーパーテストに徹した非裁量的な入試が、日本社会の公正競争を辛うじて維持してきたのだ。それさえ失われると、日本は特権階級がコネで師弟を大学に入れ、自分の会社に入れて跡継ぎにし、政治家のように世襲だらけになるだろう。


この方の意見には、結構共感します。

今の大学受験生は、親子で「(センター)試験を受けないで済む」入学方法を必死に探しています。(笑)

学校推薦、自己推薦、帰国子女枠、AO入試であったり、スポーツ推薦もそうかもしれません。

私学なら、ある程度は裁量の範囲内でしょうけど、国公立での特別枠は、学力低下の直接の原因になっていると思います。

私も、(少なくとも国公立は)抜け道をなくして、全受験生が同一条件で、試験を受けるべきだと思います。

一部の大学に抜け駆けを認めると、こぞって雪崩を打ちますんで。


現状に問題点があって、それを解決するために制度を変えようとする場合、(変える前は)変えることによるメリットばかり過大評価する傾向にあるため、デメリットには、あまり目を向けられません。

この結果、変えることによって「結果的に、前よりも悪くなった」ということがしばしば起こります。

教育制度改革もそうですし、非正規雇用を増やしたのもそうですし、小沢さんの政治改革もそうでしたし、何よりも民主党政権がそうです。

今の総理は結構よくやっていると思いますが、お花畑の鳩山さんや市民活動家の菅さんが総理になって、どんなに間違った選択をしたか、考えるだけ寒くなります。

政権交代を煽った、マスコミや評論家、コメンテーターの犯した罪は重いと思います。

みんな知らんぷりしてますけど、無責任ですよね。(笑)


スポーツでも同じですが、中学・高校の6年間ぐらい、死にものぐるいで勉強する経験は、絶対に必要だと思います。

学力だけでなく、勤勉性や集中力、忍耐力を身につけるためにも重要です。

ゆとり教育の本当の目的は、例えば、グーグルやアップルやマイクロソフトのような創造的な製品や研究成果を生み出すためのものだったと思いますが、結果として、日本人の最大の特徴であった基礎学力や勤勉性を失わせただけになってしまいました。

理想論としては良くても、現実に制度を変えたときのメリット・デメリットの評価が甘くて、読み違いを起こしたケースだと思います。

経緯としては、マスコミが受験地獄やその結果の自殺問題を毎日書き立て、それに共鳴した文部省の「進歩的官僚」が教育制度改革を決意し、その際に、デメリットの大きさを見誤ったということだと思います。

今起きている問題が、全体の中でどの位置づけにあり、他の要因とどんな関係性を持っていて、重要度はどの程度かをきちんと評価し、その上で、どのように対応するのがベストなのかを客観的に判断しないといけないと思います。

これを上手に行うのが本当の知性なのだと思います。(知性と知能は違います*)

(マスコミは、注目を集めそうなことは、それが比較的例外的なことであっても、解決すべき最大の課題のように報じますんで。(笑))

*知能は、知能指数で測れるもので、素早く「正解」を求める能力(の各発達段階における相対的指標)だと思います。

知性は、知能をその中に含みますが、正解がない状況でも、ベストな選択・判断ができる能力だと考えています。そのためには、知識、教養が必要でしょうし、理性や倫理観も必要だと思います。

チームはみな、出世や年収のために働いているのか?

チームはみな、出世や年収のために働いているのか?

「8つの心の錨」で見抜くあなたと部下の真の価値観

渡部 幹 [早稲田大学 政治経済学術院 客員主任研究員]

何のために仕事をするのか?
あなたにもある流されない「心の錨」


「皆さんは、何のために仕事をしていますか? 最も重要な理由を1つだけ挙げてください」

 こう言われたとき、あなたはどんな回答をするだろうか。「お金のため」という回答もあるだろうし、「ある専門分野を極めるため」という回答もあるだろう。また、「家族とともに幸せに暮らすため」という考えもある。

 このように、仕事をする理由や価値観の中でもっとも重要なものを、「キャリア・アンカー」と呼ぶ。マサチューセッツ工科大学ビジネススクールの組織心理学者であるエドガー・シャインが考えた言葉だ。

 アンカーとは、船が使う錨(いかり)の意味である。錨がないと船は留まることができずに流されてしまう。キャリア・アンカーとは、仕事をする上での錨であり、それがなければ他のことに流されてしまいかねないほど重要な価値観や欲求を指す。

 シャインによると、このキャリア・アンカーを知らなければ、仕事には様々な困難が伴うという。たとえば、人事異動で営業職から事務職に移ることになった場合、自分にとって営業でのスキルを極めることがキャリア・アンカーならば、事務職への異動は非常に不快なものとなる。

 そんな職場でいやいや仕事をしていては、パフォーマンスも上がらない、ひいては、将来の昇進やキャリアアップにも響いてしまう。

 もう1つ、チームで仕事をする場合にもキャリア・アンカーを知っておくことが重要だ。チームのメンバーが仕事に対してバラバラな価値観を持っていては、チーム全体の方向性が定まらなくなる。そればかりか、お互いの価値観が違っていることすらわからないままコミュニケーションを取ろうとすると、喧嘩や罵り合いが起き、お互いの信頼が崩れてしまう。

 このコラムで何度も述べているように、現在は職場の人材流動性が高く、仕事に対する考え方も世代間でバラバラだ。

価値観を理解しないとチームは回らず
「キャリア・アンカー」の8つの価値観


 こんな状況の中、チームで高いパフォーマンスを出すためには、お互いの価値観(とその違い)をわかった上で、役割分担を行なうことが重要となるだろう。キャリア・アンカーを知ることは、この手助けとなる。

 エドガー・シャインの研究チームは、企業の社員に対して綿密な調査を行ない、キャリア・アンカーには8つの基本的な価値観があることを突き止めた。以下に1つずつ述べていこう。

 皆さんには、1つ1つを読んでみて、「自分はこのアンカーをどの程度重要だと思うか」を100点満点(1=全く重要でない~100=何よりも重要)で評価してみてほしい。

1.安全・安定

 このアンカーを持つ人は、安定した職に就いていることが最優先事項となる。昇進や仕事内容や転職によるキャリアアップより、堅実にクビならずに職を全うできることが重要である、という価値観だ。

 したがって、福利厚生や職場環境なども重要視する。やりたい仕事の種類や自由に仕事のできる裁量を与えられることよりも、将来を見通せる安定性の方を大切にする。公務員や大企業への就職を好む傾向にある。

2.技術屋・職人

 ある特定の分野での技能や技術を、しっかりと発展させて、それを極めようとすることが最優先事項になる。昇進や報酬より、自分の分野で「一流」になることが最も重要な目標だ。

 したがって、自分の技能を伸ばしてくれるような職場環境があるかどうかを重要視する。収入は、自分の技能を評価に応じてもらうことを好む。どちらかと言えば現場を好み、一般的な管理職や経営への興味は比較的薄い。営業職、エンジニア、プログラマ、研究職などに多い。

出世や年収を最重要視する「管理職型」
自由を奪われると転職する「自由人型」


3.管理職

 文字通り、管理職やリーダーになることが最優先事項になる。CEOを目指す人も多い。出世を好み、それらに伴う肩書きや年収などにもこだわる傾向がある。

 様々な分野に興味を持って学習するモチベーションも高いが、1つのことにこだわるわけではない。シャインによると、このアンカーを持つ人が満足するには、高いモチベーションの維持、卓越した分析能力、素晴らしい対人能力、鋭い情報管理能力を併せて持たなくてはならないという。

4.チャレンジャー

 困難な課題に挑戦することを生き甲斐とする。新薬開発やビジネスコンサルタント、株のトレーダー、スポーツ選手、新規事業開拓に関わる仕事などの従事者に多く見られる。

 職場や待遇よりも、チャレンジできる仕事かどうかが重要で、そのため職を転々とする人も多い。仕事が簡単になる、あるいは軌道に乗ると、興味を失い、モチベーションが下がる。

5.社会貢献

「仕事を通して社会のために役に立つ」「他人のためになることをする」という価値観を、最も大切にする。自分の貢献に応じた待遇を求めるが、その基準は技術、技能の価値よりも、自分が社会や組織にどれだけ貢献したかに重きが置かれる。

 辺境で医療に携わる医師や人事のプロなどに多い。地位や昇進には比較的執着しないが、自分がどれだけ貢献しているかについては非常に気にするタイプだ。

6.自由人

 自分で物事を決める裁量があることを最も重要視する。就業時間や仕事内容を自分でアレンジし、自分でスケジューリングして自由に決定できることが最も重要な価値となる。

 研究開発やフリーのライター、コンサルタントや起業家などに多く見られる。束縛されることを嫌うので、組織の中でも自由度の高い職場を好む。また待遇や昇進などには比較的執着せず、自由を奪われるとすぐに転職したがるタイプだ。

7.創造性

 何かを新しくつくり出すことが最も重要な価値観となるタイプだ。スティーブ・ジョブズはこれに当てはまるだろう。アイディアマンで、色々と規格外のことをやったり考えたりする傾向があり、学校で「問題児」扱いされることもある。起業家に多いが、組織の中でも製品開発や組織改革で手腕を振ることもある。

8.ワーク・ライフ・バランス

 仕事とプライベートのバランスをとり、充実した人生を送ることを第一に考える。仕事については、上記7つの考えの中でアンカーは持っているが、自分の人生の充実を犠牲にしてまでその考えに執着する気はない。

 したがって、仕事内容や待遇よりも、「どの地域に住むか」「そこで家族は幸せか」など、仕事以外の要因も重要視する。自分のライフスタイルを充実できるならば、仕事にも邁進するタイプだ。

8つのうち1つだけ選ぶとしたら、
あなたの付けた点数はどれが最も高い?


 以上の8つのタイプの中で、あなたの付けた点数が一番高いものが、あなたのキャリア・アンカーだ。もちろん、誰しも上記8つが全て充実できたら最高であることは間違いない。しかし、8つのうちどれか1つを選ばなくてはならないとしたら、どれを選ぶかが重要なのである。

 シャインによると、業種や経験にかかわらず、ほとんどの人はこの8つのアンカーのどれかを持っているという。ただし、このキャリア・アンカーは個人によって違ってくるし、また年月が経っても変わり得るものだ。

 以前、ある金融系会社で営業職の研修のお手伝いをさせていただいたとき、このキャリア・アンカーについて参加者に尋ねてみた。

私は、「金融系なので、参加者は利益追求や昇進への意欲が最も強いだろう」と予測していた。なので、チャレンジャーや管理職などのアンカーが多いだろうと考えていた。

 しかし、一番多かったのは実は「社会貢献」であった。予想とは違ったので私も少しびっくりして、何人かの方々にお話をうかがった。

生き馬の目を抜く金融マンが
実は社会貢献を最も重視していた?


 その中のお1人が話していた内容を紹介したい。

 その方は、入社当時は、チャレンジャーや技術屋など、仕事に邁進するアンカーを持っていたという。しかし結婚し、家庭を持ち、子どもが小学校に通うようになったあるとき、子どもの学校で「お父さんのお仕事を尋ねてくるように」という宿題が出た。そして、「お父さんのお仕事がどんな風に世の中の役に立っているか聞いてくるように」という内容だったいう。

 子どもにそれを尋ねられたとき、その方は即答できなかったという。

 自分の仕事に対するそれまでの態度は何だったんだ、子どもに胸を張って「お父さんは世の中のためにこんなお仕事をしているんだよ」と言えない自分は何なんだ、と強く思ったという。

 それ以来、その方は自分の仕事がいかに人々の幸せにつながるか、つなげられるかを考えている、というものだった。

 金融という生き馬の目を抜く業界で働いているにもかかわらず、それだけの大きな視点で自分のキャリアを考えられていることに、私も感銘を受けた。

 このように、自分の過去を振り返ってキャリア・アンカーの変遷を考えてみるのも良いことだと思う。それによって、今現在の自分の仕事へのスタンスと将来どんなモチベーションを持つのかの予測ができるだろう。それはキャリアプランを考える際に役立つはずだ。

メンバーのアンカーを共有せよ
「自己知覚」で認知と行動が決まる


 今チームで仕事をしている人は、チームメンバーそれぞれのキャリア・アンカーを尋ねてみるとよい。誰がどんなアンカーを持っているかを知り、それを皆で共有することで、仕事の割り当てや時間の調整などを行ないやすくなる。また、チームメンバーを選ぶ際の参考にもなる。

 キャリア・アンカーを選ばせる際には、じっくり考えさせることが重要だ。たとえば、「僕、昇進とか別にいいんで、まあ、そこそこ給料もらえば、それで……」などと言っている若い社員が本当にそう思っているのか。5年後、周りがキャリアアップする中、自分が新入社員と同じような待遇を受けていても平気なのか、よく考えさせてみる必要がある。

 そして、それをじっくり考えること自体が、本人の仕事への取組みをより自覚的にさせる手助けになるのだ。「自分はこんなアンカーを持っている」と自分で認識すると、それだけでアンカーに則した振る舞いを行ないやすくなるのだ。

 これは社会心理学で「自己知覚」と呼ばれるもので、自分自身を知覚することで、ますます知覚に則した認知と行動が出やすくなることを示している。

 また、チームメンバー同士でお互いのキャリア・アンカーについて話し合うことも、コミュニケーションを深める意味で重要だ。

 キャリア・アンカーは仕事への姿勢を決める。普段から「あいつはなんであんな仕事の仕方なんだ」と不満を持って眺めている同僚のことも、その人のキャリア・アンカーを理解できれば、納得がいくこともあるだろう。その上で、両者にとって最もよい解決策を探ればよい。

 キャリア・アンカーについての詳しい記述は、『キャリア・アンカー:自分の本当の価値を発見しよう』(エドガー・シャイン著、金井寿宏訳 白桃書房)を参照されたい。

 筆者自身は、キャリア・アンカーの最も重要な功績は、そのことによって組織内外のコミュニケーションと相互理解を進められることにあると思っている。



かなり共感できる話でしたので、全文引用させていただきました。

若い頃は、仕事が一人前にこなせるようになるのに必死でした。

経験も足りず、視野も狭いので、全体が見えず、関心は自分の利害関係に向くことが多かったように感じます。

ただ、長年働き、経験を積んでくると、組織や社会の中で、自分の立場や求められる役割が変わってくるんですね。

会議や雑用に忙殺されるようになり、徐々にやりたいことができなくなります。

自分の意思に関係なく、スペシャリストからゼネラリストに変わらざるを得なくなるわけです。

ただ、これが実はできる人とできない人がいるんですね。

能力は皆あると思うので、たぶん性格・志向が原因なのかなと思いますが、頑としてスペシャリストを捨てない人もいるんで、役割分担が難しくなります。

役割分担の元になっているのが、人物評価ですね。

あの人はどんなタイプか、ということです。

あまりこういう話は、普段はしないのですが、たまに出張とかで何日か同僚と一緒になると、やはりこういう話も出ます。

びっくりするほど、人物評価が共通することが多いので、やっぱりみんな同じことを感じているんだと驚きます。

一番困るのが、文句ばかり言って、仕事をしない人。(組織が回らなくなります)

次に困るのが、表裏がありすぎる人。(陰口が多かったり、偉い人に取り入ろうとする人も多いか?)

その次は、対話ができない人。(思い込みが強かったり、すぐに感情的になる人など)

最後は、いい年をして、自分の利害ばかり考えている人。(結構、墓穴を掘る場合が多い(笑))


スキー関係でいうと、私の周りは、ほとんどが常識のあるマトモな方たちだと思います。

ただ、ネットとかで見ると、酷いですね。

思い込みが強く、すぐ感情が爆発して、罵り合いになっています。(加えて、下品だし(笑))

何で、普通の会話ができないんだろうと思います。

こういう出費ばかりのマイナー競技に関わる人(親とその子)は、ちょっと変わっている人が多いのでしょうかね?

でも、みんなが常識的になったら誰もオリンピックなど目指さなくなりますから、やっぱり能力のある子供たちは、トップを目指してほしいと思います。

計算高い常識人は、スキーでトップなど目指しませんから。(笑)

人間関係は常識的に、でも目指すところは非常識的に、といきたいところです。


あとは、きちんと自分の頭で考えられることが大事ではないかと思います。

選手の時は、あまり考えなくても済むかもしれませんが、指導者になったり、社会に出たりするとやはり、考える力が必要になってきます。

コーチの方々のブログなどを見ると、しっかり考えられる方、感性が強い方、事実だけを淡々と書いている方、と様々です。

大事なのは、毎日の出来事の中から、何を学び取れるかということだと思います。

そのための方法論は、学校でも学べますし、本にも書いてありますが、それが実行できるかどうかは本人次第なんです。(学習量とは、あまり関係がないように感じます)

特に学生の方は、自分の経験を頭の中で整理し、様々な手段を使って不足分を補いながらも、そこから何かを抽出し、次に生かしていく努力をされると良いと思います。

これができないと、何歳になっても薄っぺらな人間のままになってしまいます。


引用文に戻ると、やっぱり子供には「お父さんの仕事は金儲けだよ!」とは言えない気がします。(笑)

むしろ、宿題でこういう内容(お父さんの仕事関係)はマズイのでは?とさえ感じます。

また、人間だんだん欲が強まるのかもしれません。

若い頃は「自分の好きな生活ができればそれで十分。仕事は生活の手段」と考えていましたが、だんだん割り切れなくなって(というよりは、そんな甘いものではないと分かって)、「やっぱり仕事が中心」と考えるようになりました。

私の人生の中で、とてつもなく大きい比重を占めるものであり、友人、家族以外の第3者から見た時に、私自身の価値や存在意義を決定しうるものだという認識があります。

個人的には、これまでさんざん努力をして身につけてきた(と自分が思っている)何かを、このまましまい込むのではなく、可能な限り若い人たちに伝えていきたい、それが義務なのではないか、と考えています。

それが伝わったときは、本当にうれしいですよ!

お金に代えることはできません。(笑)

手術から、何とか生還しました。

手術から、何とか生還しました。

いや、本当に死ぬかと思いました。

腰椎ヘルニアの手術(PLDD)での出来事です。

手術方法としては、侵襲性(体へのダメージ)が低く、(他の方法と比べ)安全性が高いものです。

ですが、別のところに、落とし穴がありました。


症状は、20年来繰り返している腰痛。ただし、尻や足はほとんど痺れず、背中の一部に限局した強い痛みがあるというものです。

MRI検査では、腰椎の2番と3番の間、及び4番と5番の間にヘルニアがあることが(25年前から)分かっていました。(今回もMRI, CT, 単純レントゲン検査で最新状態を確認しています)

今回の見立てですと、上の方は椎間板が完全につぶれてしまい、椎体と椎体がくっついているような状態で、こうなってしまうと逆に痛みの原因になりにくいとのことでした。

一方、下の方は、それほど大きな突出はないものの、線維輪(椎間板周辺の硬い部分)に変性があり、何らかの事情で時々中身(髄核)が飛び出して神経を圧迫し、痛みを発生させていると思われる、とのこと。

今回は、特に痛みが激しく、3日間ほど全く起き上がることができなくなったことと、これまでの経験から、一般的な整形外科に行っても、強い痺れや排尿障害等がないことから、痛み止めを出され、安静にして様子を見て下さいで終わるだろうと思ったので、思い切ってレーザーや内視鏡手術ができる東京の医院にお願いしました。

勧められた手術方法は、「PLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)」です。

比較的小さいヘルニアに有効で、背中の斜め横からガイド針を刺し、その針の中穴を通して細いレーザーチューブを差し込み、椎間板の後方まで先端を運び、患部にレーザーを照射するという手法です。一定範囲を焼くことになるので、針先の位置を変えながら複数回、合計1000ジュールほど照射すると言うことでした。針先は、レントゲンの透視装置で確認しながら行っていました。

ヘルニア治療には、健康保険が使えない手術法がいくつかあり、この方法は、その中でも一番侵襲性が低いもののようです。レーザーによる治療効果の機序としては、

①椎間板内を焼くことにより内圧を低下(減圧)できる。(予防効果あり)

②椎間板後方を焼くことで、痛みを感じる神経を同時に焼くことができる。(除痛効果あり)

③熱によるタンパク質の硬化を利用して、線維輪を補強し、随核の飛び出しを防ぐ効果がある。(予防効果あり)

ということです。

手術自体は、局所麻酔下で行い、日帰りも可能なものです。

昨日の夕方からだったので、昼頃ゆっくりと行きました。


まず診察があり、手術内容の説明を受け、同意書を書いて、スタートです。

着替えをして、点滴のラインを取り、手術室へ。

手術台にうつぶせになりました。

(この先は、見ていないので推測です)

数人のスタッフが、私の体の位置を合わせたり、心電図、血圧計やパルスオキシメータ(指先に挟んで、動脈血酸素飽和度を測る装置)を付けたり、レーザーや、レントゲンなど、いろいろな機器の準備をしていました。同時に、執刀医が、針の挿入位置を測って、印を付けていました。

挿入位置が決まったところで、背中から脇腹を消毒し、滅菌した布を被せられて、始まりです。

針をぶすっと刺され、麻酔を入れ、さらに針を刺していきます。

レントゲンの透視装置で、針先を確認しながら、造影剤を入れたようです。


ここで異変が。

急に、吐き気がしてきて、頭がぐらぐらして、目の前が真っ暗になりました。

「気分が悪い」と、看護婦さんに伝えます。

この時点で、看護婦さんが「この患者さんは、歯科の麻酔でいつも気持ちが悪くなっている」と医師に伝えていました。

医師から麻酔のことを聞かれたため、全身麻酔(硬膜外麻酔あり)で手術したことが2回あり、術後、吐き気が凄かったこと、歯科のインプラント手術で気持ち悪くなり、麻酔を分割しながら投与していること、を伝えました。(検査前の問診票にも書いたし、看護婦さんにも伝えてましたけどね(今だから、笑)

その後、さらに具合が悪くなりました。

呼吸が苦しくなり、ひどく気持ちが悪くなり、冷や汗がどんどん出てきて、「もう続けられないです。中止して下さい」と訴えました。

その間ずっと息を「ハアハア」している状態でした。

前後して、「血圧が下がっている」という補助医師(たぶん、インターン)の声。

点滴ラインから昇圧剤を入れたようです。

私の様子を確認しながら、昇圧剤を数回追加していきました。(後で確認したところ、最高血圧で70mmHgも下がったそうです)

また、補助医師が「酸素が下がっています」とのことで、酸素チューブを鼻に通された状態で、苦しんでいました。

今思えば、最初の段階で、気分が悪いと伝えたことで、助かった気がします。

そのまま、麻酔を追加されていたら、たぶん気を失っていたと思いますね。(心臓だってどうなるか・・)


しばらくしたら、だんだん気分が落ち着いてきました。血圧も回復してきたようです。

医師が「大丈夫ですか?」

私「もう、大丈夫です」

医師「そうですか。では、続けましょう」

私「えっ!!」

追い打ちを掛けるように、

医師「もうこれ以上麻酔が使えないので、このまま(麻酔せずに)レーザーで焼いていきますから、痛かったら言って下さいね」

私「はい・・・分かりました・・。」(ストレス防御反応で脳内麻薬MAXです)

医師が何かを背中に入れています。

私「いたいっ!」

看護婦「どこが痛かったですか?」

私「背中の真ん中、背骨のところです」

医師「漏れてるな・・」とつぶやき、私に「今、造影剤を入れて針を確認してました」「また、痛かったら言って下さいね」

私「はい・・・・」

針先が決まったようで、「じゃあ、始めますよ」

何回か、レーザーのスイッチの音が聞こえました。

補助医師が何か言うが、聞き取れない。

医師「リセットしたのか?」、補助医師何か言う。

聞いていると、別の意味で冷や汗が出ます。

医師「では、また始めますよ」

「ジー、ジー、ジー」と10回ぐらい焼く音が。

思ったほど痛くありません。

針の位置を変え、また焼く音が。

私「いたー」

医師「どんな痛みですか?」

私「刺されるような痛さです」

医師「痛いほど効きますから」

焼いた後は、生理食塩水を入れて、患部を冷やします。

場所によって、痛かったり、痛くなかったりしましたが、レーザーを始めてからは、20分ぐらいで終わったように思います。

針を抜かれるときもまた、「いたー」

医師「はい、終わりましたからね」

私「ありがとうございました(助かった・・)」

ストレッチャーで、回復室に。

30分ほど休みました。

その間、補助医師の方が来られて「今日、帰られると言うことでしたが、ホテルをお取りしましょうか?無料で泊まることができます。空きがあるのは確認しました。明日もう一度、診察を受けるようにお願いします。」

私「分かりました。お願いします。妻も泊まることはできますか?」

医師「追加料金がかかりますが、大丈夫です」

ということで、生まれて初めて日比谷の帝国ホテルに泊まることになりました。(笑)

ただ、泊まる支度は何もしていなかったのですが。

まー、大丈夫だろ。

看護婦さんが来て、「起きて着替えて下さい。その後で、診察がありますから」

恐る恐る、起きました。

「あれ? 刺すような痛みがない!」

かなりの効き目があったようです。

医師「どうですか」

私「重たい痛みはありますが、刺されるような痛みは今のところありません」

(私は、(たぶん医師も)包丁とかで刺されたとかはありませんので、本当のところ、表現が適切かは良くわかりませんが・・)

医師「今日は、1000ジュールの予定でしたが、線維輪を破ってしまう可能性があったので、800ジュールで止めました。でも、効果は十分出ると思います。」

私「今日の段階で、手術がうまくいったかどうか、分かるのでしょうか?」

医師「まだ、焼いたところの痛みがあるので、明日ぐらいまでは分からないと思いますよ」

その後、事務長さん?が、タクシーを呼んでくれて、往復のタクシー代もいただきました。(歩いて数分のところです)

皆さんに、だいぶ残業をさせてしまいました。

でも、帰りにちゃんとお見送りをしていただくなど、非常に感じの良いところでした。

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タワーの方に泊まりました。

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26階、東側の窓から見える風景。

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下を見ると、恐ろしい。

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レストランから見た日比谷公園側。

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日比谷公園と皇居

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朝食付き。

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朝は、17階のビュッフェレストランで食べました。本当に、美味しかった!

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フロントロビーにあったヒマワリ。

宿泊費は、私の分が朝食込みで5万円だったようです。(病院払いでしたが)

大変な思いをしましたが、帝国ホテルに泊まれて良かった。(笑)(何もなければそのまま帰って、今日も仕事のつもりでしたから)。たぶん、もう二度と泊まれるチャンスもないでしょうし。

次の日(今日)は、簡単な診察と1ヶ月検診の予約をして、帰ってきました。

現在は、あんなに酷かった激痛がすっかり無くなりました。

まだ炎症があるとのことで、鈍い痛みはありますが、いずれ良くなって来ると思います。


教訓、

①アレルギーを持っている患者で、麻酔や造影剤を使うハメになったときは、スタッフに念には念を入れて話しておきましょう。

②病院側は、しっかり患者情報を共有できるようにしておきましょう。(特にお盆の時期で人の入れ替わりがあるとき!)

③インプラント、腰痛手術、レーシック、美容外科など、保険が使えない治療では、「短時間に、ほとんど痛みもなく」と簡便さを売りにすることが多いように感じますが、やっぱり手術は手術ですから、治療をする側も、受ける側も、もう一度そのリスクをきちんと考えた方が良いと思いました。

④ショック(アナフィラキシー?)で苦しんでいたときに、看護婦さんがずっと手を握っていてくれました。ずいぶん不安が和らぎました。凄い効果だと思いました。


今回は、私にとって大事件だったので、かなり詳しく書きました。

こういう情報は、皆さんの役に立たない方が良いと思いますが、念のため。(こんな事もあるんだと)

でも、私の体質に問題があるのであって、病院は凄く良いところでしたよ。

選手達の悲壮な覚悟

選手達の悲壮な覚悟

中国、メダルより国民生活だ!

2012/08/05 14:48 産経新聞

【矢板明夫のネットウオッチ】

 ロンドン五輪で中国人選手のメダルラッシュが続いている。しかし、4年前の北京五輪で中国が初めて国別メダルランキングで1位を獲得した時の大興奮ぶりと比べて、今大会の中国国内の反応はいささか冷静。インターネットには「金メダルをとったのはマイナースポーツばかりで自慢にならない」「金メダルの数よりも国民生活の改善を優先すべきだ」といった不満と反省が寄せられている。

 五輪開幕直後の7月28日、女子エアライフルの易思玲選手が、中国にとって1号となる金メダルを獲得した。中国メディアはこのニュースを大きく取り上げたが、ネットユーザーの反応は「エアライフルを触ったことがないから、すごいかどうか分からない」などと冷ややかだった。

 また、易思玲選手が帰国した際、ほかの選手とは別扱いで、空港のVIP通路で地元指導者の出迎えを受けたことに、「金メダリストを持ちあげすぎた。ほかのチームメンバーと一緒に行動させるべきだ」といった批判が集まった。

 これ以外でも、女子重量挙げ(58キロ級)の李雪英選手の金メダル獲得直後、父親の李相民さんが目に涙を浮かべながら、「もう2年も娘に会っていない」と語ったシーンも話題となった。これには「金メダルのためにそこまで犠牲を払う必要があるのか」「中国の選手はメダルの奴隷になっている」などの意見が噴出した。

 中国は金メダル獲得のために、国が莫大な予算を投じて選手を育成し、そのスケジュールを厳しく管理している。それは「挙国体制」と呼ばれ、金メダル量産につながっているが、今大会では、このやり方を疑問視し「スポーツをもっと楽しむべきだ」とする意見が多い。

 金メダルを取れなかった選手への同情が多いことも今大会の特徴だ。期待されていた男子重量挙げ(56キロ級)の呉景彪選手が惜しくも銀メダルとなったとき、「祖国に申し訳ない」と号泣したが、ネットでは「祖国と関係ない。気にする必要はない」と励ます声がほとんどだった。

 今大会の最初の種目である女子エアライフルをめぐっても、国内メディアの関心が金メダルをとった易思玲選手に集中し、同種目で銅メダルを獲得した喩丹選手を全く取り上げなかったことに「不公平だ。もっと紹介してほしい」などの不満が出ている。

 こうした声の背景にあるのは、中国勢が活躍するのは、重量挙げ、卓球といったマイナー種目がほとんどで、世界的人気があるサッカー、バスケットボール、陸上などで、あまりメダルを期待できないことへの国民の不満の存在もある。

 「金メダルの数を集めるだけでは自慢にならない。人気スポーツで勝たなければ、スポーツ大国と言えない」との意見もある。

 一方、「4年前の北京五輪で金メダルの数が世界一となったとき、中国が強国にとなったと思ったが、私たちの生活は良くならなかった。今思えば、莫大なスポーツ予算を国民生活に投じるべきだった」との反省も出ている。


これは、価値観次第だと思います。

特に「タイガーマザー」で繰り返し説明してきた「東アジア的価値観」と「欧米的価値観」のぶつかり合いでもあります。

引用文では、欧米流の価値観に従い、それに合致した中国内の意見をネットから拾い上げることで、中国のメダル獲得方法の異様さを示し、その意義を下げようとしています。

ただ、金メダルを国威発揚の場と考え、その獲得を至上命題にするのであれば、中国が行っているような、多大な経費を投入し、欧米流の人権?を制限する強化策は、一つのストレートな選択肢になるのでしょう。

大きな報酬を約束した上での徹底的な少数精鋭スパルタ練習が、金メダルを取るためには、最も効率が良いのだと思います。

中国人はある意味で欧米以上に個人主義(利益主義)ですから、金メダルをいくらたくさんとっても、自分の利益につながらなければ、文句を言う国民性です。

ですから、スポーツでも、一般的に個人競技に強く、団体競技に弱いとされています。

自分を犠牲にして、チームのために働くという発想になかなかならないようです。(笑)

日本と逆ですね。

メジャー競技、マイナー競技という区分で言えば、北京五輪で批判を強く受けて、大きく修正を計ってきたように思います。

それまでは、(ちょうど現在の韓国のように)マイナー競技で、金メダル数を稼いでいたのですが、今回はメジャー競技である水泳などにも力を入れてきたようです。

金メダル数で他国を上回ることで、その国の国民が自信を持てるのであれば、メジャー、マイナーの区別無く「数」が基準になると思います。

オリンピック委員会では、当然世界での普及度合いなどを参考にしながら、競技種目を選択していますので、建前上は、同じ色のメダルであればどの競技であっても同じ価値だと思います。

日本もマイナー競技であった柔道で金メダルを稼いできましたから、他国のことをとやかく言えないと思います。(笑)

最近は、世界的に普及が進んできたので、柔道でもなかなか金が取れない状況のようですが。


国が「金メダルに価値がある」と考えるのであれば、国が主導権を持って「国策」として、育成強化に取り組むのは自然です。

中国や韓国は、国が主導し、非人道的なギリギリのところまでスパルタ訓練を行い、金メダルを取ってきたようです。

その価値観(国威発揚)に共感した日本もこの方向に舵を切り「チーム「ニッポン」マルチサポート事業戦略」を立ち上げました。

お金を出すだけではなく、強化の内容まで国が主体性を持ってコントロールしようという考えだと思います。(実際には、国が競技団体をコントロールするやり方)

ただ、現在のところ根性論ではなく、科学的な方法論を取っていくという方針です。(ただし、スポーツ科学は未発達ですから、実際には、試行錯誤だと思います。今は、科学という名の「迷信」に過ぎません。)

そして、現在のところ、この数年来の取り組みは、メダルの総数を増やし、競技の底上げをもたらしたものの、金メダルには届かないという状況です。

最後まで勝ちきれない理由(卓球やバドミントンのように金とそれ以外の実力差が大きすぎるケース(銀でベスト)もあれば、惜しくも競り負けて銀になるようなケースもあると思います)が、地力の差であるならば、まず競技でその差を埋める努力が必要だと思いますし、競り負けた場合(決勝で負ける確率が有意の場合)は、その理由の分析が必要だと思います。


一方で、スポーツを国威発揚の場とは考えず、市民スポーツ活動の成果、あるいは健康増進の手段と考えるのであれば、「競技」に対する国の関与はできるだけ少なくするべきです。

オリンピックは「参加する事に意義がある」のであり、メダルを取ろうが取るまいが、(その選手のことなので)さしたる国民的関心事にはならないはずです。

「アルペン競技で何で金メダルを取れないか」なんて考える意義もあまりないことになります。


問題なのは、普段スポーツ(特にマイナー競技)に関心がないにもかかわらず、オリンピックの時だけ時事的に注目して、「何で勝てないんだ!」と文句を言うマスコミや国民が多いことでしょうか。

あるいは、日本や他国の金メダリストがどれほどの努力をして勝ち上がっているか、特に(身体能力に劣る)アジア諸国では非人道的な練習を長期間継続してまで勝ちに行っているという事実を認識せずに無責任なことを言う人がいるのもあると思います。

現状で、「金メダルを取れ」と言うことは、「金メダルのためには、あなたが障害者になっても良い、死んでもかまわない」ということさえ意味すると知るべきでしょうね。

人間らしい生活を捨て、命を削るトレーニングの結果、初めて勝利という対価を得ている状況です。

選手達は、そこまでの覚悟を持って戦っているのだと思います。(湯淺選手は、そう言ってました)

我々にできることは、そういう選手達に敬意を持ち、様々な形で支援・応援していくことだと思います。

(私も猛省します)

3周年記念! 「このブログのエッセンスのエッセンス」

3周年記念! このブログのエッセンスのエッセンス

早いもので、本日でブログ開設以来、3年になります。

3年前は、ワックスをどうやって掛けるかが、私にとって最大の課題でした。(笑)

アルペンという世界がどんなものかよくわからずに、でもとにかく、まずは家族で1年間頑張ろうと思っていました。

いや、本当に懐かしい。

アルペンも、ブログも結局3年間続きました。

足を踏み入れた感想は、子供達はそれなりに楽しくやっているが、親が必死な世界なんだな-、という感じです。

他のジュニアスポーツでもそうでしょうけど、親の熱心さがこの分野を支えているのでしょうね。

アクセスも100万アクセスを越え、まあ、ビックリです。

タイプ的には、徒党は組まずに、自分が正しいと思ったことしか言わない、しない人間なので、完全中立であることだけは保証します。(笑)

間違っていると思うと、何も配慮せずストレートにそういう内容で書きますし、頭に来ればアジテートする書き方もしますが、相手そのものを否定しているわけでもなく、いろんな意見があってこそのスキー界と思っています。

組織や周囲に気兼ねせずに、もっといろんな意見が出るようになると良いなと考えています。


今回は、「このブログのエッセンスのエッセンス」ということで、これまでの簡単なまとめを。

あまりにもいろいろ書いていて、何を書いたのか自分でも分からなくなっていますので、矛盾点やくどすぎる点もあるかと思いますが、ご容赦を願います。


運動に必要とされる要因は、どのスポーツでも共通で、①素質、②環境、③精神力、だと思います。(スポーツごとに割合が違う)

結果が出ないのは、この要因のいずれか、もしくは複数が足りないからですね。

端的に言えば、素質がないのか、努力が足りないのか、精神面が弱すぎるのか、です。


①素質

素質に関して言えば、野球やサッカーにはあふれんばかりの選手がたくさんいます。

私の世代では、マラソン大会で優勝するのは、陸上部ではなく、野球部でした。

彼らは、マラソンに限らず、どのスポーツも抜群にこなしていました。

そうした、地域で抜群の運動能力を持つ子供たちで構成される野球部やサッカー部の、その中のエースたちも、中学、高校、大学と進むにつれて、みんな生き残れずに辞めていきました。

プロ野球の中で活躍できる選手は、それは想像も出来ないような運動能力を持っているのだと思います。

そうした運動素質を持つ子供たちがスキーを選んでくれれば、アルペン界の人材不足は解消されるのですけどね。

競技で大成する選手は「モノが違う」というのはよく言われることです。

また、運動の素質の実体(遺伝子)に関しては、科学的な解明が進められているところです。


②環境

環境に関しては、多様な要素が関係していると思います。

ポイントは、必要かつ適切な練習を体系的に受けられるかどうか、ということかと思います。

目標は2つ。スキー滑走技術の向上とゲート滑走技術の向上です。

スキー滑走技術とは、どんな状況でも、安定してスピードが出せる技術のことかと思います。

比喩的に言えば、スキーが自分の体の一部になる感覚でしょうか。

スキーを履いてどんな滑り方でも出来る。

外足1本でも、内足1本でも滑れるし、ポジションも、真ん中はもちろん、前でも後ろでもいろんなポジションを自由に取ることが出来る。

前向きでも、後ろ向きでも、ジャンプしても、滑れるような、非常に幅の広い滑りが出来るようになることが、スキー滑走技術の向上だと考えています。

それにプラスして、ゲート滑走技術が必要になります。

順番としては、スキー滑走技術が先ですが、前者が出来ないと後者に進めないとか、堅苦しく考える必要は無いと思います。

ポイントは、「両方」を年齢に応じて適宜行うこと。

ポールが上手くいかなければ、フリーに戻るなど、課題・欠点を解決できるような柔軟な対応をするのが良いと思います。

シーズンも限られていますし、技術向上には「効率」も必要になると思います。

時間あたりの練習量という意味もありますが、それよりも、その選手の長所・短所に応じた練習方法を採れるかどうかが、大事と感じます。

例えば、選手に技術的な欠点があった場合、それを口で指摘するだけではなく、(例えば個別にバリエーショントレーニングを行うなどをして)効果的に欠点修正が出来るかどうか、が重要ですね。

そのキャンプのテーマに応じた全体練習と、選手個々の特徴に応じた個別練習が上手く組み合わされると良いと思います。

現実的には、あまりに多くの選手がいるとこの要求は難しそうな気がします。

基本的な技術ポイントは、

①外向傾をきちんと取れること(内倒、ローテーションしない)

②外足加重がしっかり出来ること。

③センターポジションを取れること。

④ターン局面に応じて重心移動がきちんと出来ること(切り替えで腰を高くして、板を踏み越える)

⑤高い位置からポールに入ること。(ポールを過ぎてからブレーキをかけない、ふくらまない)

あたりでしょうか。

精神面については、また別の機会に。


●具体例

「アルペンを始めることにした。どうすれば速くなるか?」という質問があったとします。

もう決めたのですから、①の素質は考えないことにします。

どういう環境を整えればいいのでしょうか?

①十分な練習量を確保する。

これは「絶対条件」です。

滑れば滑るほど上手くなります。

本気でやろうとするならば、シーズン中の土日祝、冬休み、春休みのすべてを当てる覚悟が必要です。

出来れば、オフシーズンも、体を鍛えながら定期的に雪上に立つことが望ましいと思います。

注:ここで言っているのは、「質を確保した上で、量を増やす」ということです。こんなこと言わなくても当然のことと思っていましたが。(笑)

②多くのバリエーションで練習をする。

練習時から、多彩な斜度、コースバリエーションで練習しておくことが望ましいです。

例えば、(菅平のような)バーンが固く、急斜面から緩斜面まであるスキー場で練習するのが効果的です。

バリエーションとして、コブやパウダー等も必要ですが、コブを滑ってポールを速くしようとは考えない方が良いです。(大会で失敗を減らす効果はあるかもしれません)

③出来れば10歳以下からアルペンを始める。

トップを目指したいという場合は、遅くとも小学校低・中学年からスキーを履くのが良いと思います。

これは、経験論的に間違いがないところだと思います。

サッカーで「ゴールデンエイジ理論」というものがありますが、これは全くの間違いです。

理由は、神経系の発達と運動学習能力の発達は、別モノだからです。

「一生に一度だけ訪れる「即座の習得(あらゆる動作を極めて短期間に覚える)」が可能な時期」という定義もデタラメです。

同様に「クラムジー」という概念も眉唾だと思っています。

第二次性徴を境とした身体の発達段階に合わせたトレーニングということでしたら、考え方は正しいと思います。

④結果が出るまでどのぐらいかかる?

これも経験的な意見ですが、やはり3年はかかると思います。

結果が出るまで、それだけ時間がかかる複雑な運動なのだと思います。

逆に、3年間必死で練習をすれば、誰でも必ず上手くなります。

ですから、いったんやると決めたなら、とにかく3年間は頑張ってください。

⑤良い指導者につく

始めたばかりですと、どこで、どの指導者について練習すれば良いか分からないと思います。

一番良いのは、経験者に聞くこと。

ネット等でも調べることはできます。(誤った情報も多いです)

ある程度候補が決まったら実際にキャンプに入ってみること。

コーチの性格や他の子供たちの様子も少し分かるかもしれません。

宣伝が上手いコーチ、下手なコーチ、口が上手いコーチ、体育会系コーチ、当然ながらいろいろです。(笑)

初期に試行錯誤はあっても、チームをいったん決めたらあまり変えない方が良いと思います。

(ただし、セカンドオピニオンは適宜もらった方が良いと思います。)

既に結果を出しているチームが良いのは確かですが、コーチとの相性もありますので、成績だけでなく、指導内容、人格も含めて慎重に選んだ方が良いと思います。

⑥判断する

冬はどこで練習するか、どの大会に出場するか、オフトレは何をするかなど、1年間のスケジュールの組み方。さらに、数年先の目標設定。

細かいこと、大きなこと、常に判断の連続です。

子供が結果を出せるかどうかは、(どのチームを選ぶかも含め)その8割ぐらいは親の「判断」に依存すると考えます。

実力以上の目標を立てても意味がありません。

頑張れば達成できるぐらいの目標を設定し、それを達成するためには、何をどうすれば良いのか、子供を含めてじっくりと話し合い、考え、決断する。

実行しながらも、状況に合わせて工程を修正しつつ、ベストの選択をしていく。

このプロセスは、子供の頭ごなしに行うのではなく、目的や効果を説明し、本人に納得してもらうことでモチベーションも上がってくると思います。

共同作業ではありますが、やはり人生経験の長い親が、最終的に判断し、責任も取っていく必要があると思います。


でも、個々のプロセスは、それなりに説明できるのですけど、何でスキーをするの? 何で競技をするの?という根本的な質問への回答は難しいですね。

多分、スキーをする理由は、「楽しいから」だと思います。

競技をする理由は、「自分自身を成長させるため」なのでしょうね。

その種目は何であれ、成長期に真剣に物事に打ち込むという経験は、子供の長い人生の中で素晴らしい糧になるものと信じています。

スポーツ育成における東アジア的思想と欧米的思想の潮流

スポーツ育成における東アジア的思想と欧米的思想の潮流

『にっぽん玉砕道 「子供が主役」で甲子園に10回も行けるかっ!』

2012.7.8 08:13 産経新聞書評


抜粋です。

野々村直通(なおみち)氏、この人がこの本で語っていることをぜひ、ぜひ読んでほしいのだ。

 野々村直通と言ってもピンと来ない読者もいるかもしれない。2010年春の選抜で、21世紀枠の向陽高校に敗れ、「21世紀枠に負けたことは末代までの恥」と発言して物議をかもした、島根・開星高校野球部の監督である(この件で、監督を辞任、今春定年退職したが)。

 野々村氏が、この本でどんなことを言っているか(紙幅の関係で一部要約)。

 〈「子供が主役」という考え方は絶対に間違っている。子供が主役、子供の個性を大切になどという考え方で接していたら、わがままにしか育ちません〉

 〈文科省、マスコミ、知識人、高野連は常に生徒が善、指導者側、体罰側が悪というイデオロギーにまみれてますよ。教師側なら「殴った」「叩(たた)いた」「体罰だ」「暴力だ」と必ず騒ぎ立て、「殴ってでも」「叩いてでも」「体罰・暴力と言われてまでも」生徒に向き合う教師、という観点で見ることはできない〉

 〈子供というものはまだ人格が形成されていません。人格の形成が伴っていないのに人権を与え、性善説に基づいて「子供は正義」として扱う。それが「そこのけ、そこのけ、子供が通る」という小人(こども)迎合主義を作りだしている〉

 これが本当の教育者というものだろう。監督として27歳の時から10回甲子園に出場してきた実績があるから説得力がある。

評・花田紀凱(かずよし)(『WiLL』編集長)


以下は、「汗と涙の高校野球とか言って、甲子園でビール売る高野連に物申す」より、

【勉強は「強いて」「勉める」こと】

─── 「ボコボコにしてやる」「殺してやる」という単語が連発していて、もの凄い本だなと思いました。この人が3月まで高校教師だったのかぁと(笑)。その発言の根底にある「教育は教師こそ主役」という考えがとても新鮮でした。

野々村 本を読んでいただければ想像できるかと思うんですけど、もうね、赴任した学校の最初の頃なんて学校全体がやさぐれてまして(笑)。そんな学校で生徒に話を聞いてもらおうと思ったら、もう「力」しかないんです。これは理屈じゃないんです。「この先生にはかなわんなぁ」と思ったら、そこからは言うことを聞いてくれるんです。そこから学校の秩序が生まれるんです。

─── 読んでいて、『スクール☆ウォーズ』を何度も連想しました。あの世界そのものですね。

野々村 ツッパっているような生徒は特に力に敏感なんです。だから、力関係がわかればちゃんと話を聞いてくれる。その上で、教師の方にその子をどうしたいのか、学校はどうあるべきか、という情熱があれば、ちゃんとそれは生徒に伝わっていくんですよ。

─── 教師の臨む姿勢から始まる、ということでの「教師が主役」なんですね。

野々村 そう! それなのに今の教育は「生徒が主役」とか言ってるでしょ。教師が子どもの顔色伺って「何がしたいの?」なんて聞いてるようじゃ何も生まれないですよ。教師が常に上に立って、生徒が教師を見る。「顔色を見る」というと言葉が悪いですけども、教師を意識しながら学校生活を過ごすのが健全な学校です。

─── では、学級崩壊も教師が主役であれば生まれない?

野々村 絶対に生まれないですね。ゆとりか自由か人権か知らんですけど、何も持たない生徒にいきなり「自由」を与えちゃいかんですよ。教育なんてね、先に生きてきた大人が正しい方向に導いてあげることなんですから。真剣にやれば、そこには「強制」や「管理」が絶対生まれるんです。これさえキチっとやれば、学級崩壊なんてありえないですよ。甘やかしとったらいかんですよ。勉強は「強いて」「勉める」ことなんです。

【垂直思考と水平思考】

─── 最近「叱る技術」が話題になっています。野々村さんには当たり前のことだと思いますが、それができない先生は何か問題なんでしょうか。

野々村 教師が「今」を求めすぎなんですよ。「今」生徒に好かれようとしている。叱ったら、そりゃ生徒はソッポ向きますよ。でも、何年か先にわかってくれるんだったら、「今」嫌われることも必要じゃないですか。もちろん、褒める教育も必要ですが、褒めてばかりだとそのうち効かなくなるんです。頑張って頑張って結果が出たときに褒められて、はじめて嬉しいんですよ。逆にミスをしたらちゃんと叱る。叱られたことがあるから、褒められて嬉しいんです。褒められ続けたら、褒められることに麻痺してそれ以上成長しなくなります。

─── 叱る技術がない先生は、褒める技術もないということですね。

野々村 人間の感情は相対的だから。怖い先生に呼び出し食らって褒められたら、もう効果倍増でしょ。この使い分けですよ。褒めることの効果を上げるためにも叱らないといけない。毎日ステーキ食ってたらそのうち食べるものなくなるじゃないですか。

─── 「今が良ければ」という発想は教師に限らず誰しもが抱きがちです。

野々村 今の子は生まれた時から食べ物も携帯でも何でもあって、全てが「当たり前」からスタートする。もっと歴史を学ぶ必要がありますよね。ワシは講演でよく「垂直思考と水平思考」という話をするんですが、今の時代みんな「水平思考」ばっかりなんですよ。

横一線でまわりと比較して、もっと豊かになりたい、今がよければいいという。だけど、縦軸という、過去と未来をどう捉えるか。過去には感謝して、未来はよりいい国に、よりいい世の中に、というね。

(中略)

【ただ生きるな、善く生きよ!】

─── そして、甲子園の常連校となるわけですが、ズバリ「野々村野球」とは何でしょうか?

野々村 やっぱり「気持ち」でしょうね。技術や体力も勝つためにはもちろん必要ですが、やっぱり高校野球って最後は精神力、心の問題なんです。技術の足りない部分をカバー出来るのは心。体力を最後にカバー出来るのも心。バッターボックスに立ったからには命がけでバットを振る気持ちですよね。

─── 「精神野球」と聞くと野球ファンであっても非難する人もいますが、ここで言う「精神」は努力・根性ではなく、野球への取り組み方・心構え、ということでしょうか?

野々村 そうですね。歯を食いしばって耐え忍ぶ根性論じゃなくて、やるからには一生懸命、心を込めてやろう! と。それが集中力にも繋がりますから。ワシは「常在戦場」とグラウンドに書いたんですが、「グラウンドに一歩出たら命がけでやろう。ユニホーム・練習着を着ることは鎧兜を身につけることと一緒だよ」と毎日の様に選手に言い聞かせてきました。



昨日書いた下の文章の経験例が載っていましたので、引用させていただきました。

「過去に、マスコミやモンスターペアレンツからさんざんバッシングを受けたため、教員は加害者に対して強い指導が出来ない状態に置かれています。(教員が生徒から暴行等を受けてもほとんど泣き寝入りをしています)
マスコミは、教員の指導手段を奪った上で、指導できないのは教員がダメだからだとバッシングしているわけです。」

この元監督さんの主張は、確かにアナクロニズムではありますが、一面の真理が含まれていると思います。

日本は以前から儒教的な国家でしたから、戦後になって半強制的に自由・主体性尊重の教育を取り入れたものの、その本質が理解できないまま、機能不全を起こしていると思います。

それまで、東アジアの儒教国家的基盤しかなく、(責任やモラルを含めた)個人が十分確立されていなかった状態で、欧米の個人尊重思想が形式的に取り入れられた結果、「自分さえ良ければいい」というモラルハザード的な身勝手さが生まれてきたように感じます。(もともと個人の倫理観念が弱かった。あったのは、回り(世間)からの監視的な圧力)

韓国が上手かったのは、儒教的な考え方を、日本ほど急激に捨てなかったことだと思います。

一方、本家のはずの中国は、もともと功利的な考え方をする人が多く、ある意味欧米以上に自己主張が強い国です。(あまり儒教的ではなく、利益があればそこにみんな必死になって集まるイメージ)

そしてこの東アジア的な考え方が、タイガーマザー方式として、アメリカで議論を呼んだと。(しつこいですが)

この方式では、経験のある人間が判断を行い、その決定に下が従い、集団で目標に向かって頑張ることが特徴で、(上の判断が正しければ)システムとしてきわめて効率的です。(会社組織に親和性が高い)

戦後の経済成長の原動力であり、その時期のスポーツの活躍も例外なく、この儒教的思想の産物だと感じています。

スポーツでは、素質に劣る人材を少数精鋭で叩き上げて、世界で戦える選手にしていました。

まあ、東大卒のエリート官僚が国の方針を決定し、庶民は文句を言わずに必死になって働く構図です。

日本の国を中心に考えれば、この方法が一番効率的なのでしょうけど、ただ、働き蜂としてこき使われる側にとっては、たまらないシステムです。

民主主義の思想にも反します。

その(正しい)民主主義の考え方に沿った改革を行った結果、官僚に圧力団体として働く大衆迎合政治家が増えましたが、逆に日本の国としては、統制が取れずバラバラになり、効率性や頑張る力も失い、沈もうとしています。

儒教的な考え方は、元監督の引用例のように体育会的な指導方法として、今でも生き残っているところが多いと思います。

今の日本のスキー界の現状を見た場合、世界で戦う人材育成を(例えば欧米的な選抜的育成制度の確立など)中長期的環境整備の成果として待てるほど時間が残されていないように感じます。

遅滞なく育成を行うのであれば、少し時代の針を過去に戻すやり方になりますが、少数精鋭で、(しかし根性論ではなく)科学的な方法論をしっかり取り入れ、海外遠征も随時行いながら、スパルタ練習によって徹底的に鍛え上げるしか選択肢はないと思います。(もちろん長期的な環境整備も同時に行っておくべき)


ただ、当然大部分の選手には、そんなこと必要ないと思います。

たぶん、みんな好きでスキーをしているだけなので、楽しむ要素を排除する理由はありません。

(ジュニア層は育成の観点から、シニア層は趣味や健康増進の観点から)結果のみを追求しているわけではないということです。

友達同士で、楽しく刺激し合いながら練習を頑張り、もし結果が良ければ「最高!」という考え方が一番長続きすると思います。

うちもこちら側ですし(笑)

重要なのは、トップを目指し、世界と戦うという目標を設定するのであれば、それに最もふさわしい方法をとるべきでしょうし、そうでない場合も各人のできる範囲で目標が達成できるような道筋を付けておくと言うことだと思います。

この達成目標別のプロセス(主なもので良いと思います)を、明確化しておくことが必要ではないかと思います。

そして、国策としてトップ選手の育成を目指すパスを設定するのであれば、それ相応の環境整備をするべきでしょう。

話をまとめると、

①スポーツはその国の文化の一部である。

②現在の日本には東アジア的思想と欧米的思想の2つの潮流がある。

③スポーツ育成に対する考え方も、そのはざまで揺れていると言うことです。

いじめ問題に関して

いじめ問題に関して

まずは、学校側がどのような対応を取っているのか見ることにします。

いじめの問題に関する指導の手引き

奈良県教育委員会

定義

自分より弱いものに対して一方的に、身体的、心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの。なお、起こった場所は学校の内外を問わない。(文部科学省の定義)

とらえ方

① いじめは、一人又は集団で、特定の者に対して暴力を振るったり、仲間はずれにしたり、集団による無視などを繰り返し、長期にわたり相手に精神的、肉体的な苦痛を与える行為である。
② いじめは、相手に大きな苦痛を与え、人権を侵害する行為であるばかりでなく、本人自身の心身の健全な発達をも阻害するものであり、子どもの人格形成上見逃すことのできない大きな問題である。

(中略)

キャプチャ

いじめの問題への対応に当たっての基本的認識

文科省「いじめの問題の解決のために当面取るべき方策等について」より

(1) 「弱い者をいじめることは人間として絶対に許されない。」との強い認識に立つこと
いじめについては、従来、一部にいじめられる側にもそれなりの理由や原因があるとの意見が見受けられることがあったが、いじめられる側の責に帰すことは断じてあってはならない。いじめは、子どもの健全な成長にとって看過できない影響を及ぼす深刻な問題であるとともに、人権に関わる重大な問題である。いじめの問題については、まず誰よりもいじめる側が悪いのだという認識に立ち、毅然とした態度で臨むことが必要である。いじめは卑劣な行為であり、人間として絶対に許されないという自覚を促す指導を行い、その責任の所在を明確にすることが重要である。社会で許されない行為は子どもでも許されないものであり、児童生徒に、何をしても責任を問われないという感覚を持たせることは教育上も望ましくないと考えられる。いじめをめぐっては、いじめる者といじめられる者の他に、それを傍観したり、はやしたてたりする者が存在するが、こういった行為も同様に許されないとの認識を持たせることが大切である。

(2) いじめられている子どもの立場に立った親身な指導を行うこと
いじめは、外からは見えにくい形で行われることが多く、いじめやその兆候を見逃してしまう危険性が高い。また、いじめられている子どもは、いじめを認めることを恥ずかしいと考えたり、仕返しを恐れるあまり、いじめの事実について尋ねても自ら否定するといったように、人に打ち明けられず悩みを抱え込んでいることも多い。したがって、いじめの問題の対応に当たっては、子どもの苦しみや辛さを親身になって受け止め、子どもが発する危険信号を、あらゆる機会を通じて鋭敏に捉えるよう努めることが大切である。その際、いじめであるか否かの判断は、あくまでいじめられている子どもの認識の問題であるということを銘記し、表面的・形式的な判断で済ませることなく、子どもの立場に立って細心の注意を払い、親身の指導を行うことが不可欠である。

(中略)

(5) いじめの問題は家庭教育の在り方に大きなかかわりを有していること
家庭は、子どもの人格形成に第一義的な責任を有しており、いじめの問題の解決のために極めて重要な役割を担っている。一方、近年、都市化、核家族化等家庭や家族を取り巻く社会環境の著しい変化の中で、家庭の教育機能の低下やしつけの不徹底といった状況が生まれており、これらがいじめの背景の一つとして指摘されている。いじめの問題を解決するためには、各家庭において、いじめの問題の持つ重さと家庭の教育的役割の重要性を再認識することが強く求められる。

(中略)


②保護者とのきめ細かな連携
保護者からいじめについての訴えを受けた場合には、まず、親としての不安感や苦しみ等に謙虚に耳を傾け、学校への信頼関係の維持・回復に努めることが必要である。その上で、関係児童生徒の保護者の理解と協力も得ながら、きめ細かく適切な指導を行っていくことが必要である。

③ いじめる側への指導
いじめを行った児童生徒に対しては、心理的な孤立感・疎外感を与えることなどがないように一定の教育的配慮の下に、いじめの非人間性に気付かせ、他人の痛みを理解できるよう教育的な指導が必要である。しかしながら、いじめの状況が一定の限度を超え、いじめられる側を守るために必要である場合には、いじめる側に対し出席停止の措置を講じたり、警察等適切な関係機関の協力を求め、厳しい対応を取ることも必要である。
また、児童生徒がいじめについて教師に相談あるいは通報したこと等によりかえってひどいいじめを受ける、あるいは新たないじめの対象となるというケースもしばしば見受けられ、こうした場合には、児童生徒は学校に対する信頼をなくし、孤立を深めるという結果につながることが多い。したがって、教師は、そういった児童生徒をきちんと守るといった姿勢を持つとともに、そのとき限りの指導に終わることなく、いじめが完全になくなるまで注意深く継続して徹底的に指導を行っていく必要がある。

(中略)

警察等関係機関との連携
① 暴行や恐喝などの犯罪行為や個人を誹謗中傷するようなサイトへの書き込み等、学校の指導の限界を超える深刻ないじめについては、その指導に当たって学校の主体性を維持しながら、地元警察署と連携して対応することも必要である。
② これまで、ともすると警察との連携に躊躇する面もみられたが、社会で許されない行為は子どもでも許されないとの認識に立ち、毅然とした対応をとらなければならない場合がある。そうした場合に、速やかな連携が図られるよう、日常的に警察と連携協力できる関係にあること。
③ いじめの状況が一定の限度を超える場合には、いじめを受けている児童生徒を守るために、いじめを行っている児童生徒に対し出席停止の措置を講じたり、警察等適切な関係機関の協力を求め、厳しい対応策をとることも必要である。


文部科学省の出した方策は「分析」に関しては妥当だと思います。

いじめ問題が起こったときに、マスコミは必ず担任、学校、行政を責め立てます。

もちろんこの方達にも責任はあるのでしょうけど、責任の第1の所在は当然「加害者」ですよね。

そして、加害者が未成年の場合は、一般的にその賠償責任は「加害者の親」が負うことになるはずです(注)。

親には、道義的・社会的責任も当然発生するでしょう。

なぜ、マスコミは、こういう主旨に沿った報道をしないのか不思議です。

加害者を野放しにして、学校を責め立てても問題の解決にはならないと思います。

(少年法第61条の報道規制などに見られるように)私には、犯罪者が少年の場合、必要以上に守られすぎていると感じます。

将来に向けての保護更生の側面もあるのでしょうけど、やはり確信的に犯罪を実行していて、その内容がきわめて悪質かつ重大な影響を持つ場合、それに見合った社会的罰を受けるべきだと考えます。


また、文科省のマニュアルは、具体的な「対応方法」に関しては必ずしもはっきりしていません。

酷いいじめがあった場合、被害者は「侵害受容」の状況にあることが多いと思われます。(こちらを参照)

生物がストレスを受け、それを回避できないものとして受け入れるときは、行動停止・循環器系低下タイプの情動反応を示し、オピオイド(いわゆる脳内麻薬様物質)による鎮痛作用を受けます。

つまり、強いストレスを継続的に受けている状況では、(抵抗からあきらめに変わる境界レベルに個人差があるにしても)人は誰しも「抵抗してもどうにもならない。もうダメだ。あきらめるしかない」という反応に追い込まれ、加害者の言うがまま、されるがままに、すべて受け入れる状態に「生理的な仕組み」としてなってしまうということです。

逆らう気力など失われ、死ねと言われれば死んでしまう精神反応になってしまうのですね。

こうなると、もはや自分自身で解決を試みることは不可能になります。

本人は、「逃げることすらできない」ので、周りが助けるしかないわけです。

*ここは大事です! 
よく「被害者は学校に行かなければいいじゃないか」と言う人がいますが、精神的に支配されていますので、「学校に行かないという選択すら出来ない」状態なのですよ!
ですから、周りが助けるしかないんです。


その周りがどうかというと、クラス生徒のほとんどが(自分にいじめが回ってこないように)観衆であったり、傍観者であったりします。

被害者を助ける生徒は、ごくマレです。

一方、問題解決を図るべき教員は、力ずくで加害生徒を押さえ込むことが出来ず、説得を試みるだけです。

そして、ほとんどのケースで、加害生徒に馬鹿にされ、解決できません。

過去に、マスコミやモンスターペアレンツからさんざんバッシングを受けたため、教員は加害者に対して強い指導が出来ない状態に置かれています。(教員が生徒から暴行等を受けてもほとんど泣き寝入りをしています)

マスコミは、教員の指導手段を奪った上で、指導できないのは教員がダメだからだとバッシングしているわけです。

教員は、加害生徒にお願いするしかないんですね。

「頼むからあの子を虐めるのは止めてください」
と。

そしてガン無視される(笑)

理屈なんて通じるわけないですから。


いじめ問題が難しいのは、事件になるのは、虐められた生徒が自殺などの重大行動をした場合だということです。

そうでなければ、一般に知られることもありません。

そして、被害生徒が重大行動に出るかどうか、第3者にはなかなか分からないということです。

つまり、ほとんどのケースでは、教員、観衆、傍観者は、被害者が死ぬことまで予測していなかった(十分な予見可能性があったとは言えない状況)と思われます。

(明らかに死ぬと分かっていれば、当然、学校側は断固として対応したと思います)

では、こういう状況では、どうすればいいのでしょうか?

どういう反応をするか、被害者生徒の性格の深い部分まで、教員が理解するのは難しいと思われますので、やはり危ない兆候は親が察知し、決断するしかないと私は考えます。

教員と親の連絡を密にした上で、親が危険だと感じたら、親の判断で「転校させる」「登校を控える」という行動を取るべきだと思います。(そうした緊急避難的対応を躊躇無くできるようにするべき)

教員から被害者に対して「転校したら?」などどいうアドバイスは出来ませんし。

教員が、親から「加害者を何とかしろ」という正論を言われ、強い手段を取れないまま説得を試みるが、解決できずに、事態が悪い方向に進んでしまうケースが多いのだと思います。


また、被害者の親が「行政」に対して損害賠償を求めるというフォロー報道がよくされますが、私は、マスコミが主として報道すべきは、「加害者(の親)」に対する訴訟だと思います。

加害者とその親の責任の取り方をきちんと報道し、少年犯罪の抑止力にするべきだと考えます。

もちろん、加害者の「刑事的処遇」についても、きちんと報道するべきです。

いじめをすると(親も含め)大変な償いをすることになり、何一つ良いことはない、ということをいじめ予備軍に分からせるべきです。

また、長期的には、教員が生徒をきちんとコントロールできるような仕組みを作るべきでしょうし、同時にマスコミは無責任な報道をやめるべきだと思います。

そうしないと、学校がいつまでも動物園のままで、勉学の場以前に、最低限のルールやマナーを学ぶ人間教育の場にさえならないと思います。

(注)未成年者の犯罪に対する親の損害賠償義務
民法714条1項では、「責任無能力者の監督責任」といって、「責任無能力者」が第三者に加えた損害については「責任無能力者」に対して監督義務を負っている者が責任を負うと規定されています。
 未成年者の場合、年齢が低ければ低いほど「責任無能力者」に当たる可能性が高くなります。「未成年者」は民法第4条で、年齢が満二十歳未満のこととされており、未成年者が他人に損害を与えた場合、「自己の行為の責任を弁識するに足りる知能」を備えていない場合には責任を負わないとされています(民法712条)。
 ここでいう「自己の行為の責任を弁識するに足りる知能」が「責任能力」になるのですが、この責任能力は11歳で「ある」とされた判例もあれば、12歳で「ない」とされた判例もあります。未成年者の親は未成年者に対して監督義務を負っていますから、例外ももちろんありますが、責任能力がない未成年者の子が行った第三者への加害行為については、親が「責任無能力者の監督責任」を負うことになります。

 この場合の焦点は、中学1年生のヨシキ少年が責任無能力者と認定されるかどうかです。もし、認定されれば親が監督責任を負うことになります。しかし、実際のところ、こうした議論をするまでもなく、親が解決金や損害賠償を支払い、示談(和解)が成立することが多いと本書では指摘されています。


「タイガーマザー」と「文武両道」

「タイガーマザー」と「文武両道」

過去に何回か触れてきた「タイガーマザー」(こちらこちらこちらを参照)。

その(中国式と称する)スパルタ教育のエキセントリックさ故に2011年にアメリカで大論争を引き起こしたイェール大学のエイミー・チュア教授の著書です。

彼女は、2人の子供に対して厳しい教育を施した結果、娘さんは音楽でも学業でも超一流の成功を収めたとのことです。

◎タイガー・マザーの教育方針
1.子どもにとって何が最も良いかを知っているのは親しかいない。
2.何かに秀で、特別上手にできるようになるまでには辛い「練習」を経なければならない。上手にできるようにならない限り、楽しむ域にはいつまでたっても到達しない。
3.子どもの自主性に任せる欧米の自由放任主義の親は、子どもの自己評価(セルフ・エスティーム)を心配して途中で止めることを許可してしまうが、辛さを通り越してあることができるようになることほど子どもの自己評価を高めるものはない。
4.最初は強制されても、うまくできるようになると、それが子どもの自信になり、やがてそれが好きになるという好循環が生まれる。

(本の紹介文より)

ただ、そのやり方が子供の自由や自主性を奪うものであったために、アメリカ人には相当カチンと来たようです。(チュア氏もアメリカ生まれですが)

最近は、経済のみならず、学業(の国際比較)やスポーツ、囲碁などの世界でも、中国や韓国に抜かれつつある日本の現状から、この論争は米国における教育論争としてだけではなく、日本のスポーツ選手育成においても参考になる点があるのではないかと考えています。




以下は、KYM中国語教室「書籍紹介-「TIGER MOTHER(タイガー・マザー)」」からの引用です。

本書ではエイミーが性格の異なる二人の娘に、学業を始め、長女にピアノ、次女にピアノとバイオリンを習わせていました。従順で呑み込みの早い長女に対して、次女は「野生の馬を手なずけるような子」でした。そんな性格の二人に、どんなリスクも厭わないタイガー・マザーエイミーは、人に「そこまでやるの?!」と思わせるようなエピソードを本書にたくさん綴りました。彼女の揺るぎない信念と覚悟により、結果的に、二人の娘はともに学業優秀、ピアノとバイオリンでも超一流の腕前を身に着けるようになりました。

(中略)

私が驚いたのは、著者のエイミーは、アメリカ生まれとはいえ、本土の殆どの中国人以上に、親の世代のやり方を引き継ぎ、彼女の個性的な性格によって中国式英才教育をタイガー・マザー式として極端化しました。
 
タイガ・マザー方式は無論過激的ですが、その過激な教育方針に隠されたメッセージはなんでしょうか。

エイミーの両親の第一世代というのは着のみ着のままでアメリカに移民し頑張ってきた世代で、彼らはすさまじい努力で成功をものにしました。その恩恵と厳しい教育を受け、社会で良い地位につくことができたのが第二世代です。そして生まれながらに富と自由を享受し、ちょっと気が抜けてしまう第三世代はエイミーの娘たちにあたります。中国の古い格言に「富不出三代(繁栄は三世代続くことはない)」というものがあります。エイミーは両親からしっかりとその教えを受け、第三代の娘たちに対して危機感を持っていたのではないでしょうか。

 一方、エイミーの夫のジェドはユダヤ系アメリカ人で、同じイェール大学法科大学院教授で推理作家でもあります。本書は、中国系アメリカ人の子育てを通して描かれた母親と二人の娘の物語であり、家庭内において欧米と東洋の文化および教育の衝突の話しでもあります。

 自由放任主義の欧米スタイルにタイガー・マザー方式は真っ向から突っ込みました。 小さいこどもには選択基準もないしわかるわけがないのだから、すべて親が選択し道を切り開いてやるのです。最初は強制ですが、やがて成功したらそれが自信になり、子供はやがてそれが好きになるという好循環が生まれます。しかし、失敗した場合は、本書の中でも、次女に対して、後半のタイガー・マザーは無意識のうちに厳しい教育方針を「中庸の場」に持って行ったように思います。


とても納得できる意見です。

我々の親の世代は、大変な努力によって、戦後の廃墟から奇跡の復興、そして高度成長を成し遂げました。

その世代には著名なバレーボールやレスリングのコーチ達もおり、工夫を凝らしたスパルタ練習で選手を鍛え上げ、オリンピックでメダルを獲得していました。

我々が第2世代だとすると、アメリカ式の自主性を尊重する戦後教育の結果、価値観の相対化が測られ「自分はこう思うよ。自分だったらこうするよ。後は自分で決めてね。」という意見しかできなくなりました。

危機感を持ちながら、他人に強制・命令できないようしつけられた(ので問題解決が図れない)という非効率性のジレンマに陥っています。(逆に言えば民主的)

すり込まれた価値観を捨て去る決断もできずに、明確な教育の方向性を出せない状況にあります。

そして、第3世代が我々の子供たち。

もう、我々親がフワフワしてますからね。

感じるのは、第2世代から第3世代にかけて、「実直さ」に対する価値評価が下がり、「(ずるくても)上手くやった方が勝ち」というような風潮が出てきていること。

楽をしながら、結果だけは得たいと。(笑)

当然、競争力は低下する一方です。


競技スポーツの最終目標は「勝つこと」しかありません。

勝つための要素は、「素質」+「環境」+「努力」。

親が子供の素質を見抜き、たとえその過程がスパルタ式であっても、結果として子供が成功すれば、勝負の世界ではそれは「正しい方法」と見なされます。

ただ、音楽やスポーツは、トップを目指すためには素質が大きく影響するので、その素質を見誤り、さんざん努力をしながら結果が出なかった場合には、相当厳しい状況に置かれます。

特に、それ「のみ」に賭けて失敗した場合は、代替選択肢が無くなります。

チュア氏の賢いところは、子供に学業と音楽の「両方」での成功を求めたところです。

たとえ音楽で身を立てられないにしても、学業(社会)で成功できれば、音楽は知識人の教養として十分に役に立ちます。


スポーツでも同じかと思います。

文武両道というのは、なかなか達成することが難しいからこそ、その価値が主張される言葉だと思います。

タイガーマザーを我々のケースに当てはめれば、「スポーツ」と「学業」を高いレベルで達成すること。

これが(オリンピックに出られないような)我々一般人(の子供)にとって一番の目標になると思います。

だけど皮肉なことに、この文武両道がことさら強調されている日本では、実は達成できる人がほとんどいなくて、逆にアメリカには多いという状況があります。

アメリカでは、スポーツ選手として成功(あるいは失敗)した後で、大学に戻り、その後ビジネスや学問で成功する人がたくさんいますので。

何歳になってもやり直すことができる社会なのですね。

日本は、スポーツ専業で失敗すると人生の方向転換が難しくなります。

だからこそ、文武両道を目指すしかない状況であるとも言えます。


そして、さらに言えば、その状況こそが日本のスポーツ界の弱さの原因の一つではないかと思います。

方向転換が出来ないリスクを考えて、多くの親は子供を「スポーツ専業」にしきれない。

かといって、中途半端に西洋式教育を受けていますから、子供の反発を抑え込み、自分自身も辛い努力を払わざるを得ない「スパルタ式文武両道」を目指すほどの覚悟もない。

建前としては両立を目指しながら、ずるずると中途半端になっているケースが、大半ではないでしょうか?

専業で頑張れないし、スパルタ式両立もできない。

結果として、欧米に勝てないばかりか、中国・韓国にも負けるという状況が生まれていると思います。

後者は、基本的にそれ一本に賭けていて、とてつもないモチベーションを持ってますから。

彼らは、失敗したらどうなるなんて考えずに、常にのし上がるつもりで戦っています。

厳しい世界だから子供にやらせたくない、というのは日本的な「親の甘え」かもしれないと感じました。

タイガーマザーにあって、我々に無いものは、「揺るぎない信念と覚悟」だと思います。

100万アクセスに感謝!

100万アクセスに感謝!

2009年7月25日に開設して以来、2年11ヶ月で100万アクセスに達しました。

本当に、気が遠くなるような数字です。

これまでご覧いただいたすべての方々に感謝を申し上げます。

(ただ、このカウント数はいわゆるページビューなので、人数(ユニークアクセス)にすると半分以下になると思われます。)

特に宣伝もしていなかったので、最初の頃は1日で10-20カウントだった事を思い出します。

継続して記事を書いていくうちに検索サイトに掲載されるようになり、アクセスが少しずつ増え始めました。(この間、1年ぐらい掛かっています)

2年目に、多くのスキー関連サイトで紹介されるようになり、徐々に注目されるようになってきました。

最初の頃は、大してスキー経験もない人間がこんなサイトを作って良いのだろうかと感じておりましたが、最近では開き直ってしまい、「もう、なるようにしかならん!」という感じです。(笑)


本ブログは利益を目的にしたものではなく、モチベーションとしては、スキー界、特にジュニアレーシングに少しでも貢献したいというものなので、多くの方にご覧いただいているという事実は、(役に立っているかどうかは別として)私にとって大変な励みになります。

時には、「そんなこと書くと、自分の損になるだけでしょう。書かない方がいいのに。」という忠告を受けることもあります。

別に良いんですよ。(笑)

自分たちの事だけを考えてたら、こんなブログ継続できません。

書いた情報が少しでも誰かの役に立ってもらえれば、私は満足です。

そもそも、自分自身が興味を持ったことだけを記事にしているので、記事の捨取選択に関して言えば、全く勝手気ままです。

事実関係に関しては、可能な限り正確性を保つように努力はしておりますが、私が意見として書いている部分は「言いたい放題」です。(笑)

何でこんなに沢山のアクセスがあるのか、正直言って私にも良くわかりません。

推察するに、(ジュニア)レーシングに関して、ポータルサイト(ワン・ストップ・サイト)としての役割を果たしているのかもしれませんし、海外情報なども少しは役に立っているのかもしれません。

業界の方が、なかなか自分の意見が言えない状況も何となくわかりますので、全くしがらみのない人間だからこそ書ける部分もあるのかもしれません。

基本スタンスとしては、上(特にSAJ)には厳しく、選手達には「応援を」、と心がけています。

すき間産業としての「レーシングポータル」としての存在意義があるうちは、マイペースではありますが、ボチボチ続けて行きたいと考えております。

引き続きよろしくお願いします。

SAJ及びスキージャーナリズムがするべきこと

SAJ及びスキージャーナリズムがするべきこと

今シーズンから来シーズンにかけて、

①板の規格変更

②ビンディング・ブーツの規格変更

③ロゴ規格の厳格化

④ワンピースの規格変更

⑤年齢グループの引き上げ

⑥FIS登録年齢の引き上げ

など、様々な変更が行われようとしています。

いずれも、きわめて重要な変更ですので、本来、SAJやジャーナリズムがきちんと報告するべき事項だと考えます。

少なくとも、速報性が必要な内容に関しては、例えば、SJやSGの記者が韓国のFIS総会に出席して、逐次レポートを入れるべきだったと思います。(近いですし)

ホームページやツイッタ-等の速報手段は持っているのですから、メーカー等各社の宣伝や一般紙等の情報をただコピー(リンク)して流しているだけではなく、現在行われている重要な改正をきちんとフォローすべきです。

1ヶ月も後になって、欧米マスコミの記事を寄せ集めたような小特集を雑誌に載せただけで、お茶を濁している現状は、本当に情けない限りです。

SAJは、理事候補者を出さないだけでなく、報告書もろくに公表しません。こんな無責任な不作為は一般社会(マトモな会社・団体)ではあり得ないですよ。こんな会社があったら、数年のうちに倒産します。

このブログが多くの人に見られている理由の一つは、SAJなり、ジャーナリズムなり、スキーのプロ達なりが「本当に選手達に必要な情報を、的確に提供できていないから」だと言うことを理解すべきです。(それでも熱心な方が見ているだけで、ほとんどの人は知らない、関心がないと思いますが・・)

大体、こんな素人が匿名で書いているブログ(=記載内容に責任が持てない)を通して、日本のスキー界の将来を左右するような重要な情報を知るような状況は、明らかに間違っていますよ。

関係者は、自分たちのことだけでなく、もっと日本のスキーの将来のことを考えて下さい。

シーズン滑走100日!

シーズン滑走100日!

子供に関してです。

①2006-07年(小学校1年生) 雪上23日

②2007-08年(小学校2年生) 雪上46日

③2008-09年(小学校3年生) 雪上53日

④2009-10年(小学校4年生) 雪上85日(含アクロス5日)、他にプラスノー11日
   
⑤2010-11年(小学校5年生) 雪上87日、他にプラスノー7日
   
⑥2011-12年(小学校6年生) 雪上100日、他にプラスノー18日

*NZの分は、除いています。

*ちなみに、私10日程度、妻20日程度(笑)。

子供は、小学校4年生から、アルペンを始めています。

今シーズンは、ナイターを増やしたことと、ケガで休んでいた日がわずかだったことから、昨シーズンよりも2週間程度、滑走日数が増えました。


野球やサッカーなどメジャー・スポーツでは、平日は毎日練習、週末は試合という日程を十数年繰り返し、(その中で選抜された選手だけが)やっとプロになれます。(強豪チームは、練習と試合を合わせて年間350-360日程度)

フィギュアスケートも同じ練習環境でした。

バイオリンやピアノでもトップに立とうと思えば1日10時間の練習は珍しくないようです。

フランスのアルペン・ジュニア達は、氷河スキー場を利用して、年間およそ150日ぐらい滑っているそうです。

一方、日本のスポーツ少年団では、シーズン2週間程度の練習と10試合程度の大会参加スケジュールが、一般的ではないでしょうか?(シーズン=年間20-30日程度)

これをどう考えるか?

私は、日本のジュニア・アルペンは、練習不足の子供たち同士が集まり、ただ勝ち負けを競っている状況だと思っています。(大会を増やしても全体のレベルアップにつながっていない)

もちろん、その中でも勝者が生まれますから、勝ち残りで国内有力選手として国体や全日本選手権にも出ることになります。

ただ、その内実たるや(マトモに滑れているのはトップの一握りという)悲惨なレベルです。(本音です。失礼は、お詫びいたします)

こんな状態でありながら、優れた指導者に師事し小さい頃から基本練習を十分時間をかけて行い、かつ厳しい競争を生き延びてきた外国のトップ選手達に、(ちょっとしたアイデアで)勝とうなんてムシが良すぎる話ですよね。

国内では何とか格好が付いても、海外のガチの試合では勝てるわけがない、という状況を延々繰り返していると思います。

本当に外国トップ選手に勝とうと思うなら、「最低限」彼ら「以上」に練習するべきでしょう。

体格や瞬発力で劣っているのですから、勝つためには、彼ら以上に努力をすべきです。


いわゆる有名どころのコーチ達は、常に外国から情報を仕入れています。

日本のトップ層のコーチと、欧米のコーチ達と方法論的に違いはほとんどないと考えています。

細かく言えば、重心移動や練習方法等に関して微妙な違いはありますが、ここまでのレース結果の差を生む原因になっているとは思えません。

ただ、多くの選手は、最も大事な小学生期に適切な指導を受けていない可能性があると思います。

ある程度以上の年齢になってしまうと、何をどう指導しても、修正が難しくなってきます。(修正出来ないと言うことではなく、時間と根気がとても必要になると言うことです)

20代にピークを合わせるべき競技スキーですと、致命的ですね。

何とかジュニアコーチのレベルアップを図って、小学生期に基本技術を十分に習得させる必要があると思います。

そして、海外遠征を含め練習環境を整えること。

素材は劣っても、「努力」と「正しい方法論」によって追いつくことも可能なのではないでしょうか?


*我が家はそこまで踏み込む気はありませんが・・。

検索フォーム

アルペン主要情報

<主要サイト>
全日本スキー連盟(SAJ)
アルペンチームジャパン
国際スキー連盟(FIS)
ナスターレース協会
日本職業スキー教師協会(SIA)
WeatherNews(スキーCH)
日本気象協会(tenki.jp)
ドラぷら
2014-2015 スキー用品カタログ

<2014-15 アルペンルール>
2014/15アルペンポイントルール日本語版
アルペン競技:各種ルール等について
SAJポイントに関する ルール等について

<2014-15 大会日程>
FISワールドカップ
SAJ公認大会(11/20現在)
ナスター公認大会
(参)FIS開催大会のカテゴリー

<2014-15 主要大会>
2月5-8日
全国中学校スキー大会(大鰐温泉)
2月6-10日
全国高校スキー大会(花輪)
2月20-23日
ぐんま冬国体スキー大会(尾瀬岩鞍)
2月26-28日
全日本Jrスキー選手権大会(雫石)
3月7-8日
ナスタージャパンカップ(苗場)
3月17-20日
全日本スキー選手権大会(苗場)
3月27-30日
ジュニアオリンピック(ほおのき平)

<アルペン・マニュアル>
YOUTH AND CHILDREN'S SEMINAR
正しい育成方針とは何だろう?
アルペンレーサーとして成功するには?
米国・ジュニア育成の取り組みの凄さ
米国・アルペンジュニア育成マニュアル
The USSA Training Systems (1)
The USSA Training Systems (2)
The USSA Training Systems (3)
The USSA Training Systems (4)
The USSA Training Systems (5)
SkillsQuest (1) 概要
SkillsQuest (2) Why SkillsQuest?
SkillsQuest (3) Activities by Phase
SkillsQuest (4) Skiing Skills Assessment
SkillsQuest (5) Conditioning Assessment
SkillsQuest (6) Pressure動画
SkillsQuest (7) Edging動画
SkillsQuest (8) Rotary動画
SkillsQuest (9) Balance動画
SkillsQuest Resorces
Afton Alps, USSA, SkillsQuest HD
米国・アルペンコーチングマニュアル
カナダ・アルペンジュニア育成マニュアル
カナダ・ジュニア育成マニュアル (1)
カナダ・ジュニア育成マニュアル (2)
カナダ・Drills and Exercises

<トピックス>
スキー滑走の「許容範囲」と「基準範囲」
クロスカントリースキーでアルペン
Loveland Ski Club Fall Lane Training
サーバント・リーダーシップとは
Rusutsu SuperNatural
Ligety vs. Hirscher- Solden 2014 2nd run
Rob Heule 凄いし、笑えます。
「上手くつなぐ」「滑らせる」
リゲティのミスの原因
Training videos from Shiffrin
「内足・外足荷重」と「意識と現実」
BMA: Tips with Mikaela Shiffrin
学校教育の中のアルペン競技
SJ 2014.10月号を読んで
朝日も謝罪しましたね。で、スキー界は?
2014南アフリカFISレース初開催
THE SKIER'S MANIFEST
ナスターレース協会:セミナー
シフリン:オフトレ
岩谷:世界の扉を開ける鍵
最近は、「スキーをたわます」ばかり。
ウィスラーカップで見えたチルドレンの課題
Warner Nickerson引退
ボン ベイルチケット売り場で働
Pharell Williams - Happy
競技における結果主義と過程主義
アルペン タレント発掘事業報告書
オリンピック選手に学ぶやり遂げる力
リゲティの内足ターン
多様性のためのトレーニング集
Carving vs. Stivoting
テッド・リゲティ 滑りの分析
P&G Thank You, Mom
SL 古い滑りと新しい滑り
シフリン 滑りの分析
無作為の罪
スポーツトライアングル 湯淺直樹
外向傾、外脚荷重、腰高姿勢は基本です。
ヘルメットの限界
最近のベース作り
ストックについて
脳損傷からの回復:アルブレヒト
基礎スキーの役割
Matteo Marsagliaの育ち方
木村公宣さんの滑走フォーム
ALPINE ROCKFEST:ミラー選手の360
Who Is Bode Miller?
Meet ski racer, Pinturault
Snowstars Level 1~Level 7
ボード・ミラーの育ち方
BLINK OF AN EYE
Be a Better Skier!
ジュニア時代に身につけるべき技術の基本
Lindsey Vonn's Top 5 Training Tips
Ted Ligety | P&G Thank You, Mom
シフリンの育ち方
クーシュ 大失敗
Shiffrinのキャプチャー画像
内足、外足、1本足?
Mikaela Shiffrin in Beaver Creek GS
新型ドローンによる練習動画
P&G オリンピアンを育てる ボン
P&G オリンピアンを育てる シフリン
アルペン関連の情報発信とその特徴
テッド・リゲティとは、何者なのか?
2014シーズンのマテリアル(SAJ)
見直される基本技術の大切さ
小学校低・中学年の正しい練習方法
佐藤久哉 vs 岡田利修「競技と基礎」
トッポリーノ大会優勝者のその後の活躍
ジュニアレーシング板、ブーツ選びの基準
ラディウス規制に関する個人的意見
「2010ウィスラーカップレポート」について
メンテナンスの手順
実践チューンナップ(安藤さん)
チューンナップ講習会(伊東裕樹さん)
スタートワックスの使い方(片岡さん)
大会のためのワックス選択
ワックス入門(本ブログの最初の記事)

<基礎練習動画>
BMA:Tips with Mikaela Shiffrin
子供に学ぶスキーの基本技術
Snow stars Lvel 1-6
Ski Racing Technical Drill for U12
Angulation and Pole Plant drill
U16 Fundamentals Camp
アルペンスキー基本練習
Ski Racing Drills
ジュニアがお手本にすべきWC選手は?
ミカエラ・シフリン トレーニング動画
ライヒのフリースキー動画
ヤンカのドリフト技術

<WC選手の滑り>
Mikaela Shiffrin wins first Giant Slalom
プレイバック 2014: Men's Slalom
Mikaera Shiffrin New Age 2014
Training European team
Hero GS Training
Hirscher & Shiffrin 2013/14
シフリン オーレの滑り
リゲティ クラニスカ・ゴラの滑り
ピントロー、リゲティ2013ダイジェスト
Ted Ligety training in Portillo 2012
Ted Ligety Training on Sochi GS Hill
Ted Ligety Amazing GS Run
カナダ女子SLトレーニング
リゲティGSフォームの分析
ピントロー、本人が選んだGS, SL, SG
2012 ソルデンWC男子GS完全版
2012 ソルデンWC女子GS2本目
2013世界選手権男子GSハイライト

<その他動画>
Didier Cuche, le come-back?
Felix Neureuthers Highspeed Orchestra
Alpine Skiing (Remi GAILLARD)
Bode Miller
The Best Of Sochi 2014 Olympics
Power combined with speed
総督閣下が新レギュレーションにお怒り
ボード・ミラー 面白?動画集
スビンダル9歳の滑り
ヒルシャー 16歳の滑り
ヒルシャー 14歳の滑り
Ligety - On The Quest For Glory
リゲティ GSフォームの変遷
GSスキー形状による滑走フォームの変遷
往年の名選手達の滑り

<スキー理論>
米国男子ヘッドコーチインタビュー1
米国男子ヘッドコーチインタビュー2
岩谷高峰「トレーニングを再考する」1
岩谷高峰「トレーニングを再考する」2
岩谷高峰「トレーニングを再考する」3
岩谷高峰「トレーニングを再考する」4
岩谷高峰「トレーニングを再考する」5
上林卓司「センターポジション」1
上林卓司「センターポジション」2
上林卓司「センターポジション」3
上林卓司「センターポジション」4

<技術解説本・DVD>
皆川賢太郎DVD
皆川賢太郎 スキー完全上達
皆川賢太郎 最速上達メソッド
浦木健太 GSテクニック
吉岡大輔 落とすGSテクニック
生田康宏 トップアルペンテクニック
竹節一夫 アルペンテクニック

<トレーニング論>
アスリート達は本当に速くなっている?
究極の鍛錬
俊敏性練習は、俊敏性を向上させるか?
「良いトレーニング、無駄なトレーニング」
「ゴールデンエイジ理論」の不思議
運動能力と遺伝、環境
筋収縮とエネルギー

<学ぶということ>
○科学的方法論
「仮説演繹法」再び。
アイスクリームを食べると、水死する?
科学的方法論のエッセンス
○学問のすすめ
米大学における多面的・総合的な評価
稲盛和夫「伸びる人、立派になる人、いらない人」
U.S. News Best Global Universities
いま注目されるリベラルアーツ教育
いちばんやさしい教える技術
人材育成の実践
新たな高等教育機関の制度化
快楽の人生、充実の人生、意味のある人生
全てリクルートから学んだ
創造性を発揮するには?
ノブレス・オブリージュ
大学入試成績と入学後の成績
修正版:博士が100人いる村
教えるということ
のめり込む力
ダニエル・ピンク:やる気に関する科学
ダン・アリエリー:仕事のやりがい
人間万事塞翁が馬:山中伸弥
人生はその時の最適解の積み重ね
量は質を生む
高い山を築くなら、裾野を大きく広げよう
最初の3年で仕事人生の大半が決まる説
根拠なき自信
ノブレス・オブリージュ
中高生のための勉強法
自分の頭で考え、勇気を持つこと。
頑張ったらご褒美があるメンタリティ
自浄作用
いじめについて
タイガーマザーと文武両道

<その他>
インプレッサ路肩から這い上がる
美味しいコーヒーの入れ方
身近なコーヒーあれこれ
スーパーで買える美味しいコーヒー
辞めたくても辞められない
外食産業が日本を滅ぼす?
シナノ:なつかし写真コンテスト
福井県立歴史博物館:昭和のくらし
解放値の計算

<大会ルール(和訳)>
FIS競技用品規格
アルペンスキー国際競技規則(2010-11)
同 決定事項及び指導事項(2010-11)
アルペンポイントルール(2010-11)

<ポイント関連>
ポイントとは?
SAJ ポイントリスト
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プロフィール

ジュニアスキー

Author:ジュニアスキー
子供が小1の冬に家族でスキーを始め、すっかりその魅力にはまっております。小4から地元のスポーツ少年団に所属し、競技スキーを始めています。(現在中3)
ジュニアアルペン競技の情報ブログとしてスタートし、最近ではスキー全般、その他に関する話題も扱っています。
上欄のカテゴリから興味のある話題をお選び下さい。
(2009年7月25日開設)


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